ハートのエースが出てこないの感想

秋桜さん
評価:☆☆☆☆☆
面白かったです。ルカリオのキャラが良い。神経衰弱の使い方も良い。ただ、オチがあれで良いのかな? となりました。
終夜さん
評価:☆☆☆☆
行儀悪くニヤニヤ笑うルカリオ、というキャラ自体がまず新鮮に感じられました。
というのも、アニメや映画に出てくるルカリオって大抵は主人公枠のイケメンっぽく描かれていたような気がするんですよね。
主人公のユキちゃんは、ルカリオ父と人間母との間に生まれたハーフ、かな?

「人としてのマスクを被るというのは、厄介で、面倒で、大変なことなのだ。」

この一文からも、彼女の苦労がひしひしと伝わってくるようでした。
人と違うってことは、人間社会で生きていく上ではよりストレスも増しそうだしなあ……ユキちゃんには、ゆっくりと彼女だけの人生をこれから謳歌していただきたいものです。
ところで作中出てきたルカリオは、結局のところ何者だったのでしょう。
ユキちゃんママと会うことは避けているらしい描写からして、最初は普通にパパなのかと思っていたんですが……性別から考えるに、ユキちゃんの姉or妹辺りが妥当?いや、親族に限定すれば叔母、という線もありなのか?可能性めっちゃ低そうだけど。
個人的には、ルカリオパパとユキちゃんママの過去が一番知りたいところでした。
どうやってママはユキちゃんを授かったのか、そこのところ詳しく教えてほしいです。
卵生、は難しそうだしやっぱり胎生、なのかな……いや~、浪漫が広がりますわぁ……。
ionさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
自分を受け入れる話。
…しょうじき公式アオリ文の出来もまた良すぎてなー!何あなたたちアオリイカなんですか!?最高!
これからとあんたと、に繋がる言葉はやっぱり友達か相方(アベック)が自然だな、という気がしています。

母親しか力仕事のできない人がいない、っていう描写はあって、ルカリオが父親なのかって伏線はあるのですが、
ルカリオが家族な関係説を貫くならこのルカリオは母親か親族で、この母親はルカリオと訳ありの関係、ということになるのか。

でも、これからも(いっしょに?)って言いながら手を繋ぐ相手は雰囲気的に恋人か友人となるのを意識していると思います。
相手のおかあさんに会いたくない気持ちもわかるし。
雨のような波導を持つルカリオは、同じような内面世界を持つユキに出会って、ちょっかいを出したり、
自分と同じ地平に立ってほしいと願ったんでしょう。

ってかあとでちゃんと語りたいですね。

円山翔さん
評価:☆☆☆☆☆☆
結局、ルカリオがどうしてユキに意地悪をし続けたのかが分かりませんでした。彼女が彼女の能力を否定していることを、憂いてのことだったのでしょうか?でも、楽しく読めた作品でした。最後の最後までにちょっと間があって、スクロールした瞬間に飛び込んで来た絶叫。間の使い方が上手いと思ったと同時に思わず吹いてしまいました。どうしてルカリオが女の子だと気付いたのか、余計な詮索早めにしておきます。
しろあんさん
評価:☆☆☆☆☆☆
波音の使い方が素晴らしい作品でした!ニヤニヤルカリオのちょっとうざい行動の数々がユキの気を引くためだったのかと考えると、なんだか可愛らしく思えてくる((
色々設定が気になるところもありましたね。あのルカリオはどこからやってきたんだろう?ユキが波導のような力を使えるのは何故だろう?とか。でもラストのユキの心境の変わる場面や、オチで楽しめたので良かったです!

あと本を差し出すと見せかけてトランプにすり替えるルカリオがちょっぴり小癪で面白かった((
あすぺふさん
評価:☆☆☆
波音と神経衰弱から波導が出てくる作者さん、スゴいなと思いました。
コメットさん
評価:☆☆☆☆
最初ルカリオがユキの親なのではないかと疑ってしまう自分がいました。だとしたら驚きなんですけども。それはそれとして、中盤まで鬱陶しさ全開で描かれていたルカリオの、本音が見える最後の神経衰弱には、目を細めずにはいられませんね。波音の使い方が個人的にピカイチだったように思います。
葉穂々さん
評価:☆☆☆☆
只管ルカリオが可愛い小説です。
しかし、このルカリオは一体何者なのでしょう。
母親違いの姉妹なのか、実は真の母親なのか、はたまた主人公を気に入った、近所のルカリオなのか……?
