英雄もどきの全力演技の感想一覧

北埜とらさん
評価:☆☆☆

 自分でも驚きなんですが、【一】の一番最初の段落で >俗に俳優と呼ばれる職。それは選べなかった未来。 とあった次の行で主人公が役者業をしているという矛盾を見、「ははぁさては夢オチだな?」と思いながら読み進めていたら本当に夢オチだったので、あの……びっくりしました……笑 なんか申し訳ない!! ゴチルゼルの設定は私も何度か扱ったことがありますので女の子正体にも服装描写された時点で気付いていました、ただ勿論夢オチが読めたからといって彼がキョウヘイであるということは中盤まで気付きませんでしたし(氷の世界で戦っている夢を見ているというあたりでもしかして……?とは思いましたが)そこに至る過程もじっくりと描かれていましたので、むしろ「おおお!!」となるくらい十分に楽しませていただきました。
 残念ながらBW2の内容をあまり覚えておらず、BW2の主人公についての二次創作も殆ど触れたことがないのでこの解釈が一般的なものなのかよく知らないのですが、「英雄となったBW主の英雄像に重ねられ、『英雄の再来』と呼ばれることを重荷に感じているBW2主」という解釈の作品を初めて拝見しました、なるほどなあそういうこともあるかもしれません、なかなか面白いですね。BW物語のテーマもめっちゃ壮大ですしBW主って(私の中では)レッドと同じで伝説っぽい雰囲気ちょっとあります、対してBW2の主人公たちは確かにそれよりは一般人感があるかもしれません。
 英雄になりたい、けれど自分の前に存在した英雄に重ねられると自分の器がそれに見合っていると思えず葛藤する主人公。大勝負で敗北し、理想的な夢の世界へ逃げ込んでしまう。これをポケウッドを舞台に描くという発想が非常に俊逸だと思いました。誰かの仮面を被り、それになりきり、「別人」として喝采を浴びる、これはキョウヘイくんにとって逃避であり、夢の実現でもあり、同時にふとした瞬間に自分自身に現実を突きつけてしまう諸刃の刃でもあった。その中で、自分を役=英雄としてではなく、一個人の自分として見ていてくれる仲間たちの存在に気付き、再び前を向いて歩き出すことに成功した。いいですね。キョウヘイくんが現実逃避をする夢の中でも、自分の手持ちポケモンたちと常に一緒にいたというのが、凄く救いだったんですよね、現実逃避だけど優しい夢で。夢から連れ戻してくれるのも、目が覚めたとき側にいてありのままの自分を受け入れてくれるのも、手持ちのポケモンたち。原作主人公を主役に据えた作品らしくて、とても好きなポイントでした。名前のギミックにも気づいたときはニヤッとさせられました!笑 複雑な仕掛けに富んだお話を組み上げ紡がれた作者さんの発想と技量とチャレンジ精神に敬意を表したいです。投稿お疲れ様でした!

猫村さん
評価:☆☆☆☆☆☆

イッシュ地方をここまで盛大に書けるのがすごいです。
だって10年くらい前の作品じゃないですか!私、ストーリー朧気にしか覚えてないんですもん!!!書けない!!!!(おい)
少女の正体がすぐに分かってしまって、なんらかの関わりがあるんだろうなとか思ってたんですけど、夢の中に入ってきた手持ちっていうマジックがすごかった。
明日太くんも主人公なんだなって思ってたけど、キョウヘイくんが夢の中で名乗ってた名前だったとかトリックがすごい。
演技派のルカリオ、拗ねっ子のウインディ、甘えん坊のゾロア、各手持ちの個性がちゃんと立ってて、考えられているなぁ!と。
久々にイッシュを冒険したくなりました。
執筆お疲れ様でした!

ラプエルさん
評価:☆☆☆☆☆

>いつも夢見ていた。

まさか、この書き出しは伏線だった…?!最後まで読み切ってから戻ってきてああもしかしてそういうことなのかなあと思いましたが果たして…
英雄“もどき”は俳優の世界線での英雄をうまく演じ切れていない明日太と、現実の世界線での二年前の英雄を追うも真に英雄とはなり切れていないキョウヘイのことを二重に示唆しているのかなあと思いました。読み進めていくうちになんとなくBW2の主人公を描いている物語なのかなあと思っていましたが、まさか明日太が真の名前ではなかったとは!“キョウヘイ”という聞き覚えのある名前が出たときになんとなく安堵を覚えました、いやあ…夢オチ(と呼ぶには相応しくないですが)と現実とで名前がまったくの別物とは…面白い発想でした!

原作準拠に重きを置いた作品だと、大抵ストーリー上での出来事は正史通りになっているものが多いと個人的には思っているのですが、主人公格が悪の組織との戦いに敗れているという設定、そして敗れたのちにポケウッドの世界での違う人物像を描くという世界観、作者様の持つ独特の雰囲気が出ていて面白かったです!

