ロスト・アポカリプスの感想一覧

狛織アオさん
評価:☆☆☆

短編…というより物語の第一話のような作品です。メタ表現(主要人物殆ど全員がポケモンのゲームを知っている前提)が多いので読む方にとっては好みが分かれる描写だと思います。読んでいた感想としては主人公の心の声がちょっと騒がしいかな…?もう少し控えめにしていただければ世界観に浸りやすいかと思います。世界中の動植物が消える(端的に言えば絶滅する、または入れ替わる)代わりにポケモンが現れるという独特の設定が良かったです、まだ謎や伏線を多く残したまま物語が終了したので何処かで続きが書かれるのでしょうか…?バトル描写はゲームのようにきっちりダブルバトルという形式でなくリアルな第三者の介入がいいですね。ゲームの様でゲームらしくないのがこの作品の長所だと感じました。人間側の事情などお構いなしなミュウの気まぐれさが出ていて好きです。戦闘の流れがスムーズに頭に入ってこれたので楽しく読めました。ロスト・アポカリプスの次回作(もしくはこれをプロトタイプに制作した新作)が出た時、この作者様は更にレベルアップしたストーリーを繰り広げてくれる気がします!執筆お疲れ様でした!

花鳥風月さん
評価:☆☆☆☆

冒頭→「おや?これはもしやメタネタの香り……!?」
光莉ちゃんの登場→「流れ変わったな」
最後のオチ→「怒涛の回収劇だ……」

そんな感じで、ド頭の描写から最後の種明かしまでのくだりは怒涛でした。タイトルも回収されていたのが個人的にすごく好印象です。アポカリプスってそういう意味だったのか……!出直してきます!
ポケモン達のチョイスもかわいらしい子達が多く、少年少女達と並んでいる姿が頭に浮かんでくるかのようでした。ボクっ娘と警察官の娘という2人の幼なじみと転生(?)枠の主人公が織りなすギャルゲーか……大穴は雅さんかな?(ダメな大人の見本)
登場人物達の動きの描写も非常に丁寧で、作者さんのこだわりを感じます。
ただ非常に惜しいと感じたのは、あらゆる要素を詰め込んだ結果、この作品が強調したいところはどこなのだろう、というところでした。
響生くんがジラーチの願いでポケモンがいる世界にしてもらう、という話のスタート地点は非常に分かりやすかったです。ただ、そのカラクリを知るためにどんな出来事を魅せたかったのか。何がきっかけで響生くんが「ポケモンがこの世界に現れたのは自分がきっかけ」というところを汲み取ることが、申し訳ありませんがちょっと難しかったです。
たぶん、昌紀くんや竜也さんとのかかわりを経て気づくという構成にしたかったのかなぁと(個人的に)読み取らせていただいたのですが、「ターニングポイント、キーパーソンはどこで誰なんだろう」と感じてしまったところがあります。
短編でたくさんのキャラを裁くの、非常に難しいかと思います。それでも今大会トップの文字数に密度の高い話を収め切ったのはお見事と言わせていただきたいです。
投稿お疲れ様でした!

