とある双子の話の感想

うにゃさん
評価:☆☆☆☆☆
最後のそのままの自分で頑張ってるっていう一文がすごく作品全体をほっこりしたものにしているなあと思いました…!
カイさん
評価:☆☆☆☆
最初どういう事情の誰視点で描かれているのかいまいちはっきりしないところから、徐々に「もしかして双子が入れ替わっているのでは?」「やっぱり入れ替わってるー!」と全貌が明らかになっていく感じが面白かったです。オチのドタバタ具合も愉快でした。やっぱり無理に変装せずに、自分らしくあるのが一番ですね!バトルとコンテスト、二人がそれぞれやりたい道に進むことができて何よりです。
円山翔さん
評価:☆☆☆☆
最初、どちらがどちらなのか迷いました。途中で「入れ替わっている」ことに気付いて驚きました。なるほどそういうことかと手を打ったのが何段目だったか。やりたいことが食い違っていて、それでも尚手を伸ばした結果なのですね。最後にはばらしてしまいますが、こういう仮面の使い方もあるのだなぁと勉強になりました。
あまもさん
評価:☆☆☆
才能溢れる二人、でもやりたいことと性別や体格やイメージ、家族の思い、色んなが合わなくて…それでも強気に進んでいく二人の若さにぐいぐい引っ張られるように読める小説でした!マスクを破り捨てる時の葛藤はものすごかったのだろうなと思いますが、最後はハッピーエンドでよかったです!
リングさん
評価:☆☆☆☆☆
性別を偽ってお互いの性別のようにふるまうという性癖ドストライクな7作品です。正体がばれてからもそのままでいればよかったのに……と、いうわけではありませんが、女の子でも格好よくありたい、男の子でもかわいくありたい、という思想は共感できるところがあります。あれ、ポケモンの感想してない
Pさん
評価:☆☆☆
性別が逆だったらいいのに、を人力で叶えるポケモン版とりかへばや物語。
双子に性別通りの振る舞いや好みを望む両親は保守的な考えとは映りますが、やはりポケモン世界でもそうした傾向がまったくないとは考えられないでしょう。
周囲に隠れて性格通りの趣味を楽しんでいた二人がアクシデントをきっかけにその趣味、そして外見を受け入れられ本来の姿での活躍を目指す様は爽やかな読後感が残ります。
しかし元より「お兄ちゃん」と「妹」に加え「お兄様」と「彼女」が交錯する、実質4人の登場人物と視点がめまぐるしく入れ替わる構成はやや読みづらく、ヒントは随所に配されているもののその正体と何が起こっているのかに気付くまでは多少の時間を要しました。
しかしゲーム中の「ふたごちゃん」や双子のジムリーダー、サブウェイマスターなど原作でも同性の双子あるいはそっくりな双子が登場しがちな中、対照的な男女の双子というアイデアで「神経衰弱」のお題をクリアした着眼点は素晴らしいものと思います。
ちょっと手持ちポケモンたちの意見も気になる話でした。彼らも彼らで自分が得意とする分野で活躍できるなら特に異論はないのか、双子とはいえ普段過ごすトレーナーとは別のトレーナーとともに舞台に立つことに何かを感じるのか。
秋桜さん
評価:☆☆☆☆
学園モノ! エンタメエンタメしていてとても好みでした。ただ、地の文でも人格が変わっているのは狂気を感じたのですがなりきりに本気だったということでしょうか。あとは妹さん、少し自分勝手だなぁと思ったり。自分から男装している妹となりゆきで女装している兄でバラすことへの抵抗はかなり違うと思うのでその辺のフォローが欲しかったかなと。
乃響じゅん。さん
評価:☆☆
各段落でそれぞれ誰の目線なのかがちょっと分かりにくいような印象を受けました。
双子が入れ替わった時のキャラクターが反映されている、ということが後々になって明かされますが、それまではその場に誰がいるのかが分かりにくくなってしまい、読み進めていくのが難しい文章のように感じました。地の文でもう少し動作の表現が欲しいところです。
話としては、男女それぞれ衣装を入れ替えることで本来の自分になっていく、というところには面白さを感じます。
ただ、西汰の方が一方的に損をするばかりなのが、ちょっとかわいそうでした。勝手にバラすのはちょっとなぁ。あと炭酸でメイクが落ちることはないと思いますね……。
素材は面白いのに、見せ方が本当にもったいない作品、という印象を受けてしまいました。
葉穂々さん
評価:☆☆☆☆
双子の入れ替わり物ですね。
学校を舞台としたストーリー。コンテスト大好きお兄さんと、バトル大好き妹ちゃん。
兄妹の仲が微笑ましかったです。そして良いですね、異性変装モノは!