円山翔さん
評価:☆☆☆☆☆☆☆

 全ては夢だったんですね。過去に書いた自分の小説を読んでいるようです。仮面舞踏祭よりもずっとしっかりしていて、密度の濃い小説でした。
 未来が見える。その記述が目に入った時点で、もしかして少女はゴチルゼルなのではないかという考えが浮かんで、すぐにナツメさんみたいな女の子もいるかもしれない、と切り替えてしまったんですよね。服装からも気付くべきでした。どうも、私は登場人物に自分を重ねてしまう悪癖があるようです。明日太君改めキョウヘイ君に自己投影しながら拝読していました。自分も知らない間に自分を偽っていないか、自分のやりたいことは何だったか、改めて考えさせられた気がします。

夜月光介さん
評価:☆☆☆☆

12・英雄もどきの全力演技 主張するビンゴ・1

伝説・幻のポケモンを登場させる

登場したポケモンはキュレム。色々な解釈の方法があると思うのですが
今回、自分が事前に決めていたルールに則り小テーマ不成立とさせて頂きます。
人によって成立・不成立の基準が変わりそうなのがこの小テーマの特徴でしょう……

大人を出す

ハチクは少なくとも成人しているハズなので、成立していると思います。

本文を一万五千字以上にする

29000文字。その文章の量から、作者の熱を感じます。

劇中でポケモンバトルをする

作中の劇で『ポケモンバトル』が行われている様です。

劇中で日本語以外のセリフを使う

英語の台詞が登場しています。

ストーリー評価 65点 減点 -10 総合評価 55点

『感想』

何度転んでも、前を向く。その強さが、『今日』を切り開く糧になる。

どうして主人公が挫折して『演技』に逃げる様になったのか、
そして励ましや自分の心境の変化を経てもう一度新しい一歩を踏み出そうと
決めたのかが丁寧に、真っ直ぐに書かれている『力作』でした。
他の方が仰る通り、もっともっと書きたいと思いつつ削ってギリギリの
分量に収めたのでしょう。伝えるべき所を伝える、作品そのものが
良い意味で『圧縮』されているのを感じます。

自分の感想としては、『プロフェッショナル』である事は
虚構の世界で生きるのも、現実の世界で戦う事も同じだと思います。
主人公が一度トレーナーである事を放棄して選んだ世界は、
『人に夢を見せる』と言うコレも立派な仕事。
プロである事に変わりがありません。でも主人公はそれでは
納得出来なかった。自分自身が自分の心の赴くままに、
自分の手で『明日』を切り開き『今日』を精一杯生きようとした。
主人公の持つ2つの名前が、作品全体を象徴していると思います。

作者の全体をコントロールしてまとめる力、主人公の心情を的確に
伝える心象描写の上手さ。力強い作品でした。
この作品を作者が書くにあたって、『どちらが優れているのか、とか
そういう事では無い』と言う事を理解しており、眩い虚構の世界と
現実の世界が同じ位輝いている事を意識して配慮していた様に感じます。
主人公はこの道を選んだ。でもハチクの選択もまた尊重すべきだ。
そんなメッセージが、作中にあった様な気がします。

あしゃまんさん
評価:☆☆☆☆☆☆

 ところどころキョウヘイであるかのような描写に、何が起こってこうなっているのだろうと思いながら読み進めました。うちに秘めた悩みを少しずつ刺激されて、最後にはすべてが纏まっていく感じは圧巻でした。

楽しませていただきました!

BoBさん
評価:☆☆☆☆☆

 自身の意味や目的を取り戻す物語、僕の胸にチクリと刺さって何だか泣きそうになっちゃいました……! 手持ちのポケモン達もみんな優しいですね。キョウヘイくんを助けようと夢に干渉したゴチルゼルを筆頭に、ご主人の落ち込みに敏感なルカリオ、撫でられて嬉しそうにするゾロアやウインディも可愛いですね、よく懐いてるなぁ、と。きっとその恩返しで、ポケモンに助けられたんだろうなぁと思うと心が温まります……!
 ポケモンと人間の絆の物語はやっばりいいですよね……! ありがとうございました!

ソラさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆

最初は世界観だけBWでオリジナルキャラかと思っていましたがまさか彼だったとは驚きました。
確かにあのポケモンならあの世界に干渉できますし、こういった表現もできますよねー!
原作でも前作で英雄となった人達の後輩的なポジションとして描かれている彼がこのような苦悩を持っていたとしてとおかしくないですし、最終的に自分なりの英雄を目指して立ち上がるのは王道的で熱い展開でした!
余談ですがちょくちょく描かれるポケモンの仕草の描写がむちゃくちゃかわいかったです!!

花鳥風月さん
評価:☆☆☆

ポケウッドきたぁああ!
超個人的な話、わたしポケウッドめちゃくちゃ好きなんです。ポケウッドを題材にした作品、なかなかお目にかかれなかったので嬉しいです。

そういえばイッシュの英雄伝説って、ゼクロムとレシラムが分離した時の抜け殻がキュレムであることくらいしか名言されていませんでしたよね。この神話、すごく興味深かったので映画という形で解釈を埋めていくの、オサレだなぁと思います。

個人的にメイク担当のオネェさんが気に入りました。

>「これね、『英雄とは、自分の出来る事をする人だ』っていう格言なの。明日太ちゃんはもっと、自分の事を認めてあげて、自分に正直になってあげられると良いわね。少なくとも私は、最近の明日太ちゃんを見ていてそう思う。『出来る事がある』のと『出来る事をやる』のとはまた、別の話だからね」
オネェさんの言葉すごいグッときますね。人って誰しも出来る事がひとつは必ずあると思いますが、それを実際にできる人ってなかなかいないと思います。英雄かどうかは、それができるかどうかの違いなんだなぁって思います。この解釈すごい好きです。