乃響じゅん。さん
評価:☆☆☆☆☆☆
冒頭からいきなり神経衰弱をする展開に一気に引き込まれました。「ルカリオは見たまんまルカリオだ。」という紹介がいいですね。
波音(波導?)が聞こえる自分を認めたくなくて、ルカリオの神経衰弱を避け続ける。
特に具体的なきっかけがあった訳でもないのに、神経衰弱を受ける決意をさせても、違和感なく読ませてしまうようなストーリーの運び方は流石でした。波音を避ける理由が明かされることが、ユキの内省を兼ねているんですね。このテクニックには脱帽しました……。
ルカリオの正体が分かるようで分からないのがまた面白いですね。お母さん説を信じていましたが、ユキは恐らく気付いているので、それでもあんた呼びしているので……。
任天堂のトランプ、祖母の実家にありました。裏面にマリオペイントの絵が描いてある青いもので、神経衰弱をするにしてもめくり易かった記憶があります。
そしてラスト……どういうことなのぉぉおおおぉおおぉぉぉぉおーーーーーーっ!?
Pさん
評価:☆☆☆☆☆☆
他作では一風景として描写されがちなトランプの「神経衰弱」を大胆に話の中心に据え、さらにそれを波導の「波音」を聴き分ける訓練風景へ昇華させていることに気付いた瞬間、読中にもかかわらず目を閉じて感動を噛みしめていました。素晴らしい。
二次創作ではなかなか見ないふてぶてしいルカリオが次々にカードを的中させていくという印象的なシーンから始まり、エスパーポケモンでもないルカリオがそれを行うカラクリは何かと読み進めていき、その正体と主人公の出自、そして主人公がそれを受け入れ波導の力を使うまでと大オチまでするりと読めてしまいました。
父だと思っていたルカリオがまさかの別人、というオチには大いに笑いましたが、外見的な性差は特にないはずのルカリオの性別をどうやって分かったんでしょう、というのはやや疑問です。
周囲の心の声までも否応なしに聞いてしまう波導使いである主人公が、ルカリオの心中は察せていなかったようなのでその辺りかなあと類推しています。
欲を言えばそれまで描かれる日常生活の中で常に波導による音やそれによる弊害がつきまとう描写があっただけに、それほどまでに自分を苦しめてきた波導の力を受け入れるまでもう一逡巡あってもいいかなとは思いましたが、あれはきっと常に、ルカリオを見る度に心のどこかで思っていたことなのかなあと思っています。
そして結局あのルカリオは誰だったんでしょう。兄あるいは弟から人間界に置いてきた姪っ子の話を聞き立ち上がった叔母ルカリオとかだと個人的に嬉しい。
照風めめさん
評価:☆☆☆☆☆
今までのルカリオのイメージが覆されました笑 ニヤニヤし続けるルカリオ、味がありますね。
ユキが抱いている悩みを、執拗なまま絡んでくるルカリオが神経衰弱を通じて解いていく。実に三題噺のお題の使い方が無駄なく無理なくで、上手いなと思いました。
随所に散りばめられた伏線の取り扱いも上手で、書き慣れている方だなと初読で感じました。
ルカリオは決して言葉を喋っているわけではないですし、ニヤニヤして一方的に神経衰弱を持ちかけてきているだけのように見えるんですが、不思議とそれらを通じてユキとコミュニケーションしているように思えて、改めてコミュニケーションには様々な手法があるんだなと感じました。
