Butcherの感想

あすぺふさん
評価:☆☆☆☆
非常に怖い話でしたが、諸所の表現に作品のアジと作者の力量が表れていて良かったです。
灰戸さん
評価:☆☆☆☆☆
雰囲気が好みかつ七つ道具が出てくるのが好き。序盤のやり取りも好きでだし、お互いが相棒しているのも好きです。最後のずつき戦法はにやっとしてしまいました。
Pさん
評価:☆☆☆☆☆☆
突然の肉切り包丁! 飛び散る血飛沫! 増える上に溶かされ消失する死体!
剛速球のストレートR-15Gを支えるのは説明を省きながらもそこを想像で補うことができるスプラッタホラーの王道を行く筋書きと、その中で成される起承転結の美しさだと思います。
殺人鬼に育てられた純粋培養かつ残酷で無慈悲な監禁殺人鬼かと思えば人知れず悪を消すダークヒーロー、でもやっぱり残酷だし無慈悲。それを描く最小限のシーンで構成され、綺麗にまとまっていると感じます。
師匠さんも弟子さんも、生きたままの相手をベトベトンに溶かしてもらうとかではなくちゃんと自分の手と力で始末をつけている(らしい)辺りがとても好きです。悪人を非合法な方法で消すというのはどうしても自分も悪へ近づく行為ではありますが、そんな彼らの中で引かれている一線が垣間見える気がする。
ionさん
評価:☆☆
真夜中の悪魔。サバト(と書いて悪魔の宴もとい魔女集会)で会いましょう?
要らない命を貰ってやる、が食うことではない、心中した赤子を自分の信念を受け継ぐ者を育てることだと再読して初めてわかるからくり。
前半の描写とか、死体の尊厳には執着しないで栄養源と捉えているお師匠さんとか、
わりと好きなふたりの関係性です。
自分が好きになるのはたぶんテーマで生き様についての概念のほうなんで…

中二病な言い回しも印象深い。でも心中後の状況を存続する可能性のあるひとつの命とひとつの遺体と捉えた行為が一番「好き」ですね。
砂糖水さん
評価:☆☆☆☆
書きたい部分だけ書いた、んですかね。シチュエーションは最高に好き!なんですが、どうせならもっと色々とエピソード書いて欲しかったです。殺される男が具体的に何をしたかのシーンとか、あるいはおそらく冒頭で拾われた子どもが成長したのであろう彼?彼女?についても何かしらエピソードあったらもっとよかったかなーと思います。
それはそれとして、いいぞ、もっとやれ(
コメットさん
評価:☆☆☆☆
悪人を罰する、影の世界の執行人のお話、って感じでしょうか。最初に拾われた子が実は後半の執行人だったら怖いなあと思いながら読み進めていました。いや、その可能性は十全にある気がしていたので、それを仄めかしているのならなおすごい。R-15に恥じぬおどろおどろしい雰囲気でしたが、読んでいて決して苦ではなく、むしろ爽快感に似た何かを抱いた気がします。
終夜さん
評価:スキップ
先にAを投稿後、Bも書くならAとは全然違う内容でやってみたいな~と思っていた折にちょうどその時自分が聞いていた好きな曲「Butcher」からタイトルを拝借致しました。
Aとは全然違う=これまで書き慣れた一人称ではなく初の三人称視点、及び普段の自分ならまず手をつけないであろうグロ系+サイコな主人公に、本作では挑戦してみたつもりです。
とはいえタイトルのインパクトありき、且つ完全に曲のイメージを膨らませながらノリで書いた代物でしたので今見返すと荒削りだったところ(特にButcherさんたちの生い立ち・背景の説明不足)も多く……。
Aに投稿した方と比べて、合わない方には本当に合わない内容だっただろうな、と思います。
マスクネームは元々素直に「Midnight Animal」で投稿予定だったんですが、何となく私が遊びたくなって(?)一部分だけ隠した「Midnight Axxxxl」になりました。開発キャンセルとなってしまいましたが、私の好きなゲームの続編タイトルでもあります。