> もし今の自分を構成するものが、誰かの借り物でしかないとしたら。本当の自分はどこにあるのだろう。何かを賭けられるほどの大事な思いを、どこかに捨て去ってきてしまったような気がした。
だからこそ、この文がすごい刺さるワケなんです。今までやってきたことも、誰かの借りものだとしたらってことを考えると胸がキリキリします。

エントランスで出会ったツインテールの女の子が本当にいちファンなのか、あるいは明日太くんに自問自答している象徴の意もあるのか、いろいろ考察のし甲斐がありそうですね。

>プラズマ団と交戦して活躍を上げる度に、人々から称賛の声を受けた。二年前の英雄の再来だと言われ、感謝された。そこからだった。英雄という名の、自分じゃない誰かの陰を背負わされている気がしたのは。望んでいた英雄の姿に、違う像を重ねられ続けていく。当初の輝かしい思いは塗り潰され、期待の眼差しはプレッシャーという名の重荷に変貌していた。

そうきたか~~~~!!!!!
BWって作品がマイチェンじゃなくて2年後の続編だからこそできる解釈ですね。続編で別主人公ってなると、どうしても前作でことをなしとげた前作主人公の影が付いて回ります。
「あのトレーナーに似ている」「あの子のことを思い出す」。ゲームの中では当たり前のように言われていますが、実際問題プレッシャーになりますよね。そこに着目されたことに驚きました。

そして終盤の怒涛のタネ明かし! えっ、少女ってそういう……っていうのももちろん、この世界がプラズマ団の野望を食い止められなかった世界だということも予想外でした。救えなかった主人公の成れの果てだったんですね。
明日太くん、もといキョウヘイくんが今回の夢の体験で再起の一歩を踏み出し、今度こそ自分の力で明日を切り開くことを祈ります。

投稿お疲れ様でした!

ptさん
評価:☆☆☆☆☆

英雄であることに違和感を感じ、ずっと自分を抑え込むことになったキョウヘイの明日太の部分。
だから明日太は自分の役のなかでどうしても英雄を演じられず、ライブキャスターでつながっている友達に助けを求めることもできず、今周りにいる人にも自分を曝け出すことはできなかった。
明日太になってもずっとついてきてくれる手持ちのポケモンたち。いじらしいじゃないですか。もっとも明日太を打ち破ってくれたのはその中でも干渉できる”少女”だけでしたけど、ずっと寄り添っていたことには変わりないです。
夢の中の大人たちなんかよりも、最後はポケモンに教えられてしまいましたね。
出た結論は英雄が自分を曝け出すような弱い奴でもいいじゃないか。こういうことですよね???

これたぶんテーマ埋めの形も狙ってますよね、どんな意味なんでしょう

草猫さん
評価:☆☆☆☆☆

最初はポケウッドの他の俳優の物語かな?と思ったのですが、まさかbw2主人公本人とは! 第五世代はかなり自分にとって思い出深いので、読んでて懐かしくなりました!
まず、「明日太」と「キョウヘイ」の対比が上手かったです! 公式だと確か「共鳴」から来てたと思いますが、「今日」と解釈するのは面白い!彼が真の自分の名前を言うところで、「今日を全力で生きる」という彼の強い決意が感じられました。
そして、彼がゲーチスに負けていた事。 主人公補正を思い切りぶっ飛ばしてくれましたね......。 こういうの好きです。ゲーチスの言う通り、確かにbw2主人公は脇役と言えるかも知れないですよね......。 もう既に英雄はいるわけですし。 でも、例え負けたとしても、立ち上がってもう一度みんなで立ち向かうのは本当にカッコ良かったです。ゲーチスと相対する時どんな感じだったのかなぁ......?
投稿お疲れ様でした!

Pさん
評価:☆☆☆☆☆☆

一見ポケウッドで活躍するオリジナル主人公の話と見せかけて、二人の英雄を描く映画撮影から役者を務める「英雄もどき」がBW2主人公と繋がっていくストーリーは意外性があると同時に「2年前の英雄」と「1000年前の英雄」、役者とトレーナーに通底する「人を笑顔にすること」、「ポケモンと力を合わせること」といった共通点を利用することで突飛すぎない展開となっていて、BW2の幕間の話としてとくまとまったものになっていると思います。
舞台となるポケウッド、差し挟まれる夢などから読んでいる最中は一度BWの主人公かと思ったため、「2年前の英雄」という単語でBW2主人公であることに察しがついた時にも驚きがありました。
常に「2年前の英雄」=BW主人公と比較されることへの戸惑い、ポケモンとの信頼関係を一度は信じ切れなかったこと、そして一度はキュレムに敗戦していることと主人公の弱さがあえて描かれる点は非常に印象に残っています。10歳の少年少女がチャンピオンの座に君臨するのみならずいち地方や世界まで救うようになってしばらく経ちますが、その中でももう一度、主人公はやはり「10歳の少年」なのだと思い出させてくれる作品であると思います。
「喪失しかけたちぐはぐの記憶の世界で見つけた、一つの求める理想(こたえ)。」という一文が好きです。たいてい対になる「真実」の方に「こたえ」というルビがつきがちなんですが、それを見失いかけていた状況の中では理想もまた答えなんですよね。