ルカリオの正体がお母さん説とありますが、これに関してはそれらしいヒントがありますが確証がないですね! いかにも意味ありげなシンオウ神話、母と遭遇しない出没のタイミング、波音が聞こえて半分ルカリオと自覚するユキ。これはどなたかが言っていたことなんですが、姉妹説(父親がルカリオ、姉妹もルカリオ)もあると聞いてなるほどな、と思いました。どっちなんでしょう? 是非聞きたい所です。
オチなんですが、もっとインパクトがあるオチがあればより印象に残った気がします! 女の子だったと分かった直後に隙を生じぬ二段構えでさらなるインパクトがあれば、(それこそルカリオの正体であるとか、或いはもっとギャグに寄せるとか?)もっと魅力が上がるような気がします。
砂糖水さん
評価:☆☆☆☆
世代ではないんですが家にCDがあったのであの曲が頭を離れない(
それはそれとして。波導を波音と表現するなんて、その発想はなかった…!すごい。
すごい上から目線の書き方になってめっちゃ申し訳ないんですけど、すごくよく書けててうまいなあと思いました。授業の様子やあるいは普段の様子など、わかりやすく簡潔にして必要なものをしっかりと抑えてて、さらさらと読みやすく冗長さがない。すごい。
ただ、ルカリオは実は女の子で父親と思わせたのはミスリード、なのはいいのですがどうしてもじゃあ結局どういうこと?ともやもやしてしまうのがちょっともったいないなと。最後に女の子と明かすのはいいとして、それである程度の疑問が氷解するようになっていればよかったのですが…。ルカリオは女の子だった、ということはつまりあれがああでこれがこうか!っていう感じの…。まあ言うは易く行うは難し、ですけど。
読者をあっと言わせるのはいいけどそれだけで終わってしまってるのが大変もったいなく思います。
まーむるさん
評価:☆☆☆☆☆
三点リーダは基本的に複数個。会話文の最後に句読点は付けない。

ルカリオは姉妹なんだろうかと思ったけど、それは作者のみぞ知るってところかなあ。
まあ、読者に委ねている部分も強そう。
カイさん
評価:☆☆☆☆
ルカリオはかっこよくクールなポケモンであることが多い気がしますが、本作では小憎たらしいキャラとして描かれていて、とても新鮮で可愛かったです。
シンオウを舞台にしたお話は、人とポケモンの混血児が登場するお話が多いような印象を持っています。ユキもそうか、と物語中盤で予感し、確信させる辺りの構造が上手いなあと思いました。
森羅さん
評価:☆☆☆☆
ルカリオのキャラがいままでの「イッケメーン」なルカリオのイメージを払拭して下さって、ちょっと新しい扉が開かられました。なるほど、こんなおちゃめなルカリオもありなのか!! 正直に言うとこのルカリオがパパだと思ってたんですよ。最後の最後、オチで騙された衝撃はユキちゃんと同じくらい襲ってきました。ルカリオ=おかあさん説もあるそうですが、「母親の気配を~」という文章もあるので、違うのかなと思ってます。でも単純に野生というのも少し不思議が……! 一体彼女は何者なのか! 是非作者様から教えて頂きたいです。楽しみにしています。
タイトルもですが、「神経衰弱」をど真ん中に持ってきた作品で、波音の使い方も「その発想が!」と脱帽です。最後、ユキちゃんが自分のことを受け入れられるってのがとても素敵でした。
うにゃさん
評価:☆☆☆☆☆
ルカリオとの掛け合いがもう可愛すぎました…!物言いそうなのに言わないのがまたなんともいいですね~!
ラプエルさん
評価:☆☆☆☆☆☆
ルカリオかっこいいなあ…いけめそだなあ…え、ええ、女の子だったのおおおおお?!