(曲自体はYou Tubeで「butcher midnight animal」とでも検索すれば出てきます。重低音が響く、超かっこいい曲です。参考までに)
作品タイトルの意味は「肉屋」よりも、自分の中ではどっちかというと「畜殺者」や「虐殺者」の方が近いですね。
最初はまんま「肉屋」としてButcherさんが登場してきて、実は獲物(として目をつけられた主人公枠の誰か)を大好きな肉斬り包丁で仕留めにくるやべー奴だったんだぜ!!!という話を考えかけたんですが……そっちでは、上手いこと三題の活用方法やオチが見つからなかったため潔く没となりました。残念。
なお、作者が考えていた大まかな設定としてButcherさんたち(師匠・弟子共々)は【復讐代行業者】であり、依頼人から指定された獲物を惨たらしく始末することに特化した必殺仕事人のような人々です。
今回手持ちとして登場したポケモンはベトベトンのみでしたが、獲物によっては他のポケモンにも彼らの仕事仲間として協力してもらっていそうですね。
あとはまあ、あのラストに関しても言及しておくと……実は更に、笑顔の弟子による『下処理』=えぐめの拷問・尋問描写等を追加しようかちょっと悩みました。
しかし自分自身がそもそも書き慣れていないジャンルだったこと、そしていくらR-15設定とはいえ、これ以上人間の血やらモツやらがドバドバ出てくるスプラッター展開になったらきっと皆さんドン引きされるだろうし、尚且つ蛇足になりそうだな、と自分が判断したためにその辺は丸々カット致しました。
案として、男の家族か知人も同じく捕まっており、目の前で生きながらベトベトンたちに消化されていく場面も加えようかと思っていましたがそこも同じ理由でカットしています。
……あっ、『下処理』終了後の男ですか?
勿論、骨も残さず、あの場でベトベトンたちに美味しくいただかれたことでしょうね。

反省点もあれど、普段書かないグロ系として個人的には気に入っております。
自作を読んでくださり、ありがとうございました。にっこり。
乃響じゅん。さん
評価:☆☆☆
人間がベトベトンに喰われる……人喰いベトベトンを飼っている人たちの話ですね。
冒頭の老人は後半の男の師匠なのでしょうか。拾った子どもが後半に出てくる男かと一瞬思いましたが、そうではなさそうですね。
butcherとは殺された方の男なのか、殺した方の男なのか。時間のような表記は何を意味しているのか。
短い字数の中に色々と謎が隠されているような気がします。
もっとガッツリ読みたかった、というところが正直なところです。
あまもさん
評価:☆☆☆
人を溶かすベトベトン…好きです…。後半で出てきた方は、例の赤ちゃんだったのでしょうか…仕事仲間のベトベトンの数も多くて、より冷静で、より仕事に忠実で、よりツワモノそうです…!そして個人的に、イラストでこのキャラ達が見たいほどかっこいいです…!
秋桜さん
評価:☆☆☆
中性的な若者がガスマスク付けてベトベトンを引き連れてダークヒーロー的な活動を行っている! 好みです。せっかくなのでもう少し動作や表情などをねっとり描写して狂気具合を描き出してくれればもっと好みです。
しろあんさん
評価:☆☆☆☆☆
中々えげつない描写でしたね……!老人は断罪を下しているのか、はたまた楽しんでいるのか……もしかすればその両方だったのかも?
ベトベトン達の消化のシーンがゾッとして、口に何か酸っぱいものが走りました。短いお話で、内容の本質はあまり伝わってきませんでしたが、細かい描写が恐怖心を煽ってきてとても面白かったです。
さねたかさん
評価:☆☆☆☆
ポケモン版必〇仕事人だ!