照風めめさん
評価:☆☆☆☆

ひょえええええ! これもオチでやられてしまいました! なるほど、そういう夢オチできましたか。
情景や心理描写がすごく丁寧で、読みやすかったです。
ポケウッドや役者という存在の扱い方がとてもうまいなあと思いました。
メイクさんとの会話でメイクと仮面をかぶせて表現するのも面白いと思いました。
本作をよりブラッシュアップさせるためには、全体的にシーンのチョイスをすることも選択肢として一つだったと思います。
というのも、今作はオチで勝負する話であり、それ以外は全て前振りとなります。その前振りがハチク、メイク、日向と三度にわたって続きますが、話としての進行としてはいずれも足踏みしているものであり、長いと思ってしまいます。
三万字が本企画の上限ではありますが、無理に上限に寄せる必要はないので、シーンを選別して話の密度を上げた方が効果的だったように思います。

キョウヘイくんもいつかはこの深い夢の内容を忘れるかもしれないけど、再起して進んだ道のりはきっと英雄につながるものだろうなあ、と思いました。

rairaibou(風)さん
評価:☆☆☆☆☆☆

 これは全貌を理解してからの2読目が面白い作品でした。
 後半での主人公の立ち位置が、そのまま序盤の主人公の立ち位置にリンクしているんですよね、その中で主人公がどの様な役割を演じているか、そしてその裏で何を考えていたのかがとても良くできている話だと思います。
 全くの余談ですが、自分は物語の終盤でこの作品のオチにムシャーナとマコモが絡んでくるものだと勝手に思い込んでしまいました。そして「あー、これはすごい小説来ちゃったな。また負けるわ俺」と思いました。
 物語の舞台の関係上、ムシャーナとマコモが絡んできていればひれ伏しながら星を増やしたと思います。出てないのでまだギリファイティングポーズです。

春さん
評価:☆☆☆☆

 ルカリオキッドってなんか格好良くないですか???もう響きだけで格好いいですよね!っていうかルカリオキッドが主人公の話とかあったらむしろちょっと読みたいかも!?
 明日太君がルカリオキッドって意味では、ある意味これもルカリオキッドのお話になるのかな?仮面をかぶったヒーローが、仮面をかぶっている間だけは強くて格好いいんだけど、仮面をとった姿は気弱だったり自信がなかったりって設定定番だけどむしろその定番がすげ~~~~好きなんですよね~~~~~!!!!
 これは主人公君の夢の話だから、彼の希望が具現化した世界って解釈でいいんでしょうか?でもルカリオキッドになり切るのではなく、夢の世界でも気弱な自分からは逃げきれず、演じ続けているっていうのは、彼の優しい性格が理由なのかな~?って思いました。でもそこ振り切ってたら、きっと夢の世界からは戻ってこれなかったのかなぁ。でもでもルカリオキッドになり切っていて、そこに仲間のポケモンたちが干渉してきて最後には仮面パリーンで夢から覚めても面白かったよな~とか妄想の捗る設定ですよね!!
 後半の英雄を演じるところで、熱が入りすぎて?本音?が飛び出てしまうとこも良かったと思います!終盤で仲間が夢に入って助けにきてくれてたってのも良かったんですが、オフでもわいわいと話してたんですが、ここで夢の登場人物全員が仲間のポケモンが人間の姿を模って登場していたとかいうオチだったらさらに良かったよな~って話してたんですよ。みんなのパワーで戻ってこれたぜー!!みたいな?でも少女ゴチちゃん健気可愛い……。個人的主観の意見なんですが、設定段階はめちゃくちゃ良いしすっげ~好みなんですが、あと一歩!!物語の組み立てが!!ハートにばちこーん来るためには惜しいような気がするんですよね……!結構主人公もずっと落ち込んでるというか、話の中で最後には前を向けるんですけど、序盤から後半にかけて、かなり長い間、心情の移り変わりの変化が少ないような気がしちゃうんですよね……心情の問題ではないのかな?なんというか、同じ場所であっぷあっぷ溺れてるよ~な停滞感があるというか……うむむ、情報開示量の問題なのかな?難しい……。夢の中にいる間の描写がかなりリアルだったので、終盤に「全ては夢の中だったのだ(ばばーん!)」から「な、なんだってー!?(読者)」となるように夢だと分かるような、これはリアルの世界じゃありませんよ~って分かるような、そして健気可愛い美少女がゴチちゃんで、仲間のポケモンも夢に入ってきてたんだよ~って分かるような描写をちょこちょこ匂わせると停滞感もなく、最後に夢から覚めた時にすっきり!するような感じになるのかしらん?っと思いました。でもでもなかなかその塩梅って難しいですよね~!!むしろそういう描写がきちんとあったのに私が気がついてない可能性が!?!?!!?!どこまで伏線や情報を開示していくかって難しいですけど、頑張ってください!!!!設定はすっげぇ好きなので!!!!!あとふと思ったんですが、仮名・明日太ってつけるのもいいんですが、夢の中にいる間は名前を出さないようにして、夢から覚める瞬間に本来の名前を思い出すのも、夢に囚われて現実を思い出せない感じがして良いよな~って思いました。ジブリの千と千尋方式で行くと「キョウヘイ?はんっ!贅沢な名前だね!今日からお前の名前は明日太だ!」って感じで本来の自分とは別の自分を押しつけられて?いた感じを出すために仮名をつけたのかな!?