北埜とらさん
評価:☆☆☆☆

 鈍感寛容ロマンチストな響生くん好き!!www響生くんの鈍感寛容ロマンチストさが非常にいい味を出していますよね、彼が鈍感寛容ロマンチストであることがこの作品に於いて非常に重要だと思うのですよ。彼の鈍感寛容ロマンチストエピソードで考えると初めに「平和だなあと口走って雅さんにたしなめられる」というシーンが出てくるのですが、彼がこの状況で平和だなあと呟けるレベルの鈍感寛容ロマンチストであるからこそ、過去に光莉ちゃんは救われ、そして春香ちゃんが救われたんですよね。鈍感寛容ロマンチストめっちゃ良い言葉や……この先彼ら三人とポケモンたちがどんな旅をしてどんな目に遭うのかまるで想像もつきませんが、響生くんの鈍感寛容ロマンチスト力が最終的に世界を救うところは想像がつくような気がします!笑
 動物がポケモンにすっかり置き換わってしまった世界。発電所に電気ポケモンが群がる、線路が食べられる、宝石店が襲われる、といった発想がとても面白くて、確かに現実世界に突如ポケモンが現れたら世界大変なことになりそうだなあと読んでいて納得させられました。そんな世界になった原因を探るため、旅する三人の少年少女たち。舞台設定もかなり面白いのですが、彼ら三人が抱えて旅をしている『名前』に関する物語が非常に俊逸だと感じています。ポケモンが現れた世界で、実名が原作主人公と被っていることで、「主人公になれるかもしれない」と高揚してしまう少年。対して「主人公のようにはなれないのに」とレッテルを貼られることに怯える少女。そして、「主人公と同じ名前なのだから」と押し付けられるイメージに抗って存在する光莉ちゃん。「自分が何者なのか」という若者の命題に追求していく、物語の雰囲気からすると少し大袈裟な表現になってしまうかもしれませんが、そういう自分探しの物語だと思ったのですよね。青春なんだけどただの恋愛モノじゃないんだよなあ自分を認め他人を認めるというそこから入っていく本物の青春の一節なんだよなあ。迷える青少年の姿愛おしいです。そこに「自分が何者なのか」を表す名前というファクターから接触していくのがまた象徴的で良いですよね。
>あんなゲームの主人公みたいに大事件や悪の組織に挑めるわけがないよ! わたし達、普通の高校生だったんだよ!?
 この台詞がグッとくるんですよねえ、読者が「ヒビキ?ヒカリ?ハルカ?これはきっと原作主人公たちに関係があるに違いない!」と予想して読むことすら逆手に取られ、普通の高校生の心の叫びがグサーーーーッと刺さってくるんですよねえ……。すごいなあ。そして父親ですよ。ありのままの自分でいるということを会得した高校生たちの前に立ちはだかる消えた父親という構図ですよ。そして二人の父親とのダブルバトルですよ……!! あ、あ、熱い〜……ッ!! 熱さ伝わってくる……ッ!! 特に響生くんの父親が何がしたいのかまったくもって分からないのですが笑、なにかこう描きたい熱さというものはめっちゃ伝わってきたような気がしています。作者さんはきっと『もふもふに埋もれ隊』の一派なのではないかと推察していますが笑、もふもふだけではない熱さ受け取りました!! いいなあ!!
 なんかこういう、崩壊した世界、家庭の不和、自己の不安定さ、越えるべき親、こう並べてみると結構重いテーマのはずなんですが、多キャラわちゃわちゃギャグっぽく終始コミカルに描かれているのも個人的には好みなポイントでした。ポケモンバトルしようぜ!→滑ったわ→みんなノリノリの流れがめっちゃ本作のノリの良さを表していて好きなのですが、
>俺はここに着くまでに用意していた言葉を口にした。
>「実は、俺は少し前まで本当は一人旅に出たかったと思っていたんだ」
> あ、予定していた言葉と全然違うものが出てきた。
 こことかもめっちゃ好きです。響生くんの一生懸命さが伝わってくる……笑
 結局世界は変わったままで解決には至らず、俺たちの冒険はまだまだこれからだオチも、鈍感寛容ロマンチスト君を主人公に据えた小説にはピッタリだなと思ってむしろ私は好意的に受け止められました。こんだけかわいいポケモンたちのワチャワチャを楽しませていただいた後でお別れという切なすぎる展開になっても悲しいですしね……笑 熱さと愉快さの共存したとっても楽しい一作でした。余談ですが、響生くんの名前が一発変換できないので私もヒビキキと打って変換していました。春香ちゃんだけが遥香のハルカカちゃんではないのは何か意味があったんだろうか……笑 お疲れ様でした!

あしゃまんさん
評価:☆☆☆☆☆

 え、これ30000で纏まる??
 今作の設定を見て真っ先に感じたのはこれでした。現実世界にポケモンがやって来たという壮大なテーマ、自分で書くともっと長くなりそうで……。もふもふに埋もれ隊の一員としては羨まし……ゲフンゲフン
 父親陣のことが気になりますね。これから先の3人の物語は、まだまだ楽しませてくれそうだなぁと感じます。続きを読みたいです!

 楽しませていただきました!

ラプエルさん
評価:☆☆

ポケモンがもし現実に居たら…という世界がある日突然実現して、そのきっかけを探していたら実はそのきっかけが主人公にありましたとさ!…これは面白かったです、そうきたか、どうやってこの謎回収するんだろうとずっと思ってただけに全部ひっくり返されちゃいました!

>いや、何だよそのトンデモ理論!? 光莉の話で納得したのなら俺も「『響く』で『ヒビ』と読めるから~」というわけにはいかなかったのか? それとも「ヒカリリ」と呼ぶのは何か嫌だったのか!?

ここ笑いました!確かにヒビキキが成立するなら、ヒカリリで呼ばなきゃいけないはず…
主人公の名前と同じ音、という要素に加えて漢字にも一工夫が為されていて、凝ってるなあと思いました。

ごった煮なラノベ調のお話があまり好みではないので☆2とさせて頂きましたが、漫画やアニメのように勢いよくはちゃめちゃな世界観が進展していくので読んでて楽しい作品でした!

猫村さん
評価:☆☆☆☆

世界観が好き。動物とポケモンが入れ替わって平行世界線説が出る部分とか、地の文が主人公目線なので主人公の気持ちが加わる辺りすごくわかりやすい。
一体どうやってまとめて終わるんだ?と、ワクワクしたのですが…これはどこかで続編を書くつもりなのかな?えー、気になる!
ゲームの主人公と名前が一緒だからこそ特別を期待してしまうっていうのがね、分かりみが深い(本名が某ゲームの登場人物と一緒なもので。)
告白場所がキッチンだった!やっちまった!って下りが好きです。この作者さんとは話が合いそうだと勝手に思ってます。
冒頭のジラーチと出会う夢の場面がとても幻想的で好き。
今後ジラーチを見つけてポケモンと離れる時、涙無しでは語れない別れのシーンとかあるんだろうなー、とか、めちゃくちゃ想像力が駆り立てられます。この話はここで終わらせちゃいけねぇ。
だから超我儘で申し訳ないのですが、この3万文字で最後まで終わらせて欲しかったのが本音です。
このお話は大好きです。

