VICTORYの感想一覧

狛織アオさん
評価:☆☆☆☆

名探偵ピカチュウの世界観で起きたであろうもう一つの物語という印象です。前半の展開運びがテンポが良く、後半で展開がやや早めになって駆け足気味だったような…?伝説ポケモン同士のバトルは見応えがあります。地下闘技場ということなのでイメージ的には迫力が物足りなさがありつつも、終盤のミュウツーとのバトルは前半のイメージを払拭させる勢いがありました。私個人的には技名が日本語と外国語で混ざって統いたのと外国語の長いセリフに訳がついていなかったので意味が上手く伝わりづらいなーとちょっぴり感じました…。それからこれはかなり個人的に思ったことですが、ブラックキュレムが分離した際に《こごえるせかい》ではなく《フリーズボルト》をそのまま使用できていたこととミュウツーが覚える筈の無いネクロズマ専用技の《プリズムレーザー》を使用したことがめちゃくちゃ気になってます。お前細けぇな!と思ったらすみません。しかし作者さん的にはきっと楽しんで書かれていらっしゃっていることは全体を読んでいて感じられました。バトル描写が好きなので読んでいて楽しかったです!執筆お疲れ様でした!

花鳥風月さん
評価:☆☆

旬なネタがたくさん入っていてニヤリ!令和初のポケモンコンテスト、そのトップバッターにピッタリな一作でした!
登場人物達の名前も、『名探偵ピカチュウ』の既存キャラとその俳優さんの名前をミックスさせるとは。思い入れの深さが伝わってきます。
伝説ポケモンと伝説ポケモンのぶつかり合いはたびたびアニポケ映画で見てきたのですが、トレーナー同士が地下闘技場で伝説ポケモンをぶつけ合うのってまた趣が違いますね。ブラックキュレムとジガルデが戦い合っている姿が頭に浮かびました。
ティムさんとルーシーさんのキスのくだりは、ライムシティらしさを感じます。世界観にぴったりハマっていらっしゃる……。
また、もうひとつの大きな軸でもあるミュウツーとハワードさんの関係ややり取り。ハワードさんの言い分も理解できるのですが、ミュウツーからしたら、必要悪をよしと考え、自分のやっていることを正当化しているようにも見えるのかもしれません。
伝説ポケモン同士の地下闘技場の戦い、『名探偵ピカチュウ』とはちょっと違ったライムシティ、ミュウツーの意志。これだけの要素を詰め込んだ、密度の濃い作品を短期間で仕上げるのはかなり大変だったかと思います。実際、取り扱った要素のひとつひとつは非常に面白いものだと感じました。

ただその分、それぞれの要素に対する掘り下げがもう少し欲しかったとも感じます。ティムさんとゼクロム・キュレムの出会い、ハワードさんの前の代からポケモン達に被害は及んでいたのか、ゼクロムを象徴する『理想』が取り上げられていたけれど、対になるレシラムの扱いやいかに……などなど、個人的に「あっ、ここ知りたいなぁ」って思った部分がありました。
アクション洋画を見ているような気分で、実際に迫力のあるお話でした。
投稿お疲れ様でした!

春さん
評価:☆☆☆☆

作者さんは地力のある人だと思います。文章力、表現力ともに良かったです。バトル描写も盛り上がってました。キャラクターもしっかり造形できていたし、役割もそれぞれはっきりしていて、そこはとても良かったと思います。
ただ、短編向きのストーリーラインではなかったと思います。原作を映画化した時のような不足感、駆け足感がありました。日本語以外の言葉を使う、というお題に沿って、上手に洋画のクライマックスのような雰囲気を作れていたのは本当に見事だったと思います。この作品はどちらかというと、長編または中編でじっくり書いていったほうが映えたと私は感じました。
途中の「私には夢がある」というのは、白人黒人の登場人物たちとリンクさせて、キング牧師の演説を模したセリフですか?人種、町を守るための必要悪など、テーマを複数盛り込んだようですが、まとまりがなく、あっちこっちとちょっとずつ齧った感じになっているのは、やっぱり尺が足りないのが理由かなぁと思いました。
また登場人物が心情を喋ってくれたので何を考えていたのかはわかりやすかったのですが、もう少し台詞以外の部分で表現できると良かったと思います。行間を読ませるというか、説明せずに読み手に想像させる余地があるとより良かったと思います。これも、ストーリー展開を急いでいたから、かな?
実力や構成力のある作者さんなので、短編向きのネタを構成する力を磨くと良いと思いました。普段は多分、長編を書かれているのでは?あれもこれもと欲張らず、小さな話を深く掘り下げてじっくり書くと良いと思います。