ところで、冒頭のギルガルドのベンチフォームで笑ってしまいました。
哀れギルガルド……
雪椿さん
評価:☆☆☆☆
双子が入れ替わる話ですか。一卵性なら入れ替わりありそうだな、と思いましたがそうか。二卵性でも似ていれば入れ替わりは可能ですね。最初は別々の兄妹視点かと思っていましたが、ネタバレがあってからはなるほどと思いながら見ていました。
入れ替わりがバレて(バラシて)も互いに好きなことを続けられるっていいですね。両親の了解は得たのでしょうか……? 特に触れられていないということは、親には隠しているか了解を得たのですかね。
誰にも偽らず、やりたいことがやれるようになった二人の将来が楽しみです。
コメットさん
評価:☆☆☆
入れ替わりネタは中身が入れ替わるタイプはよく見る印象ですが、まさか互いに男装女装して、しかも完全な入れ替わりではないとは。一人称と喋り方の切り替えのお陰で、冒頭から真実を直接描かなくとも分かる流れは好きです。裏を返せば、少し煩雑気味になるのも否めませんけども。
水のミドリさん
評価:☆☆☆☆☆
人物すり替わりのトリックでストーリーを展開しながら、読者にそれが露呈したあとのケアが充実していたのが素晴らしいでした。すり替わり系ってたいてい早々にバレるので、それをオチまで引っ張らなかったのは良采配ですね。それゆえ一人称の転換はめまぐるしかったですが、起承転結しっかりしていて読みやすさを確保されています。読者を飽きさせない工夫がありがたかった。
砂糖水さん
評価:☆☆☆
事前にちらっと見たツイッターでの感想、そして双子ものということでおおよそどういうトリック?なのか初っ端から見当がつきましたが、楽しく読みました。まあその辺隠すつもりなく書いてたでしょうけど…。
しかしこの兄妹、ノリノリである。
ionさん
評価:☆☆☆☆☆
マスクネームで、ああこれは真面目な自分らしさの話というより、ちょっとは邪な目線で見ていいやつなんだなって俄然張り切りましたよね。
そして浮かされるように読んで案の上酔っ払った。蕩れ?
とにかくテンションあげたままで読むこととなり、その結果として全編に趣を感じておりました。
しかもこのマスクネーム、言葉遣いの品がいいんですよね。嫌味でない品のよさを世界で演出していく姿勢を見ていることはいいぞ。

もう異性装の話をやってくれただけでありがとうなんですけど。そこは全編好きなんですけど。
(それはそれで嫌だ。とか)
好みを発信することを自分に許せば星は余計につくんですが。
(後述:結局それを許すことになりました)

オチの、最後の文章をこうつけるの、一瞬解釈に困ったな、というのはあります。
女装男子と男装女子を書きたいのが主な動機なら、最後のセリフは争いが嫌いな西汰が女性がよく着ている服(ってか制服)を、東花がその逆を着るのが自分らしさということに?なるって解釈が順当かな、と思うんですが。もしかしてそれが動機じゃないのかもと今更思っている。
女装と男装をすることで、自分らしさは発揮されているのか、ちょっと当事者はそれでも恥ずかしがっていたり、男にモテたいという自分らしい気持ちの邪魔にもなっていたりするのか、そこらへんに感じる矛盾も含めて楽しむべきなのか。
あと、内面においての一人称や口調も、そう簡単にコロコロと変わらないような気もするし、むしろ意識して切り替えていることへの趣を感じるような、そういう興趣もあります。

とにかく蕩れって感じですね。今この漢字の読みの自信なくなってるんですけど、ありがとうございました。
終夜さん
評価:☆☆☆
タイトル通り、双子の入れ替わりネタですね。
兄妹の手持ちがグレイシアとリーフィアで、ともにイーブイの進化系でしたが「バトル」と「コンテスト」という活躍フィールドの違いを際立たせるとすれば、いっそ無骨なポケモンと可愛いポケモンを登場させても更にインパクトがあったかな~と思いました。
展開について言及させていただくと、この兄妹と両親が一度衝突する場面も挟まれていたらより彼ら兄妹に対する感情移入もぐっと増していたのではないかなあ、とも思います。
……ところで妹さんは、結構強気なお嬢さんのようで。

「お兄ちゃんは内気で喧嘩一つ出来ない弱虫だ、ポケモンバトルなんて出来る訳がない。」
「まぁ女の子からも女装してデートしようなんて誘われてたから指差して笑ってやった、本気で泣いていたから大目に見てやろう。」

う、う~ん……妹ゆえのコンプレックスが根底にあるから、なのかな……??(汗)
随分とまあ、お兄さんに対して手厳しい妹さんなのですね。
彼女の刺々しい口調、私は読んでいてどきりとさせられました。多分悪気はないんでしょうけれど、もう少しお兄さんにも優しくしてあげて……と耳打ちしたい。
そしてお兄さん、妹からこんな風に言われたら、君は普通に泣いていいと思うよ。
男子の皆さんから妹さんより可愛い、とも思われているらしいお兄さんはこの先更に苦労しそうで、何だかジュースの一本でもそっと奢ってあげたい気持ちに駆られました。お兄さん、強く生きて……。
ラプエルさん
評価:☆☆☆☆☆☆
やられました。タイトルからも、マスクネームからも、序盤の「妹」とか「名前」とかじゃなくて「彼女」って意味深に書かれている三人称とか、いろいろ推理する要素はあったのに、気づいたのは随分と遅かったです…。