BoBさん
評価:☆☆☆☆☆

 ポケモンが日常生活に現れる、僕にとってはとても理想的な世界ですが、それに伴う影響についてはこれを読んで初めて思い至りました……! 線路が食べられ、発電所が止まり、情報伝達にも時間がかかるようになった、となるとポケモンによって文明が後退してしまったような……。そんな状況でも悲壮感を漂わせること無く、むしろポケモンとの関わりを楽しんでさえいるような少年少女達はとても強いのだなぁと感じました……! また、ポケモンが不慣れな存在である中、恋愛模様ありドタバタありバトルありと、いろんな場面がたくさん詰まっているのも印象的でした……!
 ここからまだまだ物語は続いていきそうで先が気になります……! 親父さん達の計画を止めにいって、最終的にジラーチに再会して元の世界に戻してもらえるのか、それとも……? もし余裕があれば続きのお話が見れたらなぁと思います……!
 少年誌にありそうな爽やかなお話をありがとうございました!

円山翔さん
評価:☆☆☆

 仰々しいタイトルからは想像できない恋物語でした。アポカリプスと名の付くものが物騒だというイメージが、私の中にはこびりついているようです。響生君、ファイト。昌紀君が「ヒビキキ」と言っていたのが誤字だと思っていたんですが、ちゃんと理由があったんですね。
 無礼を承知で申し上げますと、昌紀君が「くさむすび」で転ぶシーンが、先に進むまで転んだと分かりにくかったです。少年が文字通り「消えて」、直後に響生君が何者かの攻撃を食らったと思ってしまいました。が、少年がちゃんと存在して、「頭突きはあまり偉くない」「避けていたら」の辺りで状況は把握できたので、これはおそらく、響生君自身も状況を把握するまでにタイムラグがあったがための表現ですね。
 ジラーチが願いを叶える瞬間の描写とか、ポケモンをかわいがる描写が好きでした。

夜月光介さん
評価:スキップ

3・ロスト・アポカリプス 主張するビンゴ・2

1ビンゴ目

ポケモンのタマゴを劇中に登場させる

『青いタマゴ』としてタマゴが作中に登場しています。

エスパータイプのワザを劇中で使う

ミュウが『テレポート』を使用しています。

むしタイプのポケモンを登場させる

キャタピーが登場しています。

こおりタイプのワザを劇中で使う

れいとうビームが作中で使用されています。

フェアリータイプのワザを劇中で使う

クチートが『ようせいのかぜ』を使用しています。

2ビンゴ目

むしタイプのポケモンを登場させる

キャタピーが登場しています。

本文を一万五千字以上にする

3万字近くの大作。文句無しの合格です。

ポケモンを七種類以上登場させる

キャタピー・ロコン・マリル・コジョフー・ムックル・イーブイ・ピカチュウ……

7種類以上は間違いなく登場している様です。

はがねタイプのポケモンを登場させる

コドラ・ココドラが作中に登場しています。

格闘タイプのポケモンを登場させる

コジョフーが作中に登場しています。

ストーリー評価 25点 減点無し 総合評価 25点

『感想』

『色々と書かれているが細かくて読むのが面倒臭い』小説。整理整頓がなっていない。

小説は、情報を的確に、迅速に、そして解り易く伝える力が試されます。
今回、自分がこの作品を読んで感じたのは、その伝え方に問題がある、
『少し無駄な部分』が多いのではないかと言う点です。

人が小説を読む時、目に入るのは『状況描写』と『心象描写』です。
この2つを丁寧に書くと、読者は作品の本質を理解し、小説の世界へ
気持ち良く入り込む事が出来ます。しかし、内容が散らかっている、
つまり『無駄な情報』が多いと伝えたいものを読者に伝えにくい、
伝えられない事があると言う事実を理解してもらいたいのです。

作者の方が考える悪ノリ、そして長い描写は、洗練されていないと思います。
正しく番号順に整理整頓されている本棚と、乱雑になっている本棚のどちらが
綺麗だと思うか。この作品のあまり良くない所は、そういう部分だと
思うのです。

世界に目を向けてみると、ストレートに、無駄な部分を削ぎ落とした
『スリムな長編』が沢山あり、評価を受けている事が解ります。
人が読んだ時に『この情報は伝えたい事を伝える時に本当に必要なのかな?』と
考える力が、後々大事になってくると思うのです。

今回、この作品は読んでいて厳しい作品でした。読み終われ、
早く読了したいと思ってしまった事は事実です。
しかし裏を返せば、これから沢山の事を吸収しもっと素晴らしい小説を
書いていける機会が無限にあり、大きなチャンスが目の前に
あるのだとも言えます。自分の感想など交通事故に遭った様なものです。
この感想を気にする事無く自分のスタイルを貫くのも、
何か自分に足りないものがあるのかと思うのも自由だと思っています。