読み足りないところがあったので、翌日に2回目しっかり読み直しました。
必要悪というか、この論調はベンサムだったかな?の「最大多数の最大幸福」の主張も下敷きにしてるのかな?と思います。ミュウツーがなんとなく可哀想な話でした。私は、いじめられっ子がやり返したら「お前もいじめっ子とこれで同じだ!」って怒られたみたいに感じました。ミュウツーが納得できなかったのも分かるし、私がミュウツーでも納得出来なかったと思います。「お互いの不自由を受け入れて」というより、共生共存の考え方は、「より良い第三の選択肢を探すこと」にあると思います。正義・悪で共存を考えても答えは出ないと私は思います。難しい話なのですが、正義や悪は認識の問題であり、ルール、立場、価値観によって変化すると私は認識しています。
このミュウツーの問題を解決するためには、正義・悪の枠組みそのものを取っ払って考えるのが良いのでは。ミュウツーは悲しかった。それは犠牲にされるものの悲しみです。怒りの裏には必ずなんらかの悲しみがある。登場人物の誰もがその悲しみに寄り添わなかった事が、私は何より悲しい事だと思います。仮にそれを狙って書かれたのでしたら、もう少しミュウツーに寄り添ったストーリー展開だと嬉しかったです。
また、クリーンな町を作ろうとした会長も、結局はポケモンの犠牲を払っているわけですから、彼は究極的には人のことしか考えていないのでしょう。ミュウツーがポケモンではなく人だったとしたら、彼は同じことをしたのでしょうか……。彼の掲げるクリーンな町という思想は、ひどく独善的で、それ以外の思想を排除するものだったと思います。
盛り込まれたテーマは非常に魅力的なものだったと思います。それだけに筆力が試されるし、書こうと思うなら勇気も必要となる。そこに挑戦した気概、見事でした。とても考えさせられる内容であり、読んだ人に波紋を残す作品だったと思います。倫理に関わる話題は私も好きなので、作者さんとご縁があれば一度お話ししたいと思いました。

北埜とらさん
評価:☆☆☆

(※この感想には映画「名探偵ピカチュウ」の若干のネタバレが含まれるかもしれませんので未視聴の方はご注意下さい)

 待って……ピ、ピカチュウは……? ピカチュウは!!?www がっつり名ピカの二次創作であるにも関わらずピカチュウを出さない、しかもビンゴの素材の中に「ピカチュウを出す」というものがあるにも関わらずあえてピカチュウを出さない……っ!! し、渋いっ……控えめに言って痺れました……っ!! ピカチュウで埋められるマスがあるのに名ピカ二次創作でピカチュウを出さない!!(大事なので何度でも言う)いやなんかもうめっちゃかっこいいですね私そこが本当にすごい面白いなと思って正直めっちゃ笑いました(作品そのものは笑う作品ではないのですが)! 伝説バトルのダイナミックなカッコよさと同時にピカチュウ出ないんかーい!! という笑いも提供していただける一粒で二度おいしい作品とはまさにこのことですね、いやピカチュウが出てこなかっただけでこんなにウケているの私だけかもしれませんが
wwwピカチュウも出てこないコダックも出てこない……ピカチュウコダックのいた場所にブラックキュレムジカルデが取って代わっているこの采配……いや〜いいですね!!www
 日本語以外の台詞を使う、という素材を利用するにあたり名ピカの舞台やキャラを使うというのは非常にスマートなやり方だなとまず感心させられます。ティムやルーシーのファミリーネームは役者さんのお名前から取っているようですので映画版名ピカを意識されていると思って間違いないと考えています(ちなみにゲーム版は未プレイです)が、まさかのパラレルワールド! ルーシー……ティム……イッシュリーグを制覇した名の知れたトレーナー? どういうこと? と思っている間にティムが突然ブラックキュレムとか繰り出しはじめて度肝を抜かれました。まさかすぎて吉田さんが出てくるまで偶然の一致なのかと思っていました。マサラタウンのサトシと名乗る人物が開始三十秒でホウオウ繰り出してくるくらいの衝撃ですよね……驚いた驚いた……! ティムが著名トレーナーでブラックキュレムを連れている現実を受け入れるのに若干時間が掛かりましたが笑、マジで私には絶対に湧き得ない発想でめっちゃ面白いと思いました。それぞれに伝説のポケモンを従えたティムとルーシーが地下闘技場の決勝戦で出会う……という発想にどうやって至ったのか凄く凄くお伺いしたい……頭の固い私には到底辿り着けそうもありません……!!
 映画の舞台や世界観を拝借してのオリジナルストーリーという形を取られていたので、映画見られていない方でも物語の概要を掴むことはできる親切設計になっていたのではないかなと思います。ティムやルーシーの手持ちの違い、キャラクタの設定の違い(ティムは映画の彼よりしゃんとしているという感じがして、これはブラックキュレムに認められているからなのかなあと思って興味深かったです)、また巨大ドダイトスなどのような映画見ているからこそ楽しめる部分もふんだんに含まれており、最後はやっぱり二人がいい感じになって終わるという笑、見どころ満載の楽しい作品でした。個人的には映画見たときヨシダ警部補の活躍をもっと見たいと思っていたので、本作で吉田秀俊さんのカッコいい姿が見られて嬉しかったです。……ん、秀俊……? 謙ではなくここで秀俊……?wwww なぜなんだ……wwww
 ハワードは >改造されたポケモンもクローンとして生まれてきたポケモンも、普通のポケモンと同じ様に人間と手を繋いでいけるという夢 を抱いていて、原作よりちょっとまともな良い人っぽい?にも関わらず、ミュウツーとは喧嘩別れになってしまって切なかったです。人間が考えている「ポケモンと人間が共に生きる社会」など、どこまで行っても人間本位のポケモンの力を利用する社会になってしまうのだろうか、としんみり考えてしまいます。ゲノセクトたちみたいに共に生きることを良しとするならそれで、ミュウツーも相容れないまでも復讐ではなくそれぞれ別々の道を思いのままに歩めるような、彼にとっての安らかな世界がいつか訪れるとよいですね……(*´-`)悪とは……自由とは……難しいテーマに向き合った作品だな〜と感じました。面白かったです。投稿おつかれさまでした!