闇夜に暗躍する肉屋、もしくは解体屋。漢字の選び方がかっこいいです。青褪める、赦されていない、悪魔のように嘲う。スピード感があって、あっという間に読み終わるけれど、それがいいと思える作品でした。
これで謎の人物が「あはははは」と笑わないキャラクターなら印象が強かったんですが、ちょっと自分的にはありきたりな感じがして拍子抜けでした。悪魔ならただほほ笑んでいるだけの方が怖い気もします。
うにゃさん
評価:☆☆☆☆☆
ポケモンのおなかを満たすヒト…!トータルでみるとどうにもならぬ愚男に鉄槌が下されて心底スカッとしました!笑
ラプエルさん
評価:☆☆☆☆☆
ダークヒーローってかっこいいですよね、法で裁けない相手を決して気持ちのいいとは言えないやり方で始末する…かっこいいじゃないですか。

元にしたのはアローラのゴミ処理業者でしょうか。老人はベトベトンを連れて死体を処理し、たまたま見つけた「命」を自分好みに育て上げて後継者とした…ゲームに出てくる親子とは色々違いすぎるし、リージョンフォームでもないしオリジナルですかね?

ひっそりと悪人に目を付け、然るべきタイミングで捕らえてベトベトンの食料にしてしまう。おぞましいですね、老人から受けた教育は随分歪んでいるようにも思えます。「ここに存在するのは悪魔のように嗤う何者か」と書かれているあたり、この仕事以外でまっとうに生きていくのは難しそうだ…

長ったらしくなく、すっきり読める短さ。それでいて大きなインパクトを残す作品でした。ありがとうございました!
森羅さん
評価:☆☆☆
タイトルは「肉屋」「解体屋」のダブルミーニングでしょうか。ドストレートなグロ、正統派R15。ベトベトンが骨も溶かしていく描写がとても好きです。最初、老人が高笑いするところからもう期待値上がりまくりでした。いやあ、ホラーですね。ポケモンではなく、自分で相手を殺害するところ、666の黙示録の獣の数字とかそういう細かいところもとても好きでした。他の方も言っておいででしたが、この青年が普段、にこやかに「普通」に過ごしているところも見て見たいです。きっととても温和で穏やかで優しい方を演じて(もしくは本気で)らっしゃるのでしょうね。
雪椿さん
評価:☆☆☆☆
タイトルがどのような意味なのか気になり、ネットで少し調べてみたら「え……」と固まりました。そこからこの物語の世界に入ったため、最後のご老人のお弟子さんらしき方が言った「下処理」という単語が非常に気になってしまいました……。下処理? 下処理って、一体何の!?
想像するだけでも震えが来たため、話を少し変えます(え)。ベトベトンの体って骨まで溶かせるのですね……。毒タイプなので確かに溶けそうではありますが、ベトベトンが覆いかぶさるその下で起こっている出来事を想像すると……うわぁ(現実逃避)。
時間らしき数字や「下処理」の意味など色々と謎も多い作品ですが、それを解読するのも楽しみの一つですね。私はそれらを解読するよりも前に逃走しそうなので、作者様の解説を楽しみに待っています(え)。
照風めめさん
評価:☆☆
キャラクターの設定がすごく雰囲気があっていいと思います。
序盤に出てきた御爺さんが助けた赤ん坊が、後のButcherとして活躍している所がエモいですね。依然Twitterで流行っていた、「魔女集会で会いましょう」のような雰囲気があってステキです。
キャラクターとしての魅力は十分に伝わってきました。しかし設定とそのワンシーンだけの掌編であるので、数ページ漫画の印象に留まってしまいました。
ですので、もっとキャラクター達が活躍しているストーリーを見てみたいと思いました。
666やマスクネームが聖書をなぞらえたところがこだわっていますね!