ラストシーンはユキちゃんと一緒に心中で叫びました。えーまじかお前女の子から女の子にハートってそんなあ…いいなあ…

諸所から読み取った感じ、ユキちゃんはルカリオ父と人間母の所謂ハーフみたいな感じなんですかね。物体から波音を感じることができるのは、きっとルカリオの能力なのでしょう。
シンオウ神話全集では神の子と結ばれた人間のことを書いてあるみたいですし、確かミオ図書館の本にも「人と結婚したポケモンがいた、人とポケモンは対等だったから不思議なことじゃなかった」みたいな記述があったような。ユキちゃんが何度も借りてしまうのはきっと自分と重なるものがあるんでしょうね。

ハート、と先述しましたが、ルカリオちゃんは恋慕の情じゃなくて単に友達になりたかったのかもしれませんね。父がいない家庭なあたり離婚か死別しているようですが、自分の姿を見せると父のことを思い出させてしまうから気を使ってユキちゃんの前だけに現れるルカリオちゃん。シンオウ神話全集の下巻をすり替えたのも、「バケモノの子であることなんかどうでもいいから遊ぼうよ」なんて言ってるようにも感じられます。優しい子なんですね。

「エース」は秘めた自分の心を打ち明ける最後の切り札なんですね。うーんハートのエースは恋愛なのか友愛なのか…悩ましいなあ…。
とても面白い設定でスラスラ読めました。ありがとうございました!
あまもさん
評価:☆☆☆☆
ユキちゃんが心を開くまで根気強くやってきたルカリオさん。説得するでもなく、ひたすら神経衰弱を一緒に誘った、その相手が波動を使うルカリオだったというのがいいですね…。女の子だと判明した時に爆発したユキちゃんの感情、ここからどんどん感情豊かな女の子になっていくのかなと思わされるラストでした。
雪椿さん
評価:☆☆☆☆
ポケモンとのハーフである少女が、自分の能力を受け入れて前に進む話。
あらゆるものから「波音」が聞こえる、というものに「主人公は特殊能力の持ち主か何か」かと思っていましたが、なるほど。ポケモン……恐らくはルカリオとのハーフでしたか。クォーターという線もありえますが、どうなのでしょう。
しかし、読み進めるにつれてすっかり「ユキのお父さん」だと思っていたルカリオは、最後の最後で「女の子」だとわかり一気に「お父さん」説は崩壊。お父さんじゃないとすると、やはり姉妹とかでしょうか。
能力を受け入れたユキは、これからをどう生きるのか。想像してみるとなかなか大変そうですが、母親やルカリオ達と協力しながら前に進んで欲しいと思いました。
Ryoさん
評価:☆☆☆☆☆
やはりなんと言っても、唯一無二といっていい性格のルカリオが魅力的。
呼んでもないのに現れて、ユキが何をやっていても神経衰弱をけしかけてくる。余裕たっぷりの笑顔付きで。そして自分の用事が終わるとさっさといなくなってしまう。しんそくの使い方が無駄に色々あるのが割と好きだったりします。
ユキはユキで何かとワケありの子で、話が進むに連れて色々なものから「波の音」が聴こえる体質であることが判明するわけですが、この、人にわからない感覚が自分にだけ備わっている居心地の悪さ、世界が自分に合っていないかのような何とも言えない不快感の表現の仕方が凄くうまくて、自分にはそういう能力はないけどその感覚は分かる、というような気分にまでなってしまいました。
このユキの体質や、血縁者にルカリオがいることを匂わせる描写が深まっていくと同時に、ルカリオが神経衰弱を通してユキの頑なに閉じた心をちょっとずつ開いていく過程が丁寧に描かれていて、言葉が通わなくても心が通いだす流れがごく自然に入ってきました。いざハートのエースを使ってストレートに心情を表そうとすると恥ずかしがってしまうルカリオもとても可愛らしかったですね。
オチですが、この先の物語がいい意味で気になってはいますが、この神経衰弱の空気感が好きなのでここで止まっててもいいかなぁ、とも思っています。
水のミドリさん
評価:☆☆
それはオチてなくない……?
