海神さまの使いの感想

あすぺふさん
評価:☆☆☆☆
驚きの展開に楽しめました。
水のミドリさん
評価:☆☆
顔の見えないマスクや生贄用コスチュームとか、細部の描写に土着宗教の生々しさが現れていてステキ。そこにいる人やポケモンたちの、伝統に対する摩耗した雰囲気とかが言動の細部からにじみ出ているようでした。
ただシリアスなストーリーを見せて感動させたいのか、ラノベみたいなノリで笑かしたいのか、冒頭から読み方がわからなかった印象。せっかく緊張感あるシーンなのに「地面とご対面しながら」とか書かれると興醒めします。キャラの台詞も作られた感が強くてちょっと白けてしまった。シリアスなのかギャグなのかどっちつかずで満足に笑えないまま気づいたらルギア出てきたーって感じでした。そこからの展開も置いてけぼりだし……。本当にルギアの暴風が過ぎ去ったような読後感。
ラプエルさん
評価:☆☆☆☆☆☆
面白い構成でした、途中までは完全にシイナ=ポケモンレンジャーのハルナだと思い込ませる、よく考えられた作品だという印象です。
最後まで読んでからもう一度読み返すと、本物のレンジャーであるハルナの口調とは全然違う、やんちゃしてる女の子の一人称視点だなあと強く思いました。

拙作も意識したテーマでしたが、文明から少し離れた隔絶された環境には、古臭くて現代的ではない妙な風習があるものですね。こちらは生贄をささげるなんて大層なもの…嗚呼恐ろしや。
シイナは最後まで自分を悪党と貫きましたが、別れ際にカサネを激励してるあたりやっぱり悪者ではなさそう。義賊とか小悪党とかそんな感じ。盗みをして逃げてきてるし義賊ではないけれども。

盛り上がりのくる場所で空白を上手に使っていたり、マルマインがすべてを荒野に変えたなどの表現が面白かったりしたのですが、最後のルギアとの会話のシーンの意図がちょっと謎…もしかしたらカットしてもよかったのかも?何か狙いがあるとしたらぜひ教えていただきたいな、と思います。
砂糖水さん
評価:☆☆☆
途中まではいいんですよね。勢いがあってぐいぐい読ませる文章。ハルナ(シイナ)のキャラもとてもいいと思います。
それだけにルギアが現れるあたりから、ええ?っていう。
一応、冒頭から神という単語がちょこちょこ出てるので伏線…なんですかね…。これだけだと弱いと感じます。ルギアに育てられた、のは結構なんですけど、やはり伝説のポケモンが育ての親というならそれなりの説得力というか必要性というか、すごすぎることだけになんの説明もなしに出されるとやや冷めてしまいます。冒頭からちょこちょこ匂わせる感じだったらそこまでいかないのですが…。
本物のレンジャーであるハルナから盗んだのはなぜなんでしょう。驚きをもたらすのはいいとして、突然本物が出てきて話がごちゃごちゃするだけに終わってしまっているのでもったいないです。
長編の一部なのかな?という感じなのが、こういう企画の場に出される作品としてはうーん、と思ってしまいます。できればこの話だけで完結するのがいいかなあと思います。物語の広がりを感じさせるのと、長編の一部っぽいのは違うと思うので…。
せっかく面白い作品なのにもったいないです。
秋桜さん
評価:☆☆☆
破天荒な主人公が古い因習をぶっ壊す! 好みでした。ただ、主人公の出自がほぼわからないので少しのめり込めなかったかな、と。(私は情緒不安定で感情に波音を立てている彼女を思うと、なんともやりきれない気分になる。と言ってますが個人的には主人公の方が情緒不安定な気が…)
雪椿さん
評価:☆☆☆
最初は神様に人を供物として捧げる風習のある島に運悪く流れついたレンジャーさんの話、と思ったのですがまさかの最後が待っていましたね。ルギアに育てられたって、シイナさんは一体どういう過去の持ち主なのでしょうか。かなり気になります
あと喧嘩して家出をしてきたとありましたが、彼女達はそもそもどこに住んでいるのですかね……。人がよく知っている場所に住んでいたら一発でバレそうなので、隠れた村や洞窟などでしょうか。
本物のレンジャーであるハルナさんとはどういう経緯で知り合ったのか、騒ぎはどう収まったのかなど、色々と想像を掻き立てられる作品でした。
猫村さん
評価:☆☆
後半の怒涛のネタばらしに「はぇー、すっごい。」とひたすら言ってました。
これは、シリーズ化してもっと掘り下げて欲しいです。
しろあんさん
評価:☆☆☆☆☆☆
後半からのどんでん返しで、私もカサネちゃんのごとく頭が混乱しましたが、ちゃんと読んでみると凄く面白い作品でした!「ハルナ」って主人公の名前じゃなかったんかい!((
主人公の去り際のセリフで伝統が打ち壊された訳ですが、本当に海神様がいるとするなら中々大変な事をしでかした事になりますね……w でもある意味コレで良かったのかも?