Ryoさん
評価:☆☆
やりたいことは大体わかりました。悪いやつに裁きを与える的なアレですね!(←本当に分かっているのだろうか)包丁でザクッとやるまでのネットリした言葉責めで怖がらせてる感じはよく書けてたと思います。
でも、なんだろなぁ…こういう人描くならもうちょっとバランスが欲しいというか…確かにエグい事(猟奇殺人とか)をさせるとインパクトはあるんですが、それは元がどんなキャラでもそうなので…それだけで終わると一周回って逆に普通みたいなところがありますよね。動機もダークヒーロー的なもので、一般的といえば一般的なので。
更に言えば幼少期のシーンで老人が主人公の母親の遺体を溶かすシーンと、主人公が大人になってからの裁きのシーンが微妙に噛み合ってないような気がするんですね。老人はこれ、命を粗末にしたらいけない的なもったいない精神で死体をベトベトンに食べさせてるんだと思うんで、畜生を葬ってどうこうみたいな部分はそこから読み取れないんですよね。
で、せっかく周りにベトベトン侍らせているので、R15でどこまでやっていいのかは分からないので具体的に書けないんですけど、老人から受け継いだと思われるもったいない精神を遺憾なく発揮していただいて、相手が軽んじた命の分だけ体で役に立ってもらう的な展開にするとか、そういう繋がりは欲しかったですね。
円山翔さん
評価:☆☆☆☆
むぅ。最初の時間軸で「悪い男」と言われているのが、次の時間軸でわめきたてていた「罪人」なのでしょうか。それとも、全く別の人なのでしょうか。前者ならば、何となくButcherが仕事をした理由もわかる気がするのです。しかし何故、Butcherは刃物を振るい続けるのか。先代から受け継いだと言いますが、何故、そんな仕事を受け継ぐことになったのか。よほど正義感が突出して強い方だったのでしょうか。クエスチョンマークがぐるぐると飛び回っています。

刃物を握っている当の本人はうっそりと微笑みながら
うっそりと→うっとりと
葉穂々さん
評価:☆☆☆☆
こういう話、ポケモン世界のB級映画にありそうです。
拷問部屋とベトベトンは、やたらと親和性がありますね……
水のミドリさん
評価:☆☆☆☆
あゞ性癖〜〜〜って印象。これ以上は読み手が辟易しちゃうでしょって短さで切り上げているところが好印象ですね。師匠と弟子でふたり用意した理由がよくわからなかったです。こういうヨゴレ必殺仕事人みたいな存在って孤高だからこそカッコいいし許される感あるじゃないですか。あとせっかくなら解体するとこよりベトベトンが溶かしていく描写のが見たかったかな……。人間の味を覚えてしまった彼らにもちゃんと活躍できる世界があるんだなって思いました。
ポリゴ糖さん
評価:☆☆☆
 鼻が曲がりそうなベトベトンだらけの空間……そこに平然と立つ肉切り包丁を持った人物……この絶望的な状況に閉じ込められたら私だったらちびってしまいそうですわ……。相手に恐怖を植え付け嬲り続けるということに関して、視覚聴覚のみならず嗅覚でも圧迫感を与えるというやり方は非常に頭の良いやり方だと感心しました。恐怖におびえる男の反応もいいですね。ゾクゾクします。
 法で裁けない者を極秘裏に断罪する、そんな役割というものは、およそ正義の信じられぬ世界においては求められるものなのだ、というメッセージのようにも感じました。ダークヒーロー的な立ち位置というものには、正義のヒーローとはまた違った魅力があり、その部分には私も深く感じ入るところがあるのです。
 余計なお節介になるかもですが、例えばButcherの「いかにも人畜無害な人物」を装った面があったり、師匠との関係があったり、そういうシーンがあれば、本編の大部分を占める恐怖を植え付けるシーンの印象をより際立たせる効果が出たかもしれない、と思いました。狂信的に罪深き者を追い詰めるシチュエーションがとても良かったので、彼らの織りなすであろうストーリーというものに興味があるな、と思えたからかもしれません。もちろんこれは私の好みの問題ですし、文字数も影響しただろうと思います。
 明るくわいわいやっているお話も好きですが、こういうダークな雰囲気の話もまた私好みです。
はやめさん
評価:☆☆☆
 闇世界の本当にどうしようもないようなどす黒いところの一端を見れている高揚感があります。せっかくですしもっと読みたかったので、ストーリーとして流れていくとよりハマれたかなという印象をもちました。殺し屋系の題材で濃厚な話が展開されたら、絶対面白いと思います。