あしゃまんさん
評価:☆☆☆

 名探偵ピカチュウを下敷きに、全くと言っていい程別物を生み出した今作、映画を見た身としてはあまりの変わりっぷりに少々困惑しつつも、これからどうなるんだろうと期待しつつ読み進めて行きました。
 ミュウツーと主人公たちの問答も、そう簡単には答えの出ない問いを読者に投げかけてきてるなぁと……俺にはそう簡単には答えられません。
 オチとしても、ミュ逆や名ピカ等のハッピーエンドとは異なり、まだまだ何かが起こりそうな気配を感じます。これからも彼らに襲い来るだろう暗雲を、きっと自ら振り払うんだろうな、という感じですね。

 楽しませていただきました!

猫村さん
評価:☆☆

ライムシティだーーー!!!!うひょーー!!!!!!好きーー!!!!!ライムシティ好きーー!!!!!って事でテンション上がりました。映画行っといて良かった。じゃないと世界観が掴みづらい気がします。ジカルデとブラックキュレム、伝説が個人のポケモンになってる所、もう少し経緯とか説明欲しかったかな?
作者さんはパソコンで書いてるんでしょうか。急に場面転換するのにびっくりしました。改行が欲しかったです。
設定や世界観は映画で見たのとそのままなので、結構壮大に攻めてきたなって思いました。もう少し各登場人物の背景を掘り下げると読者が置いてけぼりにならないのかな…?どうして主人公達が原作と違って伝説を持ってたりしたのか理由が欲しかったです。

ラプエルさん
評価:☆☆☆

>「反則、なんて言うのは野暮よね?そっちだって『2匹』なんだから」

これかっこいい!セルの集合体であるジガルデと、キュレム+ゼクロムの融合体(?)であるバトルを盛り上げる名台詞だと思いました。自分の戦法が表の世界だと反則なところを、相手の反則を突いて認めさせてる強かさも感じられます。素敵な台詞です。

ハワードの考えに賛同する吉田。職務としては手錠を掛けなければならないところながら、個人としてはその手腕で創り上げた理想都市を守りたい、秩序が保たれているならそれでもよい…そしてミュウツー暴走の報せを聞いてすぐに吉田を頼るハワード。この二人の絶妙なバランス、とても好きです。ハワードも吉田も、本気で相手を信用しているんだなあと思わされました。

>「君は自分の目的を達成する為に会長を殺害した。自らの正義を肯定する為に殺人を犯したのだ。
 会長と同じ存在と化した君に、復讐を遂げる資格は無い」

この一連の流れ!悪を必要なものとして自分の理想を追求したハワードが、自らを犠牲としてミュウツーを止めるシーン…非常に好みの展開でした、なるほどなあ。
一度は去ったミュウツー、けれども犯罪絶えぬライムシティに再度来襲するのもそう遠くないと示唆されています。望まれず産まれたミュウツー、人間への憎しみが勝って復讐を決行するのか、吉田の言葉が勝ってハワードと同じ存在になることを拒否するのか?続きが気になります!

BoBさん
評価:☆☆☆☆☆☆

 開幕から伝説級ポケモン同士のバトルでスケールの大きさを感じ、そのスケールが更に拡大をしてラストに向かっていくようで、すごく圧倒されました……! ライムシティという地名だけでなく、登場する人物やポケモンにも名探偵ピカチュウを彷彿とさせる要素が多くて関心したのと同時に、ライムシティのイメージとは一見合わなそうなバトルも上手く組み込まれて壮大な場面が繰り広げられて居るのが読んでいてとても楽しかったです!
 ビンゴのマスにあった「外国語の台詞を出す」というのが単なる一言にとどまらず、異国からやってきたトレーナーであることを表現するのに効果的に使われているのが印象的でした……! なかなか難しいマスだと思っているので、そんなマスがしっかり生かされてるのは技術点も高いなぁと思いました……!
 ポケモンを犠牲にして人間社会を発展させようとしたハワードさんも、それに反発し人間を恨み続けることになったミュウツーも、互いに両極端な考えだからこそ、どこかで歩み寄りのチャンスがあればと思いましたが、そうもいかない事もあるというビターな感じが考えさせられます……!
 トップバッターから大ボリュームの一作、とても楽しかったです! ありがとうございました!