文章もスピード感があって読みやすかったです!
Pさん
評価:☆☆☆☆☆☆
因習村に伝わる海神への供物、タイトルから期待される要素の王道と見せかけて進めつつ、その予想を途中で見事にひっくり返しながらもタイトルからは全くブレていない離れ業の手腕! 惚れ惚れします。まさか最初の「駆け出し特級ポケモンレンジャー」が「17歳」の若さというのが伏線とは。
終始主人公の語りによって進められる軽妙なテンポ、そしてその語り口から想像される通りの跳ねっ返り自由娘の主人公は島の住人達のみならず読者をも衝撃の真実で驚愕させるこの物語にぴったりで、まさになるべくしてなった人だと思わされます。
性格からはまったく想像がつかない海神の使いにして海神の娘。他の人間と関わる機会のなさそうな育ちの彼女がいったいどういう経緯であの性格になったのかには大変興味がありますが、おそらくこの話の目的は主人公を語ることではなくその予想も付かない来歴で読者を驚愕させることと思われますので、むしろ説明があってはどんでん返しとしても字数の兼ね合いとしても話が成り立たなかったものと思っております。
別人のものにもかかわらず写真付きの身分証明書で騙っている点、普段着のまま雲の上まで飛んでいってしまうかなり寒そうな主人公など、探そうと思えば突っ込みどころは見つかりますが、それ以上にこの威力のどんでん返しをほとんど予想もさせず、しかし突飛な展開と思わせず直撃させてくる腕。素晴らしいと思います。
ionさん
評価:☆☆☆☆☆☆
主人公が非常に性癖であるけど、それと対を成す巫女カサネさん?が自分が書くの苦手なタイプなんで、
これらをベストマッチに対比として触れ合わせ、出会わせた作者の瞳に乾杯したいっす。
っていうよりは、最後の展開のロックさに、だな。 いい加減しつこいとは思うけど、自分は『説明不足』でなく『趣を出すための余白』だと感じました。
まあでも、話のシンプルさ的に、単に性癖っていうのを主な評価軸にしていなければ(完成度で評価していたら)4で終わっていた話かもしれない。
みんなそんな料理の味濃くしたら好きに決まってるだろ!!ずるい!って感じました。いやそれを作れるのがすごいんですけどね。
うにゃさん
評価:☆☆☆☆
ルギアの登場シーンに胸が高鳴りました…!!おくちが悪いのはこの子の性格なのかな??もう少しレディな貴方も見てみたかったですね~
葉穂々さん
評価:☆☆☆☆
ルギアの娘であり、前科持ちであったシイナさん。
謎に包まれた彼女ですが、一体何者なのでしょう……

登場キャラクターとしては、ジュプトル、ジュカインが印象に残りました。
血気盛んな若手と、落ちついたお爺ちゃん。彼らは血縁関係なのでしょうかね?