坑(48095)さん
評価:☆☆☆☆

 いつだったか、ツイッターで「BW2主人公は、メインストーリーではBW主人公の英雄ぶりを演じ、ポケウッドでも虚像を演じている」といったツイートが流れてきたのを思い出しました。当時なるほどと思ったものですが、美味しいところに目をつけましたね。
 ビンゴの絵が不完全を表しているように見えるのがまたすてき(これは思い込みが激しすぎるだけかも)
『英雄の再来だ!』
 これはゲームにあった台詞なんでしょうか。主人公がこういうのに追い込まれているさまがじっくり書かれていて彼の苦悩がよく伝わってきました。
 もう一度BW、BW2を通しでプレイしたくなりました!

しろあんさん
評価:☆☆☆☆

ひえええごめんなさい私がイッシュについて全然詳しくないせいでお話の内容を理解しきれなかった部分もあったのですが、これは私が知識不足でさらに読解力不足なだけなので作者さんは何も悪くはないです……!
とにかくビックリしたのはお話のオチですね。まさかルカリオキッドを演じる明日太くんは全て夢の中だけでのお話だったとは……!英雄としての期待を背負わされて、その上で負けてしまう……そりゃもう夢に逃げてしまいたくもなりますよね。でもゴチルゼルを初めとして、キョウヘイくんの手持ちのポケモンがその夢から覚まさせてあげようとする所がとても良いなと思いました。ゾロアがとっても可愛いです((
それから文章がすごく上手いなと感じました……!明日太くんの心情や、少女の可愛らしい仕草の描写などがとても丁寧に書かれていたと思います。

上手い感想が書けなくて本当に申し訳ないのですが、3万字近い文章をここまで丁寧に書ききった作者さんの技量は物凄く高いと思います!投稿、お疲れ様でした!

早蕨さん
評価:☆☆☆

 心理を丁寧に書き綴った、素敵な作品をありがとうございます。
 キョウヘイかもなあ、と思って読んでいたので、合ってたあ! とまずその流れだけで興奮。オリジナルキャラが原作キャラだと分かる展開は燃えますね。
 
 旅をしてても2年前の英雄の再来とプレッシャーを掛けられていたのに、夢の中のポケウッドでも英雄役だなんてそんな。勧善懲悪のルカリオキッドは、明日太君にとってどういうものだったんでしょう。
 偽りの自分、役を演じている自分だけでも完璧なヒーローを演じられるというのは、少なからず明日太君の気持ちを紛らわすものになっていたという事でしょうか。
 その後演じた役が自分に近かった事で、今までルカリオキッドで蓋をしていたものが溢れた展開は、うまいなあと思いました。
 2年前の英雄の影である事を意識して、プレッシャーに押し潰された彼が見せた答えは温かくていいなあ。切羽詰まると周りが見えなりますしね。少女だったゴチルゼルはもちろん、周りのポケモン達の愛らしさが凄い。
 こんな良い子達に愛されるキョウヘイなら、この先も大丈夫でしょう!

 ただ、イッシュのバッヂを集め切っているキョウヘイには、もう少し自信を持って欲しいですねえ。2年前の英雄となんら遜色ない実績と能力ですから。

 後、一つ言わなきゃいけないのはやっぱりこの夢オチですよね。そっかあ全部夢かあ……という感じで今まで読んだものは一体……となってしまうのは、きっと夢オチまでの前フリが長いからな気がするんですよね。作者様的にもしどこか削れるのであれば、少しブラッシュアップしてもいいのかもしれません。
 手持ちの他のポケモン達をもっと出してあげても良いなあって思います。
 
 投稿、お疲れ様でした!

雪椿さん
評価:☆☆☆☆☆☆

懐かしいポケウッドでの話。
ルカリオキッド、懐かしいですね~。色々なパターン(エンディング?)を試したくて、ポケウッドのスタッフには結構お世話になった記憶があります。ついつい夢中になりますよね。
てっきり主人公の名前はキョウヘイだと思っていたので、明日太と出てきた時には「あ、キョウヘイじゃないのか。だったらそういう方向の話なのかな?」と思っていました。しかし、それだとタイトルの意味がわからなくなりますよね(汗)。どうしてそこで伏線だと思わなかったんだ……。
一人称が変わったり少女のセリフを見ても何があったのか予想できていなかったので、真実が明かされた時は「なるほど! あそこのアレはそういうことだったのか!」と納得することができました。いや、少女がゴチルゼルみたいだと思った時点で「何かある」と思わなかった私が察せなさすぎるだけかもしれませんが(汗)。
彼はこれからどういう終幕に向かうのか。とても気になる話だと思いました。

トビさん
評価:☆☆☆

終盤、全ての違和感の要因が明らかになった時はなるほどなと思いました。登場人物のセリフが映画のセリフのような印象を受けたので、これはすべて明日太くん主役の映画を見ているのでは、と思っていましたが、夢の中の話だったとは。そして、明日太くんが夢に見ていたのは現実世界のキョウヘイくんとしての自分だったんですね。だからずっと明日太くんは悩み続けていたんだなと思いました。