円山翔さん
評価:☆☆☆

 名探偵ピカチュウの世界観を踏襲しつつ、平行世界を描いた作品ですね。映画とは違う手持ちながら、映画と同じくティムとルーシーがライムシティを救うべく立ち上がる。今回の敵は、今夏劇場版の逆襲を彷彿とさせるミュウツーと改造ポケモン達。ミュウツーはプリズムレーザーを使えなかったはずですが、おそらく改造による弊害でしょうか。
 エゴが絡み合って成り立っているこの世の中で、今回はたまたま人間の側が「勝利」した。いえ、これは勝利とは呼べないのでしょう。本当の勝利とは何なのか。相手を打ち負かすことか。言いくるめることか。そんなことを考えさせられました。

夜月光介さん

1・2ビンゴのみの作品は『ビンゴを形成している小テーマ』を評価の対象とする
3ビンゴ以上の主張に関しては黒く塗り潰している小テーマの1つでも違っていた場合減点対象とする

100を満点とし、ストーリー評価と小テーマビンゴ評価を+したものを採点結果とする

小テーマビンゴ 1ビンゴ・2ビンゴで対象となる小テーマが
成立しておらずビンゴが完成出来ていないと判断した場合 -10

小テーマビンゴ 3ビンゴ以上を主張し小テーマが1つ以上成立していない場合 -20

1・VICTORY 主張するビンゴ・2

1ビンゴ目

伝説・幻のポケモンを登場させる

○ ブラックキュレムやジガルデ、ゲノセクトが登場しているので成立しています。

大人を出す

○ 中年男性が作中に登場しているので成立しています。

本文を一万五千字以上にする

○ 約17000文字なので、成立しています。

劇中でポケモンバトルをする

○ 地下でポケモンバトルを行っています。

劇中で日本語以外のセリフを使う

○ 英語とフランス語が作中で台詞として使用されています。

2ビンゴ目

むしタイプのポケモンを登場させる

○ むし・はがねタイプのゲノセクトが登場しています。

本文を一万五千字以上にする

○ 約17000文字なので、成立しています。

ポケモンを七種類以上登場させる

ブラックキュレム・ジガルデ・ミュウツー・リザードン・ドダイトス・ゲッコウガ・ゲノセクト……
7種類以上登場していると言えそうです。

はがねタイプのポケモンを登場させる

○ むし・はがねタイプのゲノセクトが登場しています。

格闘タイプのポケモンを登場させる

作中にカイリキーが登場しています。

ストーリー評価 60点

総合評価 減点なし 60点

『感想』

ストーリーは練られている印象。ただし『大傑作』とは言えず

諸々の小テーマを満たし、全く新しい『リブート』作品を作ろうとする
気概を感じました。ですが『駆け足に感じるストーリー』・『心象描写の乏しさ』等が
マイナスとなり、まず31作品の中の3位にもランクイン不可であろうと
思われます。他の『力作』と比べるとボリュームに欠けるのも確かです。

この作品はポケスト25の『トップバッター』となっており、投稿可能日初日に
投稿されています。そこから17日まで次の投稿が無かった事を考えると
ストーリーを考え付き、実際に書くスピードが速かったのは凄い事です。
勿論、速い事が総合評価に影響を与えるワケでは無いのですが、
他の作家さんも『感想評価』に入れずともそこは認識しているのではないでしょうか。

全体の評価としては『良い作品ではあるが、最高の小説ではない』と言うものに
落ち着きそうです。このポケスト25でナンバーワンになれるものでは無い。
ただ、この作品が放った『輝き』は作家さんに何かを考えさせるでしょう。
2ビンゴで特に問題が無かった事も含め、『良作』のお墨付きは与えても良さそうですね。

ptさん
評価:☆☆☆☆

まず初めに、最初の投稿お疲れ様でおめでとうございます
タイトルと序盤を読んでバトル全振りなのかな?と思いきやライムシティそのものの成り立ちと理想郷の裏側がクローズアップされて話が壮大になっていくのですね。テンポも速くて非常に良い。
完璧な完全無欠の町を作るために絶対的力を求めるハワード氏、しかし生み出された絶対的力は自我に目覚めハワード氏の理想に沿うことはできませんでした。それも、ミュウツーは復讐相手と同じ位置にまで落ちぶれるという最低の結果に終わります。
理想を実現するというのは非常に危険。それが過激であればあるほど、といったところでしょうかね。

ところで吉田氏、ちょっとひどすぎますね。
ハワード氏に同調して必要悪を育てるのは良いのです。吉田氏がどこかのタイミングでハワード氏に『警告』だけでもしていればミュウツーには違った世界線があったかもしれませんが、この吉田氏ならその可能性は皆無でしょう。それ自体は問題だとは思いません。
問題はミュウツー暴走後。理想のためか、ハワード氏に同調した義理のためか分かりませんが、一応はミュウツーを説得しようとしてますけど……
そして、「私達の説得では無理ならば、生みの親が説得するしかない。会長なら、この事態を解決に導いてくれる可能性があると私は思う」
……丸投げですか。そのあとのハワード氏の大演説の真意まで汲み取っておきながら、尊敬する相手を見殺しにしてますし。
というかミュウツーにはお前も悪に堕ちたと断罪しておきながら、理想のための必要悪に加担していた自分のことはどう思っているのでしょうか。自分は自分が悪人だと認識しているからいいという意思表示でしょうかね? あるいはハワード氏の真意を完璧に汲み取って舌先三寸で撃退した?
しかもこれ、まだミュウツーが精神的に未熟だったためその場凌ぎにはなりましたけど、結局それ以上の脅威へと成長させるきっかけにもなってるんですよね。無責任が過ぎます。
ハワード氏死後のライムシティでも刑事としての義務を淡々とこなしているだけで、完全に他人の理想に乗っかるだけの中身がない男ですよ。
一応我が身を犠牲に町を守ったハワードと比べるととんでもない悪党ですね。続編のボスは彼で決まりだ。
これからも振り回されるティムとルーシーが不憫でならない。。