終夜さん
評価:☆☆☆☆
ポケモンレンジャーにしては随分と口の悪い主人公さんだな……?と思っていたら、最初から全くの別人だったのですね。
なるほど。それにしても、エネルギッシュな子だな~。
冒頭に出てきたおじさん、というか島民の皆さん最初からめちゃめちゃ威圧的な態度ですが……これ、相手が彼女だったから無事(?)でしたけど、弱者の振りをしてむしろ嬲りにきた悪者とかが相手だったら、全員返り討ちにあって全滅する危険性もあったのでは。
そういう、何となく薄ら寒い想像を浮かべつつ、なぜに最初から皆さんこうも敵対的だったのかが気になりました。
儀式が始まるまでに適切な供物を探し求めていて、皆とにかく必死だったのかな?
もし時間の余裕があったなら、むしろ最初は友好的な態度で話しかけてきて、そっと薬でも飲ませて眠らせておいた方が後腐れなかったような気もするんですけど(ゲフンゲフン)
……という外道な邪推はさておき、責任感の強い巫女のカサネちゃん、可愛いですね。
めっちゃヒロインしていらっしゃる。健気可愛い。涙浮かべるところもぐっとくる。
レンジャー勢VS島民の混戦模様もそれはそれで愉快だったんですが、結局のところ、島民の皆さんが仰っていた「海神さま」の正体が作中ではっきりと明かされなかった点が少々残念に思いました。
本当にルギアだったのか、はたまた全く別のポケモンが出てきて、主人公の育て親たるルギアとサシの大バトルを繰り広げてみても面白かったかもしれないですね。
乃響じゅん。さん
評価:☆☆☆
ハルナと思われた人物は実は別人。叙述トリックですね。ポケモンレンジャーかと聞かれてようやく素性を答えたのも彼女が嘘をでっちあげたから。確かに性格も全然レンジャーらしくなかったですもんね。
明かし方については、フリガナでやるよりも、ハルナに名前を呼ばせるなどの方法を取った方が自然だったのではないかな、という気がします。
カサネの名前が当たり前のように出てくるあたり、作者さんの別の作品の外伝的なものなのかな、と思いました。初めて読む方もいるので、その辺りは本作品単体で読んでも面白さが分かるような形で書くのが良いかと思います。
照風めめさん
評価:☆☆☆
キャラクターのテンションがいいですね!
>「その通り! 私は偉大な駆けだし特級ポケモンレンジャー! 海のポケモンの調査をしてたら遭難しました!」
この一言だけでこのキャラがどういうキャラなのかがすごく分かりやすくていいな、と思いました。
他にもマルマインのたとえがテンポよくて良いですよね。全体的に読みやすかったです。
シイナがハルナを騙っていたのも面白かったのですが、最後にあっさり帰ってしまうのがちょっと味気ないなあと思いました。
ルギアと喧嘩して家出をした割にはあっさり帰って行っちゃうので、家出の理由はしょうもないことだったのでしょうか? というかルギアに育てられたっていうのが気になりすぎる。
円山翔さん
評価:☆☆☆☆☆
まんまと騙されました。こういう書き方は新鮮でしたし、後で思い返せば確かに、「私」が「ハルナ」であるとは一言も言っていませんでしたね……でも、ルギアに育てられたというのは果たして本当なのでしょうか?それすらも疑いたくなってしまいますが、最後の数行でその気持ちは払拭されました。育ての親と子。ニンゲンとポケモンの、種族を超えた信頼関係。素敵です。
「伝統を壊すのは決まって若者」。ククイ博士を思い出しました。この島のしきたりも、いい方向に変わってくれたらいいなぁと思いました。
さねたかさん
評価:☆☆☆☆
どこからか家出してきた少女が上陸早々捕まってしまい、あれよあれよという間に海神さまの生贄にされてしまう。という、あらすじだけ見るとシリアスな感じのする作品ですが、主人公の軽やかな語り口によって気軽に読めました。