>プラズマ団再興を目論むボスのゲーチスに、伝説のポケモンであるキュレム。因縁の地での満を持した決戦。とっておきの舞台を用意されておきながら、キョウヘイは無様に負けて散った。
とありますが、このセリフが出る前にNが登場してるんですよね。キョウヘイが巻けたら彼らの親子喧嘩からまたスタートするのでしょうか。というか既にゲーチスの野望通り、イッシュ全体が氷漬けにされているんでしょうか。もしその状況からキョウヘイくんがこのイッシュを救うことが出来れば、彼はトウコ・トウヤを超える英雄になっている事でしょう。この後の展開が気になります。

乃響じゅん。さん
評価:☆☆☆

BW2主人公敗北後、立ち上がるまでの夢のお話。まさかBW2主人公だとは思いませんでした。びっくりでした。
同じところでぐるぐると悩んで物語が進展している感が少なく、ちょっと読みにくかったかな、と感じてしまいました。何に悩んでいるのか、読み手に知らせてしまうとネタバレになってしまうので、そのあたりのバランス感覚は難しかったと思います。例えば演技に悩む方向性なのではなく、完全に役者として成功してしまい、少女に「それでもいいの?」と問いかけられる展開とか。ゴールを見据えた上で前半の展開を作れると、より良くなるだろうなと思います。
個人的には、夢の中で明日太と関わる主要人物全員がキョウヘイの手持ちだったら自分の心に刺さってたかもしれないな、と思いました。
お疲れさまでした!

カイさん
評価:☆☆☆☆

ポケウッドでスターを目指す少年の話か~面白い~!と思いながら読んでいたので、終盤で事の真相が分かったときはびっくりしました。確かに途中、随所に「これB2W2の主人公の話??」と思わせる部分があったので、どういうことかなあとは感じてはいたのですが、まさか本当にB2W2の主人公の話だったとは。「強敵に勝てず気晴らしにポケウッドで遊ぶ」というプレイヤーの行動がお話の裏に隠れていそうで、その観点からも面白かったです。

選ばなかった夢の明日にどれだけ耽溺しても、ポケモンたちは今日を信じて待っているっていうのが、とてもグッときました。特に少女の正体についてはまったく気付かなかったので、終盤で名前を呼ぶシーンにはびっくり。そこから目覚めて、再起を決意する流れは、感動的でした。かっこよかったです!!

投稿お疲れ様でした!

逆行さん
評価:☆☆☆☆☆

すごく重厚で読み応えのあるお話でした。映画俳優として働く少年と、ゲーチスと戦う少年。2つの濃い設定が交差する高度なストーリーには大変驚かされましたし、作者さんの技量の高さは本物であると感じました。

文章が非常に巧くて丁寧なのがすごく好印象です。3万文字という長さで、最初から最後まで文章の質が全く落ちないのが恐ろしい。心理描写、情景描写、共にハイレベルだと感じます。特に心理描写に関しては、ありとあらゆる比喩表現が使われており、主人公の気持ちを惜しみなく伝えようとしていたと思いました。文章力は相当高いと思います。むしろこっから更に文章力を上げていくとなると、結構難しいなと感じました。

冒頭で映画館を早くに抜ける主人公を描くことで、まず主人公が何に悩んでいるのかを伝えるのが端的なやり方で良かったと思います。

後は、夢の世界であることをチラチラ覗かせているのも、お見事としか言いようがなかったですね。情報の出し方が非常によく練られていると感じました。終盤の少女=ゴチルゼルと判明した部分も「そう来たかー」という感じで良かったです。伏線の回収がすごく鮮やかでした。

実は全部夢の中の話しであり主人公はゲーチスに挑んでいる途中だった、というのは、非常に斬新で良かったと思います。よくこんなものが思いついたなあと感じました。発想力とそれを具現化させる表現力が凄いなと。

この小説は3万文字フルに使って書かれている。それ故になのかもしれませんが、ちょっと長いかなあという気はどうしてもしてしまいました。お話が退屈だとかそういうのではなくて、主人公がずっと中盤同じことで悩み続けているのが、諄さを感じる原因なのだと思います。悩みを描くことはもちろん良いのです。ただ、ハチクとか大人の人とかに「こうしたら良いんじゃない」って励まされ、立ち直るものの次のシーンでまた悩んでいる、というのが何回も続いていたのが、どうだったのかなあと思います。相談している課程で悩みが深くなっていったりとか、そういう感じだったら良かったんですが、同じ所をぐるぐる回っている感じが強いかなあというのが率直な感想です。

>「きっともう、君の中で悩みに対する答えは出ているのではないか?」

このセリフを言われたのにまだ悩み続ける、というのは、些か物語のセオリーからは外れているなあと思います。セオリーから外れるのであれば、それによって生じる違和感を補うファクターがないと厳しいかなあと思いました。