ソラさん
評価:☆☆☆☆☆

物語のテンポがよく、サクサク読めました!
お話のベースは言わずもがな名探偵ピカチュウの舞台となった街。
おそらくライムシティの在り方も映画とにていると勝手に予想してましたが、物語を読みすすめていくとそれは誤りだったとわかりました。
映画で登場するキャラクターこそいますが、そこにポケモンBWやXYといった本編の設定やキャラクターを混ぜることで全く違った解釈ができるようになっているなーと思いました!
もしも現実にポケモンがいたら、きっとわかり会えるポケモンもいれば無理なポケモンもいる。
綺麗事だけじゃ『理想』を実現できないのもリアリティがあって共感できる点も多かったです!
物語のラストでは、単純に平和になっておしまいではなく、これは始まりにすぎない。
と言ってくるようなおわりかたで、続編があるのではないか? と期待してしまうようなしめかたがとてもそそられました!
キャラクターごとにもそれぞれの主張があったのも個人的に好きなポイントでしたねー!

草猫さん
評価:☆☆☆☆☆

この作品は、外国らしい要素がかなり前面に出てきていたなというのが個人的な印象です。英語が多用されているものはあまり見かけたことが無かったので新鮮でした!
ベースとなっているのは名探偵ピカチュウでしょうか? ですが、この作品ならではの魅力もあって素敵だと感じました。特にバトル描写が素晴らしいなというのが個人的な印象です。伝説vs伝説というのはかなり見応えがあると思いますが、それを見事に表していたと思います。
そして、ミュウツー戦のティムとルーシーの言葉は彼らのポケモンとの絆を象徴しているかのようで素敵でした!ルーシーの言っていた外国語、英語ではなさそうですし、そうなるとフランス語でしょうかね? 彼女がカロスの人間だというのを考えると、とても凝っているなと感じました。
さて、最後のバトルの行方はどうなるんでしょうね? どんな結果だろうと、2人がちゃんと幸せになるのを祈っておきます()
投稿お疲れ様でした!

フィッターRさん
評価:☆☆☆

 ブラックキュレムとジガルデ、単なる伝説同士の派手な対決にとどまらない、それぞれのポケモンの特徴を生かした小説ならではのダイナミックな戦闘シーンの描写に引き込まれる作品でした。
 ですが、作品の根幹となるテーマの思慮の甘さが鼻につくお話でもありました。正義とは何か、悪とは何か……を問うお話だとお見受けしましたが、根底にある価値観が稚拙な『どっちもどっち』論になってしまっているのは大きなマイナスポイントです。
 『必要悪』を自らの意思で生み出して、その役割をミュウツーに背負わせておいて『私は悪党と言う言葉で切り捨てられる様な軽い人間では無い』とのたまうハワード、自分が悪だと気づいていないもっともドス黒い悪と僕は受け止めています。
そんな悪に生み出され、彼の思惑に振り回されてしまった被害者であるミュウツーを、なんの情状酌量もなしに"会長と同じ存在と化した""『悪人』になってしまった"と断じてしまうのは、善悪の定義を問うているというより単なる露悪にしか見えませんでした。
 余談になりますが、英語のセリフを使った箇所の意図や基準が少し気になります。

カイさん
評価:☆☆☆☆

名探偵ピカチュウのif世界線だー!時々挟まれる英語セリフから漂うハリウッド感。ポケモンの技名って英語だと全然違った名前になっていたりするので「へーそう言うんだ」ってプチ勉強になりました。
ちょっとミュウツーの逆襲の雰囲気もあり、主題はなかなかに重厚でしたね。
名ピカの登場人物を使いつつ、伝説ポケモンオンパレードのどきどきするお話でした。ジガルデが10匹の犬形態に分裂して戦うの、めちゃくちゃ好きです。ジガルデ10%フォルムわらわら、わんわん、超ときめきドリーミー。100%フォルムのごついのもいいけど、こちらも可愛くて頼もしくてカッコいいですね。
なにより短期間でこの文量を書き上げ、スタートダッシュ投稿した偉業に拍手!

投稿お疲れ様でした!

しろあんさん
評価:☆☆☆☆

バトルシーンかっこいい……(語彙力)
いやはや、映画版名探偵ピカチュウの設定を上手く利用して、まったく新しいライムシティを描けていて凄いなぁと感じました!
内容としてはミュウツーの逆襲と似たような展開でしたが、こちらはハワードの「必要悪」の思想なども合わさって、さらにテーマが深く掘り下げられているなと思いました。特にラストの展開がミュウツーの逆襲とは大きく違ってくる所ですよね……ミュウツー自身が悪人として染まってしまうのが、なんだか哀しさを感じさせましたね。ミュウツーの言い分も、ハワードの言い分も分かるような気がして、でもやっぱりどちらも悪なんだなぁ……と。
個人的にキャラの名前モジりがとても面白いなぁと思いました。映画のキャラとその声優さんの名前をミックスさせてくるとは……素晴らしい発想です!この作品の吉田さんの下の名前は秀俊でしたが、これ、映画のヨシダさんのフルネームがヒデ・ヨシダで、そこからモジっているんですよね。細かい所までちゃんと調べていらっしゃる……!