あわや生贄に、となったところで現れるルギアとポケモンレンジャーたち。わちゃわちゃっとなって種明かしもあり、一気に収束していくのが爽快です。全体的にやや強引な展開でしたがコミック的な面白さがあり、とても楽しかったです。長編小説の番外編といったおもむき。謎めいた主人公も、しめのルギアに対する言葉もいい味出してました。
ただですね、生贄の奉納時に朝のはずなのに「今宵の供物です」と出てきて首をかしげてしまいました。昨日の供物です、という意味かとも思いましたが単純に書き間違いかなと思います。
カイさん
評価:☆☆☆
どうしてこうなった!?最後のどんでん返しがどんでん返しすぎてちょっと目を白黒させてしまいました。まさか主人公がルギアの養い子だったとは…。とても驚きました。
あまもさん
評価:☆☆☆☆
ところどころシュールな言葉回しがツボでした!シイナさんのキャラクターが好きですし、ハルナさんの正統派レンジャーというキャラクターもかっこよかったです。もっとこの二人の物語が見たいですね。このピンチを、シイナさんはどう脱するのだろうとハラハラしましたが、シイナが風とルギアと一緒にたくさんのものをかっさらっていったような勢いのあるラストで気持ちが良かったです!
リングさん
評価:☆☆
ちょっと状況が分かりにくいかな。
ネタバレ、ネタ明しの段階になって、どうしてルギアが主人公の仲間をやっているのか、結局主人公は何者なのか、など全然わからないとおもいます。トップレンジャーならルギアを持っていてもおかしくはないですが主人公のシイナはハルナのレンジャー免許証や船を奪って逃げてただけですよね……? 偽名を名乗ってたんですよね?
コメットさん
評価:☆☆☆☆
お前ハルナじゃないんかーい!って最後にしてやられました。何という事でしょう。カサネや島民だけでなく、読者まで翻弄されていたとは。ある意味自分を偽っていたシイナと、自分の気持ちに嘘を吐いていたカサネとが、妙に重なるところがあったのが良いのだという事にしましょう。終始悪態を吐きつつも、カサネのような子には思わず罪悪感を抱いたりしてしまうシイナ、嫌いじゃないです。
北埜とらさん
評価:☆☆☆☆
 痛快!! こういうアップテンポでハイテンションで展開のハッキリした分かりやすいエンタメ小説とても好きです。全編通してウキウキしながら読ませていただきました。
 まず文章が大変お上手! 小気味良くリズミカルな文章で、ところどころ皮肉も効いていてクスッとくるところもあり、さくさくと読み進められる軽さがシイナちゃんのキャラクタとよくマッチしていると思います。ロックなシイナちゃんと少女らしいカサネちゃん、対照的な二人の女の子も、どちらも嫌味でなく可愛らしい女の子で好感が持てました。物語全体のジェットコースター感も凄くワクワクした!! 最後のどんでん返しも「んんえー!?wwwww」となって興奮しました、興奮しましたが待て待てどういうこと……!?笑 ハルナちゃんとシイナちゃん、名前の似ている二人の関係性やいかに。シイナちゃんは怪盗か何かなの!? ていうかルギアに育てられたって何だ……!?wwww おおーい良い雰囲気で終わってるけど一体どういうことなんだ~!!!www
 何か、連載作品の番外編なのかな? と勘繰ってしまう作品でした。この島のお話はお話としてかなり完成されているとは思いますが、どったんばったんした後強引に丸め込んだという感じで、主人公シイナちゃんに内在する設定はよく分らないまま終わってしまったので、そこがちょっと無念でした! シイナちゃんの秘密にまつわるお話も別にあるなら読んでみたいなあと思います。けどれも楽しませていただきましたよ!
 投稿お疲れさまでした!