ラストの1文でそれまで脳内に組み上げてきた論理がすべて破綻させられました。ルカリオが父親じゃない……お母さん? なら本物の父親は……? と宇宙空間にワープさせられたような読後感。それが狙い通りだとしら作者様やべーですわ天才か……
主人公が徐々に半分ルカリオかな? と判明していく展開の仕方は面白いですが、そんな自分と向き合うきっかけになったターニングポイントがはっきりしないところがモヤモヤです。物語にメリハリがないというか。頭から終わりまで「ルカリオうざっ。」って思ってればいいだけの作品だったのかしら。
さねたかさん
評価:☆☆☆☆☆☆
これ、本当に主人公が人間とポケモンのハーフとは限らないのに、まるでそうだと思わせる手腕がにくいです。波導使い≒ポケモンではないはず。うまい。なんでこんな文章が書けるのか。オチでルカリオが父親ではないと判明するあたりのズコー感も好きです。
ジョーカーが出てくる=すべてを覆す。ハートのエース=これ解釈が難しいのですが、友情愛情とも取れますけど一枚だけなので家とか家族のことかな。やっぱりこのルカリオさんは縁者なんですかね。
私てっきりルカリオがお母さんの正体なんじゃないかと思ってたんですが、気配を察すると消えてしまう、という記述で違うかなと考えなおしました。じゃあ彼女はいったいなにリオなんだ。わからない。でもいいんです、面白かったのでいいんですよ。
586さん
評価:スキップ
この案で進めると決めるまで結構悩みました。オチをもうちょっとひねればよかったと思っています(反省)。
北埜とらさん
評価:☆☆☆☆☆☆
 良い……凄く好きです……でも申し訳ないことに何が好きなのかと言われると言語化しがたい……笑 「エモい」という言葉をうまく使いこなせていないのですが、この作品は私の中では「エモい」枠に入るのかなと思いました。なんか分かんないけどイイ、みたいな……!ww すいません!
 文章のリズム感、語彙のセンス、その絶妙な温度感が、凄く私の感性に馴染みます。文章を読み取っていくというよりは、文章の流れに身を任せて揺蕩いながら感じられる、そんな心地の良い文章。「考えるな、感じろ」という……いやちょっと違うかな? これほどまでの完成度の作品ですから、作者さんは考えつくされてこの文章を書きあげられたのではないかと思うのです、このボンヤリと掴ませない雰囲気も計算の上で作られているような。だからこそ、そこを揺蕩うことが出来るのは、幸せ!
 この作品、お題の使い方が物凄く上手いと思います。特に『神経衰弱』の使い方はBで一番好きでした、これ一万字の中で五回も神経衰弱をしているんですよね。『波音』の使い方も他と一線を画していて目を引きます。三題すべての使い方という視点で見ても、波導の『波音』が聞こえるユキが、ルカリオとの『神経衰弱』勝負を経て、自分自身から目を背けるための『マスク』を外す。物語の中心にお題のすべてが組み込まれている、これはホンマに素晴らしいポイントだと思います、お題と真摯に向き合って制作をされた作者さんの心意気を感じます。その上、お題を完璧に消化しながら、ユキちゃんとルカリオという魅力的なキャラクタを描き出し、その成長というシナリオまでしっかりと書きあげている。いやあ凄い……これを一万字でやるのですから凄腕の作家さんですわ……!
 ラストシーン、ルカリオがハートのエースを胸に当て、ユキに手渡してくる。そこで

> そういうことか、とユキはすべてを理解した。

 とユキちゃんが理解をしたことが、分かるような、分からないような……という感じで、個人的にはモヤモヤが残ってしまったのですが(読解できず申し訳ない……!)、この作品が「エモい」枠ならばそれでいいような気もしています。これも「考えるな、感じろ」ということだと思えば、なんとなく感じられるような気もします。でもやっぱり、ここは分かりたかったような……ううんどうだろう分からない……微妙な感想で申し訳ない、私はモヤモヤが残りました……!笑 私も全部が全部分からないと気が済まないというタイプではなく、例えば本作品でもオチの意味・ユキちゃんの出生・ルカリオの正体あたりについては「分からなくてもいい、分からなくても面白い」と思えるのですが、ユキちゃんの「そういうことか」が分からなかった点に関しては「分かるはずなのに分からない」からモヤってしまう、私はそうでした。好みによるとは思うのですが。
 それ自体の完成度も高く、加えて考察まで含めて楽しめるという、見所の多い作品だったと思います。ルカリオの正体はお母さん説を支持しています。結果発表後の作者さんの見解が楽しみですが、謎は謎のままでもいいような気もしますね……!笑 
 投稿お疲れさまでした!