何より投稿期間開始の初日にこの作品を投稿されたというのが凄いですよね。作者さんの筆の速さや技量の高さが窺える……!
投稿、お疲れ様でした!

照風めめさん
評価:☆☆☆

まずは一番手の投稿ありがとうございます。やっぱ最初の一作が出る出ないってのは大きいところなので、毎回感謝しきってもしきれません!
さて、本編ですが映画の名探偵ピカチュウのパラレルワールドですかね? ライムシティでミュウツー、というところは映画同じですが、キャラの設定や手持ち、動機などを大胆にチューニングしたのは意欲的でしたが、かえって混乱を招く手ではあるので、変えるのであれば理由が欲しかったなあと思います。
特にハワードとミュウツーの対峙ですが、相手に矛盾を引き起こさせるという論争はとても見所がありました。逆転裁判もビックリな理詰めでなるほど、と思いました。(でもミュウツーがあんまりにもかわいそうだとも思います)

本作をよりブラッシュアップさせるためのポイントは、「読者を意識した読みやすさの向上」になります。
バトル中技名を英語やフランス語で話していましたが、お題を消化するために出した故に逆に難解になっています。
メテオシャワーなどは割とわかりやすいのですが、Broyerなどは技ではなく、一見だけでは分かりにくい単語に対して作中でフォローが無いため、物語の読みやすさを妨げるファクターになっていました。
英語やフランス語を混ぜて使うのであれば、とりわけややこしい点に関してはルビを振る、などして読者への負担を減らすことができればより良い作品になると思います。

Pさん
評価:☆☆☆

アンダーグラウンドそうな地下闘技場に突然の伝説級! ポケモン小説では特別な意味を持つことの多いトレーナーを持つ伝説級が冒頭から割とカジュアルに出演するのは非常に珍しく映り、そうした設定の理由が分かった時はなるほどと唸りました。
トレーナー同士のバトルにおいてはルール無用の地下闘技場にしか活躍の場が残されなかった伝説級のポケモンやそこで戦うことを選択したトレーナーたちと、必要悪と割り切り悪を成しながらも類を見ない平和を築いた市長を「有用さのために正道から外れる」という点で重ねるアイデアは非常に面白く、比喩的にだけではなく直接的に彼らが交差する最後の地下闘技場のシーンでは「誰もがこの試合を目撃し、その生き証人になりたかった」という文言、そしてその熱気が設定ではなく実感としてこちらへ迫るようでした。
地下闘技場における勝利、市長がダーティな手段で成し遂げた犯罪への勝利、ミュウツーへ勝ち取る一時のバトルの、そして倫理的な勝利、その後薄氷の上ながら伝説ポケモンたちの力を借りてなされる犯罪への勝利とタイトル「VICTORY」の意味も非常に広くかかっていて、その上で勝たなければならない来るべき戦いを予感させての終了は勝つことに伴う高揚や爽快感のみならず苦いものをも思わせます。
改行を削り一文をもう少し長くまとめても良いのではないかなど気になる点はあるのですが、先例のない中このビンゴ形式の大会へ真っ先に投稿されたその筆の早さと勇気はそれだけで賞賛に値するものと思います。
公式逆襲に相当近そうな世界観でミュウツーとゲノセクトの絡みが見られてとても嬉しいです。絶対に仲間意識があると思っていた。

rairaibou(風)さん
評価:☆☆☆

 一番目の投稿お疲れさまでした。お題発表から一週間でこれだけの文量を書ききって投稿する能力は本当にすごいものだと思います。
 キャラクターのセリフがかっこいいですね。漫画とかで見栄えしそうです。ただ少しくどいかなと感じた場面もありました。
 伝説のポケモンの特徴をうまく使ったバトルも面白かったです。
 名探偵ピカチュウは見ていなかったのでこれを期に少し勉強したのですが、伝説のポケモンを持っていた主人公格の二人が映画では普通のポケモンを持っている一般人枠ということでかなり混乱しました。正直なところ、どうしてそんなことをしたのかがわかりません。今回の企画では名探偵ピカチュウの世界観を使った作品が2つあり、それだけでも出来の良い世界観を持った映画なのだろうなと感じていたのですが、今作のキャラクターの書き方はあまり共感できませんでした。
 漫画や小説を実写化する際にキャラクターに大きな変更が加えられることに対しての強烈なの皮肉だったりするのでしょうか?
 キャラクターに加えられている変更に「なんで?」と思ってしまう間に話が進んでしまった読者も居ると思います。

坑(48095)さん
評価:☆☆☆☆

 ブラックキュレムとパーフェクトジガルデ!
 ロマンあふれる伝ポケ同士の対戦!
 さらにさらにミュウツーやゲノセクトまで! それぞれの覇気を纏って文字の上でぶつかりあう! バトル書き慣れているお方なのでしょうか、一作目から、すごいもの来ちゃったなあとただただ圧倒されました。
 やっべーポケモンたちに街が襲われるというスケール感が映画的で、読んでいてどきどきしました。