逆行さん
評価:☆☆☆☆
 好きか嫌いかで言ったらこの話、めちゃくちゃ好きです! 照風めめ大統領の言葉を借りれば、このお話は自分にとって『性癖』でした。 
 このロックな感じ! 良いですねえ! とっても気持ちが良い。伝統を壊すのはいつだって若者。生贄という馬鹿馬鹿しい伝統をものすごい勢いで破壊しまくった印象です。いやあ読んでて死ぬほど楽しかったです。 
 この主人公の女の子の表現も凄い面白い。嫌な予感をマルマインで例えた所が特に好きです。しかも速攻でそのマルマインが起爆してて爆笑しました。文章も内容も勢いがあって好きです。 
 前半までは凄い良かったと思います。主人公が捕まり、カサネと出会う。カサネが自分と同じ状況だと知り逃げ出すことを提案。しかしカサネは家族への被害を考えて、逃げたくても逃げられなくなっている。勢いがあるだけではなくてちゃんと情報を的確に説明できていたし、本当に完璧だと思いました。 
 後半からなんですよね。ルギアが出てきてから「ん?」って思う所がいくつかありました。まず主人公がルギアに育てられたっていうのがビックリです。後ハルナっていう新キャラ? が出てきて主人公を捕まえようとしていたりとか。「まじかよ……」って思いました。 
 作中の言葉を借りるならばまさに『カオス』。そんな感じがしました。 
 カオスさを表現したいのではあればこれで良いかもしれません。ただ自分だったらどうするかっていうのを少し書くと、まず主人公がルギアに育てられたっていう情報は事前に出しとくか、あるいはもう少し匂わせておくかなあと思います。ちょっと唐突というか、後付けみたいな印象を抱いてしまったので。後、ハルナは正直出さなくても良かったかなあと。主要キャラが女の子ばっかりで誰が誰だか分からなくなりかねないし。 
 正直自分は一回読んだだけでは何が起こっているのか分からなかったんですよね。もうちょっと分かりやすくした方が良かったんじゃないかと個人的には思います。 
 前半は凄い良かったしこういうロックなスタイルは自分の性癖です。終わり方もとっても良いですね。ルギア、大好き。可愛らしさとロックさが入り混じった最高の締め方だと思います。 
 もしかしたら連載で出しているキャラの番外編みたいな話なのかもなあ。もしそうだとしたら是非連載の方も読んでみたいですね。
早蕨さん
評価:☆☆☆☆
 古い集落の慣習を外から入って来た人が打ち破る話。その外から入って来た人が本物の海の神に関係する人物だった、っていうことですよね。発想は面白いなあと思いました。驚きもありましたし、キャラが立っていてすごくワクワクしました。ただ、シイナの育ての親があのポケモンである、というところにきつめのジャンプがあるので、もう少しシイナの内情を小出しにする、仄めかすくらいあってもよかったのかもしれません。シイナ、カサネ、ハルナの三人が同時に出てきて、キャラが頭の中で一瞬混同するのも、最後展開のジャンプがきつく感じてしまう理由かもしれません。
 でもそれを抜きにしても僕はこのお話が好きでした。これを皮切りに次のお話がありそう。そんな風に感じるお話でした。
ポリゴ糖さん
評価:☆☆☆☆
 主人公の跳ねっ返りのようで頭も回るキャラクターが非常に魅力的でした。自分の意見、意思をはっきりと持ち、大人に対しても臆さない精神性には羨ましさも覚えます。最後の混迷を極めるシーンを作り出すところなどはとても秀逸、痛快な終わり方で非常に面白く読めました。
 村落にある独自の文化というところもよく表現されているのだと思いました。巫女の人格を隠すためのマスクというアイテムの使い方も上手いと思いましたし、儀式の様子も、外から来た人間からはよく分からないものであるがゆえに敢えて深く描写せず流しているように思えました。
 どうしても主人公のハルナ、じゃなくてシイナの背景が全く見えてこなかったのが残念でした。「ポケモンレンジャーのハルナ」じゃなかったの!?という驚きは美味しく味わえましたが、じゃあ一体本当はどういう人物なのか、というところが全く分からないので……。「神は嫌いだ」という発言とルギアとの関係性がどうにも両立しなかったり、そういう要所要所に説明が加えられればよりよくなるのだと思います。
 むしろそのあたりが気になるからこそ印象に残ったとも思えます。……もしやそういう作戦?