ただ、自分はこの作品に足りないものが沢山あると感じた。
それだけの事なのです。お目汚し失礼致しました。

追記・今後こういった無用のトラブル、相手側に不快な思いをさせない様
この様な作品がある場合感想・投票そのものをスキップさせて頂きます。御了承ください。

ptさん
評価:☆☆☆

某有名ゲームに出てくる幻のポケモンでん?これはどんな世界観なんだろうと思わせて、高校生の人間同士のほのぼのしたやり取りで煙に巻き、そしてしれっとぶち込まれるぐーすか寝ているマリル
そしてついに判明する、現実世界から人間以外の動物がいなくなりポケモンが出現したという世界。

ヤバいじゃん。
本文にも書いてあるけどヤバいじゃん。アポカリプスじゃん。世界半壊してるじゃん。

でもこの世界の少年少女はそれほど困っているようには見えませんね。なんだかんだで謳歌している。ゲームのキャラクターとして扱われることを嫌がる春香ちゃんくらいでしょうか? 謳歌できていないの。
ちょっとイベントが目白押しで今何をしていてどうなっているのかと整理するのが大変でした。脳の老化ですな。
その辺を意識しすぎたのか展開が早すぎたり伏線回収に忙しかったりと非常に煩雑な印象は拭えませんでした。おせち料理みたいですね。

ソラさん
評価:☆☆☆☆☆☆

個人的に読みやすい作品でした!
なんとなく、主人公がやらかしてるのかなーって思いながら読み進めていたら、やっぱりかーい!ってなりました(笑)
ところどころでシリアスシーンだろうとギャグを混ぜたりするのは、読む側でわかれる部分かもしれませんが私としてはこういうノリ好きですね!
お話はわかりやすくシンプルに公式の設定で言われている、実際の動物が消えたかわりにポケモンがなりかわるというのをベースにしていて、想像しやすかったですねー。
なにより、ちょくちょく描写されるポケモン達の動作がかわいいです!
短編ということで、未回収の伏線(?)みたいなのもありましたし、続きが気になるように感じた作品でもありましたね!

フィッターRさん
評価:☆☆

 ポケモンのいない世界に突如ポケモンが現れた世界観や、『主人公と同じ名前』という概念を巡る響生と光莉の考えの温度差など、目を見張るところはあったのですが、いかんせんお話に詰め込まれた情報量が多すぎて出てくる情報を処理するのが大変でした。
 過剰なまでに情報が詰め込まれている中『なぜ物語世界にジラーチが現れたのか』『竜也さんの告げようとした"真実"とはなんなのか』『響生の父の願いとはなんなのか』といった肝心な情報が投げっぱなしになってしまっているのが残念です。
 短編というよりは、大長編の途中だけをダイジェストで見ているような印象を持ちました。この物語を表現しきるには、3万字以内という字数制限はあまりに短すぎるというのが自分の印象です。

草猫さん
評価:☆☆☆☆☆

「この世がポケモンがいる世界になったらいいのに......」という願いを創作という形で叶えてくれた事が個人的に凄い好きです。むしろ実際にこうなってくれ()
あと自分が印象に残ったのは、ポケモンがいるからこその影響とかも描かれていた事ですねー。社会的なものもそうだし、春香の言っていた事もそう。「ラッキー」で収まる事では到底無いというのが現実なんでしょうね......。
そして終盤、ポケモンが現れた原因が分かると同時に、「俺達の戦いはこれからだ!」みたいな感じが現れていて素敵だなぁと思いました! 彼らがその後、どんな旅をしていくのか......。それは、彼らのみぞ知るって感じですかね。続きが読みたいなぁと思えるような作品でした!
投稿お疲れ様でした!