早蕨さん
評価:☆☆

 名ピカ二次創作! 一作目でこのような作品が来るとは思いませんでした。しかもこのスピードで書けるとは。作者さんはある程度こういうものを書こうという構想があったのでしょうか。基本的にはミュウツーの逆襲と名探偵ピカチュウを合わせたような形の物語を、うまく繋げていて凄いなあと思いました。
 最初に一つ、技名は、中々すぐに分かりづらいものもあったので補足、説明的なものが欲しかったかなあと思います。作者さんにはどのような意図があったのか、お伺いしてみたいです。
 お話の展開としては、ミュウツーは最後納得しきってはいませんが、勝手に生み出された怒りを消化しきれていない気がして、私的には少し消化不良感はありました。
 ハワードを殺す事で同じ事をしているじゃないか、というロジックも、変な見方をすれば陥れるみたいなやり方とも捉えられる気がして、難しいところですね。
 伝説幻同士のバトルは見ごたえありますし、映画さながらの迫力があって、一作目としてこの企画でスタートダッシュを決めた作品として、楽しく読ませていただきました。
 投稿、お疲れ様でした!

雪椿さん
評価:☆☆☆

名探偵ピカチュウの世界観ですね!
私は残念ながら映画もゲームも見ていない、やっていない勢なので話の中で大体の説明があってもわからなかった部分がちらほら……(無念)。他の方の感想を眺めていると、パラレルワールドと考えた方がよさそうですね。確かにピカチュウ出てきていませんものね(え)。
バトルが多くて善悪について考えさせられる作品をありがとうございました!

トビさん
評価:☆☆☆

投稿期間が始まってすぐの投稿お疲れさまでした(*'ω'*) 個人的には、一番最初の作品が企画の雰囲気を決めるような気がするので、期待も込めて楽しく読ませて頂きました。序盤から始まる、賭け試合の模様が頽廃的な雰囲気なので心躍ります。ブラッキュキュレムとジガルデの対決とは激アツですね。分裂して相手を攪乱させるというバトル展開が面白い。レシラムの方は別のトレーナーが持っているのでしょうか。そして、最初は対戦相手だった二人が共闘してミュウツーに立ち向かい、最後には夫婦漫才をするという展開、すごい好きなので読んでいて楽しかったです。

逆行さん
評価:☆☆☆

まずはトップバッターでの投稿お疲れ様でした!!すごく重厚なストーリーで大変読み応えがありました。これをお題が出されてから僅か一週間で書き上げるというのは本当に凄いことです。

内容も名探偵ピカチュウを元にしたストーリーでとても興味深かったです。主人公達の手持ちを伝説ポケモン達に入れ替え、ミュウツーと激闘を繰り広げるという発想は中々出てこないと思います。

『ライムシティ』などのワードは出てきましたが、名探偵ピカチュウの二次創作であることがやや伝わりにくい面はあるかもしれません。なので冒頭に、名探偵ピカチュウの顔であるピカチュウをちょっとでも良いので出してあげると、読者も「あ、これは名ピカの二次なんだな」ってすんなり入っていけると思います。

最初の地下での戦闘シーンがすごく面白かったです。伝説同士のバトルはともすれば大技の出し合いにもなってしまいそうですが、この小説はそうではありませんでした。特に良かったのが、ジガルデの使い方。ジガルデが分裂して攻撃を避けたり、一体のジガルデが号令をかけて元通りになったり、ポケモン個々の性質をうまく利用していました。こういうポケモンの特徴を活かした細かいシーンは楽しく読めましたね。

その後にハワードの描写や彼の思想の説明も大変端的で良かったです。

>男性は振り返り、ワイシャツにネクタイを締めジーンズを穿いた男性の目をじっと見つめる。
>総白髪の頭髪は短く刈り揃えられ、鋭い目つきと無精髭が威圧感を醸し出していた。

ここのハワードの描写が特に良く練られているなあと。社長という威厳があるべきキャラクターをよく表現できていました。
また、

>買い物に出かける専業主婦も、忙しそうに汗を拭きながら早歩きをしているサラリーマンも、とても幸せそうだ。
>CNMの驚異的な財力と強いポケモンによって、この街に住んでいる全ての人々が満ち足りた生活を送っている

ここも非常に良かったです。彼がどうして自分のやってきたことが正しいと思っているのか、非常に分かりやすかった。

お話はここから一気に動き出していきます。ちょっと事件が起こってから、登場人物達が動き出すのは早い気がしました。ここは唐突な感じがして、読んでいて少しおいてかれてしまう印象でした。ハワードがミュウツーの暴走を知った後に、呆然とする描写とか、後悔する描写とかを、もっと細かく書いた方が良いと思います。ついでに、自分が犠牲になると決意した描写をさりげなく入れると、後の展開の伏線にもなってなお良いでしょう。

ティム達に関してもミュウツーの声を聞いてから、行動に移すのがやや早いかなと。戸惑ったりとか、混乱したりとか、もうちょっとキャラクターの心理描写が欲しいかもしれませんね。

その後のバトルシーンは非常に圧巻でした。ミュウツーが他のポケモンに対して指示し、強者感を出していたのが良かったです。ジガルデを瞬殺するなど、ミュウツーの圧倒的な強さを巧く表現できていた印象でした。