ちょっと厳し目の意見になってしまってすいません。全体的なレベルは非常に高いんですけどね。レベルが高いからこそ「もっと」って期待してしまう部分があります。

後申し訳ないんですが、投稿順が『傲岸不遜独奏曲』の後っていうが、個人的には不利に働いたなあと思います。同じような構成が2つ続いてしまったので、どうしても驚きが減少してしまいました。もちろん小説のジャンルとかは全然違うんですけどね。最後の最後で真実を明かすという部分が似ていたんですよね。

この小説は、肝である部分は本当によく書けていると思います。

>「周りの人が期待するから、英雄であろうとするんじゃない」
>「オレがそうなりたいと思ったから」

特に、ちゃんとここに着地させた点が素晴らしいと感じました。英雄っていうのはやはりプレッシャーを感じるものですが、周りの期待とか関係なく、自分がやりたいことをやる。たとえ世界の命運が懸かっていたとしても、という結論の出し方は非常に面白かったです。

投稿お疲れ様でした! 恐らく、書くのがすごく大変な小説だったのではないかと思います。一切力を抜くことなく最後まで走りきったお話であると感じました。

フィッターRさん
評価:☆☆☆☆☆

 夢と現実、理想と真実、明日太と"キョウ"ヘイ……と、多用される対比が印象的なお話でした。その対比を、役者として生きる夢の世界とプラズマ団を倒そうとするも敗れた現実の世界が胡蝶の夢のごとく混じりあう幻想的な世界観に織り交ぜているのが印象的ですね。
 『明日太』が『キョウヘイ』としてのアイデンティティーを取り戻す場面で、地の文の主語表記が『明日太』→『少年』→『キョウヘイ』と変化していくところにこだわりを感じます。

ionさん
評価:☆☆☆☆☆☆

なんか昨日この作品にだけ感想の筆が乗ってしまったやつなんで、気持ち悪い長文になってしまってごめんなさい。

読み返したら、最初の一文から俳優は選べなかった未来って言ってるのか…

>『イッシュ地方は全体的に真冬並みの気温が続くでしょう。

初読時は、ここにいない別の誰かがまさに今プラズマ団と寒気を食い止めようとしている最中で、そういうサイドストーリーなのか、
あるいはジャイアントホールのイベントを放置してポケウッドにいるゲームの主人公である明日太が視点なのか、(ゲーム世界なのでそういうことも特に罪悪感を覚えずに(覚えても)できる)視点人物はそれを含めてどんな子なのか、そういうことを念頭に置いていた気がします。
読み直せば、この描写で、なんとなくこの夢の主のキュレムへの焦燥感が手にとることができる感じがあります。
後半近くて遠かった予想でしたね。

>その筋に明るいジムリーダーがソウリュウシティにいる噂も聞いてはいたが
ちょっと前にソウリュウシティ襲撃されたって聞いてるのに、その忙しそうな状態のジムリーダーにお世話をかける話題が出た時にその大変な状況に触れることなく、はじめから考えから遠ざけている。これも伏線なんだろうなあ。

ルカリオが明日太を慰めるくだり。
リオルからの日々の積み重ねとかを特別に、具体的にこちらがイメージせずとも、
ルカリオの心情そのものを頭で想像しないでも、
明日太が周りからもらっているものがわかるくだり。後にも言いますけど、作品の雰囲気にも一役かっているくだり。

(ルカリオ系、はどうポケモンはほとんどきもちポケモンのようなものなので、個体数さえあれば初心者トレーナーにも扱いやすい種族なんだろうなあ。いいように利用されやすいので規制があってそうならないのかもしれないが(台無し)。)

>いつからか、映画で関わる人との繋がりばかりが多くなっていた。夢を追いかけるために、それ自体悪い事だとは思ってはいない。それでも、大事にしたいと思っていた付き合いはあった。仕事上の関係はいずれなくなったとしても、友人としての付き合いだけは、ずっとこれからも変わらず残していきたい。以前は――否、

直前のルカリオのくだりもそうですが、こういう現実に生きている人物としての生活感のひとつひとつの描写が、
自分にとって、なぜなのか大切なものに感じられてるんだろうと思う。です。
読者が似た経験したことあって、それがその時の読者にとっては重大な思いで、そういうことが。
まあどの読者層にとっての経験なのかって話になるんですが

物書きを浅くてもやろうとした人間ならば、筋に最低必要な以外の描写がどれだけ必要なのか、
どれだけ差し込めばいいのかを思う大切さと難しさはしっているというか、それを難しいとは必ずしも思わないのでしょうが。
感覚的に完成度を上げるという概念はある。でも、それにどこまで貪欲になれるかっていうのはもろ感情的なその日のステータスに左右されるもので。

とにかく、そういうあればよりよい類の生活感描写が差し込まれているのが、どんなに自分にとって評価が高いことなのか、という話でした。

>【三】
>対峙する強大な力に、自ずと体を強張らせる。それは選びたくなかった未来。
もろ冒頭との対比じゃん…初読で気付けなかった 情けない

ゾロアー

>自分が信じなければ、相手が信じてくれる事はない。ずっと共に過ごす中で、わかりきっていた事だったのに。すっかり臆病風に吹かれていた。
少なくとも、この作中世界ではね。
夢世界という意味ではなく