はやめさん
評価:☆☆☆☆
 波音の捌き方が一番カッコいいです。波導は私も書いたことがあるので、関心を持ちながら読みました。ユキが波導? のストレスに苛まれ、特異体質を疎んじる描写も説得力があり、表現力の高い一人称の筆致で引き込まれました。
 中でもルカリオのキャラ付けに拍手を贈ります。ここまでふてぶてしいルカリオは見たことがないwwww ルカリオの容姿設定から連想されるキャラクターとして斬新すぎる。マグナゲートのサザンドラみたいなギャップですね。「どうも、と言わんばかりのツラ」という表現が的確すぎてじわじわツボに直撃ヒット。
 しかしオチには驚きました、まあ、話は完結してるからこれでいいか…いい、のか? 個人的にはこういう締め方は「投げてしまった」感が否めなくもあります。それならば、家族関連の補足説明がやはり欲しかったかなと思います。
レイコさん
評価:☆☆☆
 残念ながら私の読解力が足りないばかりに、この作品の面白さを充分に享受することが叶いませんでした……面目ないです。ルカリオがハートのエースにこだわり続けた理由は、ルカリオがずっと主人公に好意を寄せていたという意味ですか? それとも、ユキの近親者という意味ですか? これらが見当違いの解釈でしたら、大変申し訳ありません。ジョーカーのカードを引いたユキが、ルカリオが持っていたハートのエースのカードを見て、そういうことか、とすべてを悟るくだりがありますが、私はなぜ彼女がそこでルカリオの思いを理解できたのが、よく分かりませんでした。何度も神経衰弱で競った仲だからこそ、通じるものがあったのでしょうか。それとも、ルカリオの血を引くユキは他者の心といいますか、相手の波動が読めるからなのでしょうか。これまでの立ち振る舞いが雄々しく男性的だったならまだしも、女の子、というオチにユキが仰天していたのは何故でしょう。女の子のルカリオって、強さと凛々しさを兼ね備えていて可愛いと思うのですけども。投稿、お疲れ様でした。
早蕨さん
評価:☆☆☆☆
 文章全体から感じるただならぬ雰囲気、常人じゃないユキと不思議なルカリオが醸し出す世界観に、うまく引き込まれた気がしました。
 >>この家に父がいない理由を、波の音が聞こえる理由を、ユキもまたユキなりに理解している。
 この部分が一体何を意味しているのか、それとハートのエースの意味とは……。僕には汲み取りことが多分出来ていないんだと思います。力不足。
 きっとここが読み取れれば、もっともっとこの作品を楽しめるんじゃないかと思うのですが、そこが悔しいです。
ポリゴ糖さん
評価:☆☆☆☆☆
 三題噺のお題の一つ「波音」について、この発想が一番秀逸だと思いました。そういうことかと理解したとき、地団太踏んで「この発想力が欲しかった!!」と叫びたい衝動に駆られるレベル。ポケモン世界での波とは何があるか、というところから、波導をチョイスするセンスには脱帽です。音も空気の振動であることを考えると、波導の波を受け取る感覚というものは確かに五感の中では聴覚に近いのかもしれません。
 他人含め外界との繋がりを持たず、どこか達観したような主人公のキャラクターが随所で表現されていて、印象に残りました。だからこそ、「逃げられないものから逃げるのを止めて、前を向いてみるのも悪くないかも知れない。マスクとヘッドホンを置いて、素の自分を風に晒す勇気を持ってもいいかも知れない。」この決意以降のシーンがより深みを増しており、山場を感じさせるのだろうと感じています。ルカリオのおかげで自分と向き合えるようになったというストーリーも非常に良かったです。
 欲を言えばラストにもうひとシーン欲しかったですね。ルカリオはゲームの設定上♂の方が多く、所作もこう、イタズラ男子が女の子にちょっかいかけるみたいな調子が♂っぽい、からの実は♀だった、という流れ自体は悪くないのですが、ルカリオのおかげで少しでも前向きになれた様子とか、その上でルカリオとの関係がどうなったとか、エピソードでなくとも独白のような形でもあると、何と言いますか、より収まりが良くなると言いますか。
 軽妙なテンポでするする読み進められるよい文章でもありました。ところでタイトルはやはりあの名曲の……?