 最後のセリフのところも好きなので、是非とも補強したバージョンを読みたい一作です。
春さん
評価:☆☆☆☆☆
 主人公のキャラが強烈で、好きです。なかなかものをはっきり言うタイプの、新鮮なお嬢さんでした。ポケモンレンジャーの免許とボートは、本物から強奪したものだったとは……で、小悪党と。道理でポケモンレンジャーにしては口が悪いなぁと思いました笑 どっちかというと彼女は、偽悪者っぽい立ち位置ですね。言いにくい事もズバズバ言うけど、結局は人を助けてしまう。私はこういったキャラは好きなんですが、書くのは苦手なので作者さんすごいなぁとしみじみ思いました。
 ところで、この島の本物の海神さまはいったい誰だったのでしょうか。昔はいたのかもしれないけど、悪習だけ残ったのかな? だとしたら、その連鎖を断ち切ったのは間違いなくシイナちゃんなのか……。ヒロインポジションはカサネちゃんですね! ただの気弱な少女というより、賢いがゆえにいろいろ分かってしまって身を捧げる。真面目ないい子なんだろうなぁと思いました。人望も厚そう。シイナはルギアとの出会いも気になります。ルギアも結構気性が荒いイメージがあるので、破天荒な彼女と気があったのかな?笑 この後もハルナに追いかけられながら、あちこちで騒動を起こしていそうな気がします。彼女の事を登場シーンから好きになれたので、スルスルと読み進めることができました。
 作者さん、ありがとうございました!
rairaibou(風)さん
評価:☆☆☆☆
 世界観もキャラクターもオチも良かったです。特にオチはかなり好みで楽しかったです。
 ただキャラクターのセリフが説明的な感じを受けました、世界観の説明→それへの反論→世界観の説明といった感じでセリフが進んで、あまりキャラクターそのものが見えてこない感じがしました
48095/坑さん
評価:☆☆☆☆
 ふかふかもふもふおふとんなルギア、いいですね。
 神を信じて生贄を捧げている……のではなく、慣習と体裁のために仕方なく続けていた。
 シイナが海神さまらしき巨体を連れていってくれたことで、あの島の人達に「生贄をやめる理由」ができた。
ちょっとした悪者が人々を救うお話、気持ちよく読み終えることができました。
レイコさん
評価:☆☆☆
 すみません、いきなりですが読解力に自信がないので、情報を整理させてください。最初に所持品からハルナと思われた少女の本名はシイナで、所持品は窃盗物、正体はルギアに育てられた娘ということで合っていますか? 「神は嫌いだ」と言っていたのに「海神さまの使い」と名乗るのは矛盾してますけど、島民たちをたきつける方便ですよね? カサネたちが信仰する海神とは絶対に違うと言い切っているのは、ルギアはルギアでも別個体、という意味だったのでしょうか。それとも、海神さまといってもルギア以外の種類がいるという意味だったのでしょうか。後から本物のポケモンレンジャー、ハルナが現れましたが、目的はシイナの逮捕みたいなので、時代錯誤な儀式のほうは問題解決の見通しが立ったワケじゃありませんよね? カサネはなんだかんだ島が好きだから頑張ると前向きに言っておりますが、余命わずかな供物に選ばれた身でありながら、その短期間で、島に深く根付いた悪習をひっくり返せる力があるのでしょうか。シイナは伝統を壊すのは若者、と励ましておりますが。大変申し訳ないですが、いくつか気になる疑問が消えませんでした。ルギアの登場やシイナを乗せて飛び立っていくシーンは映画的でかっこよかったです。投稿、お疲れ様でした。
浮線綾さん
評価:☆☆