 ベトベトンでそのまま肉を喰らう・溶かすってのがいいですね。こういう世直しの殺し屋?みたいな人間の話はあまりポケモン小説で読めないので、貴重だと思います。
 断罪者っぽい人の「何と罪深き、生命か」という部分がなぜか聖職者っぽいなと思いました。全然違うと思うんですけど、何か得体の知れない慈悲のようなものを感じ取りました。でもひひひっって笑ったりとか結構アグレッシブな人なのね。
レイコさん
評価:☆☆☆
 普段はこういうジャンルは進んで読まないので、インパクトがありました。冒頭で老人に拾われた赤子が成長してこうなった……というお話でいいんですよね? 凶悪犯罪者を私刑を処す闇の執行人、という立ち位置でしょうか。性別不明の人物が師と仰ぐ老人がなぜこのような事を始めたのか、動機が気になります。単なる趣味・嗜好だったのか、それとものっぴきならない事情でもあったのでしょうか。どんな残虐な「下処理」をしようと、仲間のおかげで証拠が残らないというのは言い方は悪いですが便利ですね。謎が多く残ったので、まるで連載作品のプロローグのような印象を受けました。投稿、お疲れ様でした。
フィッターRさん
評価:☆☆
 文章はとてもおどろおどろしくてかつ丁寧で、とても読みやすいのですが、いかんせん情景の裏側の背景が分からないことだらけで、物語としては楽しむことができませんでした。
 老人が赤ん坊を拾った場所はどこなのか? 幕間でどれだけの時間が経過しているのか? 縛り付けられた男は何者なのか? 彼が縛られるまでの経緯はなんだったのか? そこに物語がありそうなのに見せてくれないのは、読者の想像に委ねる意図だったのだとしてももどかしさを覚えずにはいられないです。映画の冒頭10分を見せてくれたのはいいけど、肝心の本編が見れない……というような読後感です。
浮線綾さん
評価:☆☆☆☆☆
 冒頭から不気味な雰囲気に引き込まれました! 嗅覚のイメージを見事に使っておられるなあと思います。仕事人さんかっこいいです……
rairaibou(風)さん
評価:☆☆☆
 テーマとキャラクターは非常に濃かったですが、内容はとても淡白でした。
 起承転結の起だけといった印象でした。キャラクターの強さを考えると残念ですが、一万字だと収まらないかもしれませんね
春さん
評価:☆☆☆☆☆☆
 タイトルの意味は後で調べて知りました。必殺・仕事人!!
 タイトルといい、ストーリーと良い、不気味なキャラと良い、いい仕事してますね作者さん! 良質なグロホラーを読み、血臭漂う部屋で殺戮を眺めているような優雅な気持ちになれそうです。ベトベトンが良い味を出している。老人と一緒にいたとき、弟子と一緒にいた時と、横で眼を輝かせながらうぞうぞしている様子を想像するとちょっと可愛い。じゅわっと消化しちゃうのも、ベトベトンの不気味さとすごくマッチしてます。
 弟子のキャラも好きですが、老人のキャラもすごく好きです。不気味で冷酷で、台詞回しもすごくいい。「あんたがいらない命なら」という台詞も、残酷なのか、優しいのか分からない。けど、拾われた赤ん坊の運命がここで決まった、という感じがしてわくわくします。仮にこの話が長編でも読みたくなる導入でした! そして弟子ちゃん、大きく育ったね……立派に……(白目)。静かな狂気と、冷静極まりない仕事人ぶりが感じられる言動でした。
 文章もかなり書き慣れた感じの作者さんで、読みやすく筆力もあり、雰囲気もあってすごく良かったのですが、完璧にグロホラーなので読者を選ぶだろうな……というのが残念でなりません……。私はすごく好きです。
北埜とらさん
評価:☆☆☆
 なるほど、悪い人をやっつけるダークヒーロー的な存在ですね!!(ヒーロー……?)お弟子さん仕事にしては随分楽しそうにされるなあ、これはもう仕事というよりは趣味の領域に入りつつあるのではないかなあと読みながらニコニコしてしまいましたwwきっと罪人が足掻けば足掻くほど興奮してしまうタイプじゃないですかこの人は。こういうクレイジーお兄さんとっても大好きです、中二心がくすぐられました。全体的に台詞回しがとても面白いというか、中二心をくすぐられるようで(二回目)、読んでいて大変楽しかったです。特に
>「恐喝、窃盗に飽き足らず。必死に許しを乞うた者に、憂さ晴らしの暴力を振るい続けたあなたは……何と罪深き、生命か」
 この台詞が好きです。中二病ここに極めたりという感じがします(※褒めてます)。ふふっ!