春さん
評価:☆☆☆

 なんだかとてもわちゃわちゃした話でした。ジラーチの力によって現実世界にポケモンが現れたっていう設定でしたが、もう少しそのシーンを書いてもらえると私嬉しかったです。ポケモンGOとかポケモンカードとかでジラーチをゲットして、それがぼんやりと光り輝くとか……ああなんだかすごくロマンチックな冒険の予感……。すっげぇ個人的意見なんですが、どっちかというとポケモンが現れた翌日からの現実世界の混乱の方が見たかったりします。絶対面白い。
 ヒビキくんがやハルカちゃん、ヒカリちゃんなど、最初は「おや?」と思いました。ポケモン世界の主人公と同じ名前だから、そこに何かしらの影響があるって面白いです。特にヒビキくんへの影響の部分が面白くて、「主人公扱いされる事が好き」でそれらしく振舞うって、自ら舞台に上がり、人形になることを選んだみたいで、すごい、なんというか、ある意味で狂気を感じる発想がすごく好きです。逆にハルカちゃんが怯えてたところも対照的でいいですよね。でもキャラとしてはヒカリちゃんの方が好きだな~。これも個人的なんですけど、お父さんとの対決よりはヒビキくんの狂気の部分をメインに書いてもらえると凄い好きでした。全体的にはシリアスって言うより、ぽやぽやギャグって感じのわちゃっとした雰囲気が作品の肝なので、難しいかなぁ。好きな人は好きな雰囲気だと思います。ストーリーラインとしてはまとまってたと思うんですけど、ざくー!っと刺さる感じではなく、終始ぽやぽやしてた気がします。どっか〆るところがあると良かったの、かも?でも難しいですよねぇ……この雰囲気は早々作れるものじゃないと私思うので、作者さんの武器だと思います。ところでミヤビさんの名前にも何か意味があるんですかね?他のキャラが意味のある名前だったので、そこだけ気になりながら読んでました。あと、ヒビキくんが世界の謎を解きに行くために旅に出たのに、結局ミヤビさんの家にとどまっているところが気になったかな……おいおい、壮大な目的を持ってお前旅に出たんじゃないのかよ?って。ハルカちゃんもなんだかんだ言って、変容した世界に主人公として取り込まれて影響を地味に受けているのも面白いですよね~。彼女の発言の「主人公たちみたいに世界を救ったり、悪の組織と戦ったりなんてできないよ!」的なのあったじゃないですか。「主人公とかアホじゃないの?」とかじゃなくて、現実の脅威として想像して、怯えているって、それもある意味で狂気を感じますよね。そこめっちゃいい。同じ狂気を生きている。ナイスカップル。

カイさん
評価:☆☆☆

とても勢いのある作品でしたね~!
「もしもこの世界にポケモンが現れたら」……ポケモンファンなら一度は空想したことがあるかもしれないifをテーマに選んだのが、大変面白い着眼点だと思いました。突然ポケモンが現実世界の動物と入れ替わったら。うーん、それはもう確かにアポカリプスですね。なので響生くんそれ「ポスト・アポカリプス」では?ってちょっと思ったんですけど、この作風からすると主人公のポストとロストの勘違いですらギャグと熱血の筆の勢いに巻き込んだ作者様の計算であり、その絶妙なニュアンスを含んだタイトルが「ロスト・アポカリプス」、これで間違いないのだろうと、そう納得しております。

投稿お疲れ様でした!

照風めめさん
評価:☆☆☆

実は十年ちょっと前に、わたしもゲームのキャラクターであるポケモンが突如現実世界に現れる、という連載を書いていた事があったのでシンパシーを感じます。
もふもふに埋もれ隊は笑いました。あとヒビキ君がヒビキキ君って言われるのも面白いですね。ヒビキなま、とかじゃなくて良かった笑
キャラ達もすごい個性が出てて良かったです! 個人的にはひかりちゃんが好きです!
ポケモンが現れて事故事件が起きてる世界観ではあるのですが、あまりその危機感が伝わってこなかったのは少しもったいなかったなと思います。
設定とキャラの多さが仇になった所はあるので、何がやりたかったのか、何を読ませたかったのかの選択が重要になると思います。
あれこれ書きたい! という気持ちは痛いほど分かるのですが、要素を詰め込みすぎるとかえって薄くなってしまいます。
なので、断腸の思いで書くことを絞ることで、より読者へのインパクトが与えれるかと思います。

rairaibou(風)さん
評価:☆☆☆

 やりたいことをやりきったといった感じの小説だったと思います。全体的に若さが爆発している文章で、羨ましく思いました。
 この作品には一つ気になるところがあって、それは主人公たちの敵となる人物が父親たちだったということなんです、最終的にこの世界観は主人公が望んでいたものだったわけなんですけども、そうすると主人公が思っていた最も身近な敵対する人物ってのが父親ってことになるんですよね?これはエモいですよ、あまりにもエモすぎます。もしこれが作者さんの意識していた設定だったのならば、もっと全面に押し出してよかったと思います。この壮大な世界観が主人公のような少年の狭い視野で構築されているというのはとてもいいですね。
 ただやっぱり文章が合わなかったです。やりたいことを詰め込みすぎて3万字では収まりきっていないかなとも思いました。もっと3万字の中に収まるような展開だったらもっと星をつけたと思います

Pさん
評価:☆☆☆

突如現実にポケモンが出現し文明崩壊した世界、ポケモン作中を思わせる名前の登場人物たち、そして冒頭の願い星。しかしポケモン公式におけるキャラクターとは明確に異なる印象を受けるハルカやヒカリ、そして10歳ではなく高校生の彼ら。現実とゲーム世界が重なり合っているようにも、はたまたズレているようにも見える奇妙な世界がどのように生まれたのかの回答を得た時にはなるほどと膝を打ちました。
そしてこの主人公だと何故かこの大事を頼んでしまったことに、そして自分がその原因だと分かってもあまり気に病んだりしないことに納得がいくような気がします。作中でもこの世界は「決して平和と言える状況ではない」と言われており、そうした状況を招いたことに対しあまり責任を感じていなさそうにも見える様子は無責任にも見えるのですが、その楽観的な考え方と「どうせ夢なのだからと思って」ジラーチに好きなことを頼んだのが奇妙な一貫性を見せてくる気がして……
自分の名前やポケモン世界の登場人物と重ねられることへの思いをもぶつけ合う恋愛シーンやどこかコミカルなバトルシーンなどもっとじっくり見てみたいと期待させるシーンもあったのですが、現在でも上限三万字ギリギリに収めるのに相当苦労されていそうな都合、相当に圧縮されたのだろうと思います。
歴代主人公と同じ名前の現代の子供たち、実際に何人か見かけたこともありかなりポピュラーそうな存在なのですが、故にかほとんど二次創作で取り上げられたのを見たことがなかったため非常に新鮮でした。おそらく現代にもたくさんいそうなサトシさんではなく、ヒビキやヒカリを題材に持ってくるのも同じく。
その他、提案したらみんなバトルにノリノリで審判を申し出てくれたりする辺りがとても好きです。描かれていないだけでゲーム中でも近くのトレーナーが勝手に申し出ていたりするのを想像させる。