シガラキさん
評価:☆☆☆☆☆
 ルカリオの正体が気になる作品でした。質の良いトランプを見せびらかし、ほとんどイカサマ紛いの神経衰弱をしかけ、どや顔ですべての札を奪い取って勝利を得る。これが後攻ワンターンキルですか。この何とも言えないルカリオの感じ、結構すきです! こう、憎らしい中にもかわいげがあるというか……! ルカリオの仕草も『ニヤニヤ』とか『ひらひら』とか『しめしめ』とか、割とかわいらしい表現を使っていることもかわいげを引き立てているのではないかと思います。そして人の家で勝手に手を洗ってバナナを拝借し、馬鹿丁寧に玄関から出ていく……。この何とも言えない感じ……! すっごく楽しいです。
 波音の使い方も素敵でした。まさか波導を使って消化するとは……。それまでの経緯も違和感なく取り入れられていると思います。それに向かい合っていく過程もこれまた良い。それでもやっぱり気になるのがルカリオの正体……。この時点では父親かなあと誰もが思っていたはず!
 しかし最後でルカリオが女の子だったことが判明! じゃあこの任天堂の質の良いトランプを見せつけてきたルカリオは一体……!? 私的には最初、父親の姉妹かなあとか思っていたのですが、主人公の母親説も今では割と濃厚になっています。母親は帰ってきたときに『誰か家に来たりしなかった?』と尋ねています。これ、裏で主人公の反応を見て『ニヤニヤ』してるんじゃないかなあ、と思い始めました。
 作品投稿、お疲れ様でした。
春さん
評価:☆☆☆
 ルカリオとひたすら神経衰弱する話。
 ルカリオの見た目ってオスっぽいですしね~ユキちゃんが間違うのも仕方ない。オスメスの区別付けるのはポケモンだと難しいですね!
 話の後半から判断するに、ユキちゃんはルカリオの父と人間の母のハーフ? 「ちょっとだけルカリオ」って文があったので。そんでもって、波の音、というのは波動の事を表しているのだと思いました。ルカリオと人間のハーフなら、波動を受け取ることができてもおかしくないですね。話の前半部分はルカリオと神経衰弱しつつ、普段のユキちゃんについて語りつつ。後半部分はユキちゃんの正体について語りつつ。ユキちゃんがハーフだと分かった段階で、「ああこのルカリオは父親なわけね」と考えていただけに、「ルカリオが女の子」と分かって少し驚きました。「え? お前おとっつぁんじゃないの?」てっきり、お母さんと会うのを避けているのもそれが理由かなーと考えていたのですが。そうすると、結局このルカリオは何者だったんでしょうか……あー、もしかしてユキちゃんの隠された妹か姉とか? 野生のルカリオ……とすると「じゃあ今までのシーンはいったいなんだったの?」って話になりそうです。オチとしては「ルカリオとのやり取りを通して、ユキちゃんが前向きになった」だと思うのですが、わりとユキちゃんは自己完結して終わっている気がします。ルカリオの事も結局、自己完結するまで勘違いしたままだったしなぁ……。ストーリーとしては悪くないとは思うのですが、単調なシーンが続くので魅せる工夫が欲しいなと思いました。ルカリオももう少し動きがあっても良かったのでは。と言って、話全体のまとまりとしては良いと感じたので、これはもう個人の好みかもしれません。
浮線綾さん
評価:☆☆☆
 ルカリオさんはただお友達になりたかったのだろうか?かわいいです……でもなぜ女の子だと分かったのだろう?ルカリオって性別で外見違いましたっけ……いやそれでわかるなら冒頭で既に分かっているはずだ。波動でわかったのだろうか。それならなぜ最後になってようやく読み取れたのだろう……?