 お兄さんが内心で何を考えているのかとっても気になります。お師さんになんと言われて育てられて、日中はどんな生活をしているのかとか。日中は普通の仕事をしていて夜とギャップのある姿だったらめっちゃ萌えるなああ~~!!!
 ベトベトンの死体処理というのも良いですね。こんなにいっぱいベトベトンがいたらごはんの用意も大変そうですね。建物の中にベトベトンいたら床抜けないのかなっていつも思います。

 個人的な印象として、この作品は読み足りないなあ~と思う作品でした。設定やキャラクタが面白いからこそ、もっともっと読ませてほしかった!
 『老婆が赤子を拾って、赤子は成長し、老婆の跡を継いでと殺人となった。』このお話で書かれているのはここまでで、設定とキャラクターを紹介する段階で終わってしまったなと個人的には感じました。せっかくの良設定と魅力的なキャラクタを活かしきれず終わってしまったなという印象を受け、勿体ないなあと。こういう経歴で生まれてきた彼が、例えば何かの事件に巻き込まれて自分のやっていることが何なのか葛藤するとか、別の正義をふりかざす誰かと衝突するとか、自分の生まれに疑問を持ってルーツを辿っていくとか、「このお話の続きの物語」を読んでみたかったなあ。一万字じゃ無理ではと思われるかもしれませんが、色々とやりようはあるんじゃないかと思います。
 但し、もし作者さんが今作で見せたかった内容が、キャラや設定ではなく『中性的でかっこいいお兄さんが罪人を無慈悲に惨殺するシーンを描いて読者を戦慄させることのみが目的』とかなら、現状で十分達成していると思いますので、上記のことは聞き流していただけば大丈夫です! 無論ここまで全て個人・素人の感想ですので、色んな受け取り方をする方がおられると思います。ですが何か少しでもなるほどと思う部分がありましたら、都合の良い部分だけ取り入れて、作者さんの今後の創作活動に活かしていただければいいのではないかなと思います。
 投稿お疲れさまでした!
48095/坑さん
評価:☆☆
 このひとの恐ろしいところは、わざわざ椅子に縛り付けているところ。
 ぐるぐる巻きにして床に放っておくとか、スタンガンで気絶させるとか、いっそさっさと命奪ったほうがラクそうなのに、椅子に縛り付けてしばらく恐怖させるなんて、いいご趣味。私でもやっぱりそうすると思います。
 されるほうはたまったもんじゃないですが、極限の緊張状態に追い詰めるのが楽しいのは残念ながら私にも共感できてしまいます。
 ここまで残酷に、冷酷に、書き切った作者さんはすごいと思います。
早蕨さん
評価:☆☆
 このお話の先に何があるのか。前には何があるのか。作中は物語という枠の中のどこに当てはまるのか。作者様が想像されている物語の一部分を切り取ったかのような印象を受けました。ダークな雰囲気は素敵ですし、とても入りやすい文章です。なので尚更、もう少しストーリー展開が欲しいなと欲張ってしまいました……。
逆行さん
評価:☆☆
 The R-15って感じでした。 
 お話の雰囲気が凄い良かったです。文章全体から漂うブラックな感じ! とっても好きです。 
 老人とお兄さん? がとにかく怖い。相手が罪人とは言え人を殺すことに何の躊躇もないとは。しかも殺すとき笑ってるし。色々な意味で達観しているキャラクターだと感じました。 
 ベトベトンの様子も凄い怖かった。部屋中ベトベトンが埋め尽くしていたらゾッとしますね。男を包丁で刺すことを『下処理』と表現するのも怖い。完全に人間を食品としか見ていない感じですね。ベトベトンのために料理してあげるのかな。いやあ恐ろしい。 
 しかし怖いことは怖いんですが、この小説を読んでいてそれ以外の感情が湧いてこなかったのも事実だったりします。 
 原因としては、読者の想像に委ねる部分が非常に多いからかなあと思います。それはそれで面白いんですが、ある程度は書き込まないといけない部分もあるかなあと思います。 