坑(48095)さん
評価:☆☆☆☆☆

 なんというオチ。なんというカオス。
 偉い人に謝るという発想ができた彼はえらい(でもすこしばかだよ……)
 この文章のノリのよさヤバし。すき。凝った描写してるところと、思い切ったコメディ調とが、絶妙すぎるバランスで混じり合っているので大変クセになります。読んでいてすっごく楽しかった作品でした!

しろあんさん
評価:☆☆☆☆

私も『もふもふに埋もれ隊』に入隊して意地と執念でこの世にポケモンを呼び寄せたいです(何を言っているんだ)
3万字いっぱいに詰め込んだコメディチックなこの作品、とても楽しませていただきました!
現実世界にポケモンが現れた影響で様々な被害が起きているものの、響生君達のようにポケモンと仲良く日々を過ごしている者達も居る……まさに現実世界にポケモンがやってきたらこんな感じなんだろうな、っていうのが上手く表現されていると思いました。私だってポケモンが現れたせいで世の中が混乱しているって言われても、「イーブイをなでなで出来るならそれでも……」って答えているかもしれません(←おいおい)
響生君と春香ちゃんの関係、青春ですね……恋に鈍感な響生君があるいみで主人公らしいなと思いました(( でもキッチンで告白しちゃった事を少し後悔するロマンチストな一面も……!ギャップがあって面白かったです((

それから登場するポケモン達が皆可愛いんですよねぇ~!遊んでほしがりなイーブイに、甘えたがりのロコン。そして食いしん坊な故に炭と化したパンを食べさせられそうになるマリル……←(( その他にもミュウやピカチュウも登場して、人間達に負けないぐらい情緒豊かにドタバタしていてとても面白かったです!
少し惜しいなと感じたのは、最後のシーンでポケモン達が何故現実世界に現れたのかという所の種明かしが少し唐突だったかなという点です。しかも響生君が願ってポケモン達が存在する世界になる前からジラーチが居るのは一体何故なのだろう……と考えてしまいました。

しかしながら、投稿作品3作目にして本企画最長の作品を書き上げ、しかもお話を綺麗に纏めたのはとても素晴らしいなと思いました!
投稿、お疲れ様でした!

早蕨さん
評価:☆☆☆

 あの短い期間で三万字を書けるのは凄いですねえ。設定自体はもっといろいろ書けそうですし、作者さんもきっともっといろんな事が書きたかったんだろうなあと思いました。きっと文字数オーバーしたものを削ったのではないでしょうか。
 世界が変わってしまう設定。主人公達がゲームの主人公と同じ名前であるという設定。キャラクター同士のイチャイチャ。ポケモン達の様子。お父さんたちの目的。ミヤビさんの謎。偶然出会ったミュウ。
 これだけいろんなものをたった三万字で書こうとすると、散らかってしまうのも仕方ありません。三万字という枠に収めるならば、書きたいものを絞っていった方がよかったかもしれないですね。書きたいものがいろいろあるそのお気持ちはよく分かるのですが、三万字という枠がある以上はどうしても。
 ただ、世界の動物とポケモンが入れ替わるというこの大胆な設定は僕には書けないなあと感じます。これにチャレンジするだけでも凄い……。ゲーム主人公と同じ名前だっていう設定も面白いですね。同じ名前だからこそ嫌だって人と逆に楽しめちゃう人って確かにいるのかもしれません。
 お父さん達は何故そんな世界を変えようみたいな思考に……。どこかを削って、彼らのバックボーンまで書くとスムーズだったかもしれませんね。
 連載にするとか、もっと長く、作者さんが書きたい事を存分に書ききった作品を読みたいなと思います! 
 投稿、お疲れ様でした!

雪椿さん

自作です。
去年から書きたいと思っていたネタなどを入れた結果、見事なまでにラノベ調の作品が爆誕しました(汗)。スケルツォもラノベ調でしたので、もしかすると私はコンテストで長い部門を書くと文体がラノベになる特殊体質なのかもしれません(え)。
今回は「私が作者だと読者にわかるようにする」ことを目標にしていたので、他の方の作者予想を見ては「やった!」と心の中で喜んでいました(去年の感想と矛盾した発言になりますが……)。ある方はタイトルだけでわかったようなので、これから山のような見直しポイントをどう攻略していくかを考えていきたいですね(汗)。
ここまで色々と言いましたが、この作品を読んで下さった方々には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました!