 この作品はもっと多くの字数でじっくりと読んでみたかった作品でした。
はやめさん
評価:☆☆☆
 「本物の神は供物を要求したりはしないだろうし、人間とポケモンの営みに手を出せない存在なのだと思う」なかなか思いきった物言いですね。深い。大変私も興味のある分野ですが、特にここは印象に残りました。世界各地とかみてもどうなんでしょうね、こういう風習が古びて悪しきものとみなされているのか、それともやむを得ない犠牲とみなされるのか。なんとなくしみじみと考えに耽ってしまいました。ちなみにこの作品は神の供物? 糞食らえだというテンションですね。
フィッターRさん
評価:☆☆☆☆☆
 "私の中で嫌な予感がマルマインとなって肥大化し爆発寸前だ"、"マルマインが起爆した。全てを荒野に変えた"、"ほんのひとさじだけのスパイスを加えるだけで味が変わってしまう状況"といった、センスあふれる地の文が印象的なお話でした。主人公は"ポケモンレンジャーのハルナ"であると読者にも思わせておいて、実はそうではなかったと最後に明かす構成も面白かったです。
 でも、主人公の正体が明かされるのが終盤であることの割を食ってしまって、主人公の真の姿である"シイナ"の掘り下げが不完全だなあという印象は残りました。彼女はなぜ"家出"をしたのか? とか、なぜポケモンレンジャーの身分を偽っていたのか? そもそもレンジャーとシイナはどんな関わりがあったのか? とか、そのへんをちゃんと書いてくれたらより良かったかなと思います。字数の問題もあるでしょうけど……
 あと細かいことですが、水で滲んでしまう免許証は免許証として欠陥品だと思います。顔写真のところは汚れていて見えない、などとしたほうが良かったのではないかなと思いました。
森羅さん
評価:☆☆☆
Rはついていませんが、設定としては紛うことなきホラゲでしょう! 閉鎖的な島に残った擦り切れた因習。あー良いです。美味しいです。一人称の地の文の(シイナちゃんの)言葉の選び方が特徴的でとても素敵でした。「駆け出しの特級」とかどっちやねーんってつっこんでしまいました。言い回しが面白いですね。そして、最後のルギアですよ、ルギア。唐突感はぬぐえないのですが、ぱっと視界が開ける様な躍動感がとても素敵でした。ただ、すみません。これって本物のハルナさんとは本当に荷物盗んでだけの関係だったのでしょうか。最初ハルナさんとシイナちゃんは姉妹なのかと思っていたのですが、どうも「窃盗」とか言っているのを見る限り本当にすれ違っただけみたいなようなので。なんだかそれって非常にもったいないです。折角の設定、もう少し活用できたのではないでしょうか。また、最後の所、すごい野暮なのは重々承知なので聞き流して下さって構わないのですが、ルギアと喧嘩して家出したのであればまず謝ればいいのにと思ってしまいました。
トビさん
評価:☆☆☆
Ryoさん
評価:☆☆☆☆
Lienさん
評価:☆☆☆☆☆
花鳥風月さん
評価:☆☆☆
BoBさん
評価:☆☆☆☆☆
伊雑アゴバルさん
評価:☆☆☆☆☆
風間深織さん
評価:☆☆☆☆
ゾイシアさん
評価:☆☆☆☆☆☆
灰戸さん
評価:☆☆☆☆☆
天波八次浪さん
評価:☆☆☆☆
クーウィさん
評価:☆☆☆☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆☆
じゅぺっとさん
評価:☆☆☆
えびフライさん
評価:☆☆☆☆☆☆
586さん
評価:☆☆☆
ばすさん
評価:☆☆☆
まーむるさん
評価:☆☆☆☆☆
小樽ミオさん
評価:☆☆☆☆