この辺だと、それこそレインボーロケット団の時に出てた説みたいな状況をイメージしていたんですよね。
ジャイアントホールに有志の力があるトレーナーとして、義務感や使命感から向かったはいいが敗北し。
昔からの俳優という夢を追うことが客観的にできていても心のどこかにその英雄に同一視された経験がこびりついている感じを。

その語り手がヒオウギ出身のジョーイさん上がりの息子であるのかどうか、幼馴染にハリーセン頭の子がいるかどうかはともかく。

(以下、略)

ゴチルゼルのあの娘ですが、
もう本当にホウエン時代の小説で似たような能力に生まれつき苦しめられてる男の子ってのがいて、初見でそれ思い出しました。
ちょっと人間じゃないって聞いていい設定なのにもったいないなあって思っちゃいました。

キョウヘイの悩みそのものはあまり感覚を共有できていないんですよね。

丁寧に、原作の雰囲気と流れを汲んだうえで自然に気持ちを流れさせる作風が見事で。
現実に向き合い直す過程を描いたこの筋だと、よけいに現実でどういう行動をとって、そこで明日太ーーもといキョウヘイが何を思うかまで見れたら完璧だったなあ。
心情的に没入した分自然にナチュラルにそう思っちゃいました!!文字数制限抜きの完全版あったりしません?
まあオタクとして知識をひけらかすと(この作者さんはじめイッシュクラスタはご存知でしょうけれども)
ゲーチスはああなり、ダークトリニティ3人は生きがいを失い、そしてヒュウがダークトリニティに明かされたあの顛末を受けて、
「これですべて終わったのか?」って彼に聞くのがゲームで「”仮に勝利した時空での”」私たちが目撃した物語ですが。
敵が生きがいを失ったっていう言い方は、まあものは言いようですね。
ぼくはあの余韻のニヒルさだいすきでした!!
 BWシリーズはBW2をもって終了し、関連人物はそんなに出てこないので。
 メタ的にはゲーム時空はレインボーなんとか団の来襲とかない限り、
イッシュのお話が本編にがっつり登場しない限りイッシュのかりそめの平和は守られているという度し難い状態ですが。
あのゲーチスもあのゲーチスから時系列上連続する感じじゃないですし。
非常に脱線しましたが、これでジャイアントホールに向かったあとで、彼が何かを得ることはできるのでしょうか。
どうでしょうね。
 書いてて、現実に向き合う、みたいな本編のエピソード自体に注目させたかったからな気がしてきましたが、没入する中の個人的な心情としてはその上で何を行ったり、やらかしたりするのかとセットで感じているもののようだったので、
 ちゃんと時間的余裕もあって投稿されているわけだし、文字数でどうしてもエピソードが削れないっていう可能性もあり、
あるいは、勝利したかをぼかしたのは、そもそも現実に向き合ったところで”明日”は、それぞれの未来自体はどうなるかわからない、という、作者としての真摯さなのかなあ。

水のミドリさん
評価:☆☆

バスの待合室で少女と出会うシーンあるじゃないですか。モニターの画面がノイズになっていることで現実と夢の世界を切り替えるのオシャレですよね。ペルソナシリーズみたい。ここにアクセントを入れることで読者に注意を引かせるテクニックが面白かったです。ゴチルゼル子ちゃんだったのね……キャラの服装から推測できたのに気付けなかったです……ぐぬぬ。

「慰めてくれてるの? ありがとう。大して気にしてないよ」
 その言葉は嘘だ、と言わんばかりに、ルカリオは首をぶんぶんと横に振る。言葉が通じ合う存在でない以上、思いを伝える手段の乏しさは付いて回る。だが、ルカリオも伊達に明日太と付き合って来たわけではない。歩幅を合わせ、遠慮気味に主人に体を密着させる。それはリオルの時から見せた、甘える時の癖。胸の棘を意識してか、進化してからは久しく見なかった。明日太も思わず頬が緩む。相変わらず棘が刺さらないように控え目なのを、いじらしく感じながら。

ここのルカリオかわいいですね。胸のトゲをケアしているあたりとても好き。そんなこと気にしないでいいよ〜ってギュってしてあげたい。血みどろになりますけど。
夢の中でルカリオキッドの姿になって名前まで変えて。ジブリやディズニーに脈々と受け継がれてきた物語の作り方ですよね。千と千尋とか美女と野獣とか。作者様は物語の作り方から考えたのですかね。けれどハチクやオネエメイク、演技での兄英雄、ゴチルゼル子たちに対しての喋り方がどれも画一的で、主人公のキャラを掴むのに苦労しました。長い長い夢の中で明日太くんの人物像が見えないの辛かったです……。
どうでもいいのですが音声読み上げアプリで聞いたとき、明日太をぜんぶ「あしたぶと」と発音されて物語どこじゃありませんでした。ちゃんと活字で読みました。

まーむるさん
評価:☆☆☆☆☆
セリさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
浮線綾さん
評価:☆☆☆☆☆
ばすさん
評価:☆☆☆☆
ポリゴ糖さん
評価:☆☆☆☆
はやめさん
評価:☆☆☆☆
レイコさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
白銀さん
評価:☆☆☆☆☆☆
クーウィさん
評価:☆☆☆☆
Lienさん
評価:☆☆☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆☆
くちばシュウさん
評価:☆☆☆☆
砂糖水さん
評価:☆☆☆☆☆☆