トビさん
評価:☆☆☆

投稿されたとき、めちゃくちゃ羨ましいなあって思ったんですよね。どうやったらこんなに生き生きとキャラクタを描けるんだろうって素直にそう思いました。不思議な夢を見て、いざ起きたと思いきやボクっ子女子がフライパン片手に主人公を起こしに来るってもう、盛りだくさんすぎる! 他にも昌紀くんの「ヒビキキ」ツッコミや個性豊かな戦闘描写、恋愛、そして雅さんの存在など、三万字の文字制限ギリギリまで描いたキャラの掛け合いがボリューム満点でした。

乃響じゅん。さん
評価:☆☆☆☆☆

世界観が滅茶苦茶いいんですよね。正直、この作品が3作目に投稿されたことで、自分の中で「ポケスト25は面白い企画になるだろうな」という予感が生まれました。順位如何に関わらず、自分にとってはポケスト25を代表する作品と言ってもいいんじゃないかと思っています。
ポケモンの登場によって文明が滅びに向かっているにも関わらず、身の回りに起こる出来事は高校生の等身大の悩みだったりと呑気なもので。ちゃっかりポケモンバトルなんかも楽しんじゃったりして。世界崩壊と日常感という相反する要素を取り入れることのおいしさを存分に味わえる作品でした。
響生君が主人公然としてていいですよね。結構前のめりに発言はするけど、後でめっちゃ焦るっていう。割と言葉に重みがない、という印象なのですが、かえって彼の年齢が表れていてマッチしていると思いました。まだ決意することの意味を知らないようなお年頃であり、知らないなりに頑張ってるのが伝わってきましたので彼には頑張ってほしいです。頑張れ少年。君の未来は明るいぞ。
バトルシーンもちょっと一味違うんですよね。何が違うって、全員トレーナーとしての知識がないからポケモンに方向性だけ伝えて細かい技はポケモン自身が決めるという。ポケモンの知能が高い設定の場合、こういう戦闘もあってもいいんじゃないかと常々思っていたのですが、ついに読めた!! という思いで嬉しくなりました。こういう構図のバトルになるバックグラウンドも完璧で違和感なく読めました。
大人と子どもが全力で初々しく闘い、負けたら潔く引くおとんコンビ……実は割と良いヤツな気がします。
この物語は前半の春香の悩みと後半のバトルと、山場が大きく二つある(と思う)のですが、この順番を練り直せば恐らく一つの流れとして組み込めると思います。そこまでの展開を作れていたならば、この作品は自分は☆7をつけていただろうと思います。各エピソードの持っているポテンシャルは凄まじいものがあります。
あと響生君……女の子に求められたら絶対にオトコ見せなあかんで……そこで見せられなくて幻滅されて破局するカップル普通にたっくさんおるからな……そういう時は絶対オトコみせるんやで……!!!!!!

ありがとうございました!!

逆行さん
評価:☆☆☆

今企画最長の文字数らしいですね。執筆お疲れ様でした! とても読み応えがありました!

非常に軽快なお話ながらきちんと締めていることは締めている印象で、重すぎず軽すぎず、バランスの取れた小説だと感じました。ライトノベル調の文体の利点を良く活かしていると思います。

ジラーチに願ったことで現実世界の動物達がポケモンに変わってしまう、というアイデアがとても面白いですね。

この作品の肝となるのは、恐らく「伏線回収」であろうと思います。

キャタピーを怖がっていたり、くさむすびで転んだり、ピカチュウがポケモンのタマゴを追いかけていたり……。細かい部分だと、炭となったパンが置かれていたりとか、このお話には至る所に伏線が貼られていますね。

更には、主人公達の名前や、キャラクターの一人称などにもちゃんと意味があり、しっかり後半で回収がされていました。最後には、ジラーチに願ったせいでこうなってしまったという、最も根幹となる伏線を回収したのはお見事でした。

おまけに「ポスト・アポカリプス」というタイトルまで回収してくるという。徹底されていますね。非常に良く練られた作品であると感じました。

こういった伏線をただ単に回収するだけでなく、回収する順番にもしっかり拘っていた印象でした。情報を出す順番を巧く組み立てているなあと感じましたね。

普通こんなにたくさん伏線って貼れないものだと思うんですよ。でも、この小説はそれを実現できてしまっている。

なぜ実現できているのか。それは、このお話の文章がライトノベル調だからだと思っております。

ラノベ小説らしく、このお話では主人公の考えていることや見ていることが、目まぐるしく移り変わっていきます。

こういった特徴を持っているため、伏線を自然に入れやすくなっており、更には、読者に伏線だとバレにくくなっている。そのように自分は考えました。

ラノベ調と言いましたが、このお話は軽快な文体ながら、シリアスな部分もしっかりと描けていると思っております。ポケモンの登場人物と同じ名前であることに悩むシーンとか、なるほどなあと思いながら読んでいました。ゲームの主人公みたいに悪役に挑めるはすがないとか、確かにそうだよなあと思います。本当はゲームの主人公が異常なんですよね。