 ハートのエースが何かを表しているのかとあれこれ考えたのですが、答えは出ずじまいでした……!
rairaibou(風)さん
評価:☆☆☆☆
 ルカリオが可愛らしい作品でした。オチも微笑ましくてよかったです。
 作中であれだけ文字数を使っていた主人公の設定をもっとうまく昇華できた印象を受ければ、もっと星をつけたと思います
48095/坑さん
評価:☆☆☆
 ルカリオがいいキャラしてますね。トムとジェリー云々の文が来る前から、外国のアニメのそんな感じっぽさを感じていました。
 ルカリオの放つ波の音が雨の音というのがとってもおしゃれです。
フィッターRさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
 お題の活用のしかたのセンスが頭ひとつ抜けている作品だと思いました。ルカリオと同じ波動を感じ取る感覚を表現する『波音』、それを隠すための隠喩としての『マスク』、そして『波音』を受け入れ『マスク』を取るための儀式ともいうべき『神経衰弱』。発想も関連性の持たせ方も自分にはイメージもつかないような形でしっかりまとまっていて、ただただ脱帽です。
 ルカリオの様子を形容する文章がいい具合に軽妙なのが、お話のスパイスになっているように思えて好きですね。"トムとジェリーに出て来るネズミのジェリーを数億倍性悪にすると、あんな感じになりそうな気がする。"とか"ポケットもないくせにポケットに手を突っ込むような仕草をしているのが実に腹立たしい。"とか、実にいいセンス。
 自分を受け入れたユキに、ルカリオが胸に当てたハートのエースを手渡すラストシーン、すごく含みのある終わり方になっていたと思います。余談ですが、"庭にはそれなりに大きな樫の木が植えられている"とか"バケモノの子"など、細田守監督作品を彷彿とさせるワードがちりばめられているのは意図したものなのでしょうか。
逆行さん
評価:☆☆☆
 いわゆる『すかしオチ』というものですね。ルカリオの正体は父親であると読者に期待させておき、最後にその期待を一気に裏切るというもの。 
 こういうオチは凄い難しいんですよ。見方次第では、「今までのは一体なんだったんだ!」ってなるのでそう思わせないための工夫が必要なんですよね。 
 それにまず前提として「ルカリオが父親ではなくても矛盾が生じてはいけない」と思うんです。ルカリオが父親でないとすると、「母親を避けていた」ってことが「なんで?」なってしまうんですよ。なので、このすかしオチは残念ながら成立はしていないかなあと思います。ちょっと無理があったかなあと。母親を避けていた理由が何か別にあれば良いんですけどね。でも難しいことに挑戦したのは良かったと思います。 
 オチの話はこれぐらいで肝心の中身なのですが、こっちに関しては凄い良かったです。主人公が普段人としてのマスクを被って生活している様子が克明に描かれており、読み応えがありました。密度がとても濃かったので一万文字未満なのが信じられないくらいでした。 
 文章が凄く安定していたため読みやすかったです。授業中、あちこちからひっきりなしに音が聞こえてきたりとか、その辺りの描写が特に印象に残りました。人間とポケモンのハーフというのは中々苦労が多そうですね。能力を活かせるのなら良いのですが。 
 最後にユキの成長を描き、マスクとヘッドホンを外したのも良かったです。うまく纏まったなあと思いました。 
 総括してこのお話はオチ以外に関してはとてもよく練られており、名作と呼んでも差し支えないものだったのではないかと思います。元ネタとなったハートのエースが出てこないという曲、自分は知りませんでしたが今度聴いてみようと思います。投稿お疲れ様でした。
小樽ミオさん
評価:☆☆☆☆
リングさん
評価:☆☆☆
トビさん
評価:☆☆☆
Lienさん
評価:☆☆☆☆☆☆
花鳥風月さん
評価:☆☆☆☆
BoBさん
評価:☆☆☆☆☆☆
伊雑アゴバルさん
評価:☆☆☆☆☆
風間深織さん
評価:☆☆☆☆☆☆
ゾイシアさん
評価:☆☆☆☆☆☆
灰戸さん
評価:☆☆☆☆
黒糖さん
評価:☆☆☆☆
猫村さん
評価:☆☆
天波八次浪さん
評価:☆☆☆
クーウィさん
評価:☆☆☆☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆☆☆☆
じゅぺっとさん
評価:☆☆☆☆☆☆
えびフライさん
評価:☆☆☆
ばすさん
評価:☆☆☆☆