ただ、やっぱりその後の展開が急な印象がありました。パートナーに「話し合いで解決しよう」と言われてから、どうすべきか迷う描写が欲しい所です。ミュウツーの方もすぐに暴れる理由を話すのではなく、少し反抗してからの方が良かったと思います。

そこからのミュウツーとティム達の討論は、非常に良かったです。どちらの主張も筋が通っていると感じたし、一つ一つのセリフが練られていて、ここを書きたいというのがひしひしと伝わってきました。最後にミュウツーを言動の矛盾を上手くついて、事件の収束に繋げたのは特にお見事です。

その後の展開に関しては、更に更に良かったです。作者さんが意識しているのかは不明ですが、自分はなんだが『デスノート』を思い出しました。抑止力がなくなった結果、町に犯罪が増えてしまう所なんかが特に。ただこのお話の良いところは、そんな状況下で主人公達が、犯罪を減少させるべく動き出した所ですね。抑止力がなくなっても、なんとか町を良くしていこうとする姿勢が見れて良かったです。

まあ、主人公達のやってることって、結局はポケモンを利用している訳なんですけどね。彼らも町の治安を良くするために、自分達のポケモンを利用している。そういう意味では、ミュウツーの言った通り、人間の都合にポケモンが振り回されているのかもしれません。ただ、ポケモン達も共に町を守ることを望んでいる訳ですから、決してそれが背徳的だとは思わないです。とはいえ、治安維持のためにポケモンの力を利用しすぎると、またミュウツーのような発想のポケモンが現れるのではないかとも考えました。

こういった、ポケモンと人間の共存や、必要悪とは何か、といった難解な問題に対して真摯に向き合った作品であると思いました。

乃響じゅん。さん
評価:☆☆

名ピカの世界観の独自解釈を行った作品。バトルシーンがど派手で良いですね。
ただどうしてこういう世界観したのか(何でティムやルーシーが伝説のポケモンを持っているのかなど)納得できる理由が説明されていれば良かったかな、と思いました。突拍子もない設定、という印象が強く、話についていくのが難しいところがありました。

ionさん
評価:☆☆

タイトル、ビクティニの名前の由来が「犠牲」であるという説に由来しているんだと思います。

水のミドリさん
評価:☆☆

ライムシティだ! 舞台をそこに設定してくれるだけで劇場版名探偵ピカチュウの世界観がありありと蘇ってきます。ポケモンと人間が共存するテーマを描く上でバッチシのフィールドですよね。
ティムやルーシーは原作まんまの名前で、彼らが地下闘技場で合間見えているのにおやおや? と思い、Bキュレムとジガルデが出てきたときに「なるほど原作とかそんな関係ないんだな!」と思わせてくれる展開力ですよ。ちょっと冴えない感じの映画ティムが自信満々にキュレムへ指示飛ばしている姿、想像しただけでカッコいいっす。ハリウッド調で描かれる伝説ポケモン同士のバトルは迫力ありますねえ! ゼクロムとかすんごい黒光りしてそう。映画に出てきた地下闘技場はけっこう狭いしフェンスとか簡単に壊されていたけど、伝説2体のバトルに耐えきれたのかな……。
登場キャラが随所で決めゼリフ的に外国語しゃべるじゃないですか。それは大いにハリウッドみがあって挑戦的な書き方だなァって思うのですが、それにしても濫用しすぎじゃないでしょうか。気になったのは中でもミュウツーを説得するシリアスなシーンで放たれたティムの言葉。

「Recognizing Inconvenience and Advance」
 ティムはミュウツーの言葉を認めたうえで、自分とブラックキュレムの関係はそうではないと主張した。

とくにここ、日本語でカッコつけてほしいなあ。英語の意味も拾いにくかったですし、アメリカ人イギリス人そんな回りくどい決めゼリフ言わなそうじゃないですか。それと直後に意味を地の文で説明するのってちょっと格好ついてなくて……。カッコいい日本語に意訳してくれた方がカッコいいのにな〜〜〜!
これはとても個人的な違和感なのですが、ハワードを屠ったあとのヨシダ警部補の言葉でアッサリ丸めこまれるミュウツー様は見たかないよ……。身を呈して争いを止めた人間が犠牲になり、それにポケモンたちが悲しむ構造は逆襲の展開そのもので、ならツー様は人間の言葉など聞き入れないほど憤っていてほしかった……ヨシダの言葉で「何だと!?」とか動揺してほしくなかった……ツー様はポケモンの自由を主張したいワケじゃないんだよ、ただ静かにブチギレていてほしいんだよ……ここが致命的な解釈違いでした。

まーむるさん
評価:☆☆
セリさん
評価:☆☆☆☆☆
浮線綾さん
評価:☆☆☆☆☆
ばすさん
評価:☆☆☆☆
ポリゴ糖さん
評価:☆☆☆
はやめさん
評価:☆☆☆
レイコさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
白銀さん
評価:☆☆☆☆☆
クーウィさん
評価:☆☆
Lienさん
評価:☆☆☆☆☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆
くちばシュウさん
評価:☆☆☆
コメットさん
評価:☆☆☆☆
砂糖水さん
評価:☆☆☆