 この老人が何のために人を殺しているのかとか、そのあたりが全く見えてこなかったのでやっぱり入り込みにくかったなあというのは正直あります。もちろんそのあたりの描写を省くことで、より恐怖を増幅させるっていうやり方もあるとは思うのです。ですが、エロいこと以外は貧弱な自分の想像力ではちょっと「怖い」以外の感情が湧いてこなかったかなあと。しかもその「怖い」も「何を考えているのか分からなくて怖い」っていう種類の怖さなんですよね。それって果たして良いことなのかどうか……。 
 結論を言ってしまうと「もっと文字数増やせば良いじゃん」ってことにどうしてもなってしまいます。掌編に勝ち目がないとまでは言いませんが、短いお話で勝負するにはよっぽど凄い「何か」がないといけないと思われます。 
 繰り返しになりますが、お話の雰囲気などはとても優れていると思いました。このあたりに関しては是非今度とも伸ばしていって欲しいと思います。投稿お疲れ様でした。
シガラキさん
評価:☆☆☆☆☆
 R-15っぽい良き黒さが出ていたと思います。老人が連れているベトベトンも自身の猛毒を活かして人間を溶かして(食べて?)いく、という老人の仕事内容とかみ合う、理にかなっているものであり、非常に受け取りやすい出だしでした。恐らくですが、このベトベトンを使って後半に主人公がやっていたことと似たようなことをやっていたんでしょうね。罪のある人を攫い、ベトベトンの食事として指先からゆっくりとじわじわ溶かしていくような、そんな拷問をしている様子が浮かんできました。
 後半は老人から代替わり主人公が行う仕事内容が描かれています。老人が使っていたベトベトンを有効活用し、犯罪歴のある男を殺害するという大分ショッキングな内容でした。下処理、というのはベトベトンのご飯に出すお肉の下処理、ということなんですかね。そうするとベトベトンにとって、お肉を提供してくれる主人公はまさしく『肉屋』。タイトルの『Butcher』が2つの意味で綺麗に回収されていて美しいと思いました。内容は美しいくはなくむごいものなのですが……そこがまた。
 すぐ終わっちゃった感があったので、サクっと男をやってしまうのではなく、男の罪を解説しながらもうちょっといたぶってもよかったかもしれません。肉切り包丁もありますし、男の外道さを強めることで読者に男の死亡に対する後ろめたさをある程度は消せると思います。
 こういう作品ばかりでは正直滅入っちゃいますが、1つ2つならアクセントとして丁度良く、さらに完成度も高いので印象に残った作品でした。個人的にはポケモンが虐げられるものではなくて安心しました。
リングさん
評価:☆☆☆☆
SAWなどのスプラッター映画を思わせるようなシチュエーション、好きなのですが……そこに至るまでの過程や、殺害方法にこだわりが全くないため、あっさりしすぎて味気ないです!
もっと濃厚に、のこぎりで薄皮一枚を少しずつ切り進んでいくような地獄の激痛の描写や、襲撃して、車などに収納して、椅子に縛りつけるまでの過程を知りたいし、悪行を調べる描写も知りたいのに!
まだ締め切りまでに時間はあったはずなのだから、そこら辺を煮詰めてくださればと思いました。
カイさん
評価:☆☆☆
R15だから怖くなったら読むの止めよう…と思っているうちにお話が終わってました。あー怖かった!ぶっちゃあ。
トビさん
評価:☆☆
Lienさん
評価:☆☆☆☆☆☆
花鳥風月さん
評価:☆☆☆
BoBさん
評価:☆☆☆☆
伊雑アゴバルさん
評価:☆☆☆☆☆
ゾイシアさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
きとらさん
評価:☆☆☆☆☆☆
黒糖さん
評価:☆☆☆☆☆☆
猫村さん
評価:☆☆
天波八次浪さん
評価:☆☆
クーウィさん
評価:☆☆☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆☆
じゅぺっとさん
評価:☆☆
えびフライさん
評価:☆☆☆
586さん
評価:☆☆☆
ばすさん
評価:☆☆☆
まーむるさん
評価:☆☆☆
小樽ミオさん
評価:☆☆☆