また、要所要所で、不穏な空気をちらつかせるのも巧いなあと思います。会話文の後に、キャラクターの心情や表情の変化を挟むことで、その場の緊張感を良く表現していると感じました。

>「最初は聞いちゃいけないかな、なんて思って聞かないでおいたけどやっぱり気になっちゃってね。ほら、三人ともゲームの主人公と漢字は違えど同じ名前だし、ポケモンも連れているし……」
>俺は後半の言葉に頬を染めたが、春香は後半の言葉に顔が少し青ざめさせた。心配そうに尋ねる雅さんに対し、春香は平気だと告げる。やや重くなった空気を塗り替えるように、光莉が明るく話しだす。
ここなんか特に素晴らしいですよね。ここだけで、キャラクターが何を考えているのか、どのようなバックボーンを持っているのか、が分かります。

後、ポケモン達の描写もとても可愛らしかったですね。妄想を何度も重ねているなあと感じました(笑)。恐らく作者さんは『もふもふに埋もれ隊』の会長を務めている人な気がします。

お話がここで終わってしまうというのがちょっと残念でもあり、仕方がないことかなあと思いました。字数制限ギリギリでしたもんね。

出来れば主人公達が目的を達成する所まで見てみたかったです。このお話は短編よりも長編向きであると感じました。10万文字くらいで書くのが向いているかもしれません。

企画の方が終わりましたら、ぜひとも、短編という枠を取っ払ったバージョンを読んでみたいものですね。

このお話を読んで、改めてライトノベル調の良さに気がつくことができました。ありがとうございました。

ionさん
評価:☆☆☆☆☆

ボクっ娘以下あざといという感想を見た気がします。ワタシはそれに同意します。まずはそれだけです。

水のミドリさん
評価:☆☆☆

あの日、俺は世界の形を決定的に変えてしまったんだ――
え、いいの!? 何も解決してないように見えるんですけどラストそれでいいのね!? 響生くんが原因だって分かったけどもう元に戻せないよねエンド、そんなの予想だにしてませんよ。それまで家庭の問題とか、自己のあり方とか、崩壊した世界への順応とか重いテーマが次々に展開されていて、それから伏線もたくさんちらつかせていたのに、そんなの関係ねえ! と全て投げうつようなエンディングに度肝を抜かれました。そうかあ……世界が変わっちゃったら少年少女は旅するっきゃないよなあ。読み手としては「これどうやって伏線回収するの???」と不安になっていたワケですが、ここまでぶっ飛んでくれると納得してしまいます。これ計算し尽くして書かれていたとしたら天才ですわ。
ただテーマが分散しているせいか中盤はけっこう読むのに難航しました。ギャグタッチの文体で軽いことには軽いのですが、気になる伏線も多く気がそれ核となるテーマをつかむ前に先走って物語が展開して、よく分からないままバトル始まったなあ……、と置いてけぼりを受けた印象。文字数も3万字ギリだったらしいですし、テーマの数と分量をコントロールできるようになると書きやすくなると思いますよ。
ポケモンが現実 にいてほしい! という私たちの願いが実現したらどうなるのってお話。ある日突然飼い犬やハムスターがポケモンに変わってるって衝撃ですよね。マリル、ロコン、イーブイから始まる現代文明の崩壊、なんだかとってもエモーショナル。私もそっちの世界にいってみたいよう。それが無理だったらせめて『もふもふに埋もれ隊』に志願するっきゃねえぇーッ! 響生くんの世界、これから何年もかけてココドラの寄り付かない鉄とか発電所用のコイル避け塗料とか、それからモンスターボールが開発されてから、ゲームのような世界が発展するんですかねえ。現実→ゲーム世界への過渡期(転換点?)を描きたかったように私は思えました。ポケモンバトルも手探り感が新鮮で、父親の野望を阻止する激アツ展開なのに、戦うのはマリルロコンキルリアクチート。ゲームではメルヘン少女とかが使ってきそうなラインナップでのガチバトルは、微笑ましささえ感じられました。これから穴だらけのレールの道とか電柱が横倒しにされた町とかを冒険する主人公3人組、頭に思い描く絵はなかなかに世紀末。ステキな世界観でした。

まーむるさん
評価:☆☆☆
セリさん
評価:☆☆☆☆☆
浮線綾さん
評価:☆☆☆☆☆
ばすさん
評価:☆☆☆☆
ポリゴ糖さん
評価:☆☆☆☆
はやめさん
評価:☆☆
レイコさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
白銀さん
評価:☆☆☆☆☆
クーウィさん
評価:☆☆
Lienさん
評価:☆☆☆☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆☆☆
くちばシュウさん
評価:☆☆
コメットさん
評価:☆☆☆☆
砂糖水さん
評価:☆☆☆