東花ちゃんはかなりボーイッシュですが、自分よりかわいい西汰くんの風貌に腹を立ててるあたりちゃんと女の子ですねえかわいい。
そして西汰くん、女装どころかセリフ回しまで随分とあらまあ…これは慣れきってますね完全に。お嬢様口調なんてあらまあ…。
普段は東花ちゃんの方が立場強いけど、西汰くんの話術も負けてない。そしてこの二人、絶対仲良しですよね。本人たちに聞くと絶対そんなことないって否定されそうですが、名前のセンスとかが根っこの部分まで二人の仲良しさを物語ってる気がします。
トイレで制服をこっそり受け渡して変身…ああハラハラする…あれ、これ二人とも結構スリルを楽しんでるんじゃないですかね。やっぱりそっくりで仲良し…?

男だからバトル、女だからコンテスト。古臭くて身勝手なイメージに縛られることなく、自分の好きなことを精一杯やる道を選んだ双子。とても素敵なお話でした。ありがとうございました!
照風めめさん
評価:☆
なんだかんだ仲のいい双子ですね!
テンポも良く読みやすい文章でした。設定も分かりやすくていいですね。
ただ、この作品に対して言いたいことが三つあります。
①細かい所
あと炭酸がかかってメイクが落ちる、というのはちょっと飛躍し過ぎでは? 炭酸がかかる→顔がべたつく→メイクを落とそう というのであれば理解は出来ますが。
②結論への疑問
この作品の本題は、家が男らしく、女らしくとうるさいから取り換えっこしてバトルやコンテストをやる。にあると思います。
まあなんだかんだバレてしまった訳なんですが、後日談では女装や男装に対する反応しかなく、結局東花達がどうやって自分のやりたい道へ進むことが出来たかの記述がなされていませんでした。そこがどうしても消化不良になってしまいます。
③異性装者への不理解
自分から兄を女装させておいて変態女装男子と罵るのは、西汰への嫉妬感情を考慮したとしても、軽率すぎると感じてしまいます。
>指さして笑ってやった、本気で泣いていたから大目に見てやろう
のあたりなどは殆どイジメにも近く、流石に度を超えているのではないかと思い、個人的には笑うことができませんでした。
また、正体を明かすシーンにおいても、自分の勝手都合で巻き添えでカミングアウトさせるのは、カミングアウトに抵抗があると思われる西汰の気持ちを考えると、本当に可哀想でしかありません。本作品はキャラ小説だと思われますが、わたし個人はキャラに好感を抱くことが出来ませんでした。
以上の点は、二人の兄妹という関係性を考慮しても、東花の行いに『異性装者に対する強い偏見』が感じられるような気がしてなりません。作者にそのような意図があった訳ではないとしても、異性装者の当事者であるわたしとしては、東花の行いが非常に心無く思え、該当シーンをエンターテイメントとして楽しむことができませんでした。
森羅さん
評価:☆☆☆☆
とりかへばや物語ですね。男女の双子は二卵性で、二卵性の双子は似ていないのが定評ですがこれはそれをうまく使っている感があります(西汰君が女装して東花ちゃんそっくりになってしまったら正体バレバレですもんね)。ネタとしてはとても面白く、「なんでわざわだ男装と女装を」という理由づけもきちんとされていて、また彼女彼らの学生感も兄妹感もとても可愛らしくて好きです! 名前もまた良いですよね……。東西南北でつけちゃう二人を見てると「兄妹だなあ」と微笑ましくなりました。ところで東花ちゃんはともかく、西汰君もなんだかんだノリノリの女装ですねこれ!
ネタとしてはとても好きなのですが、一人称の切り替えや口調は最後確認された方が良いかと思います。東花ちゃんが「私」と言ったり、西汰君が「お兄ちゃん」と言ったり、今どちらが話しているのか混乱してしまう部分がありました。
rairaibou(風)さん
評価:☆☆☆☆
 軽い文体で明るいストーリーを軽快に書いた作品でしたね。ストーリー自体も王道で良かったです。
 文体がちょっと好みと合わなかったので星を減らしました、申し訳ありません。
シガラキさん
評価:☆☆☆☆☆
 良い意味でキャラが立っている作品でした。双子が入れ替わっている、というギミックは気づかれる前提で本題はその先、やりたいこととやらされることが相反している2人はどういった道を進むのか、ということでしたね。
 視点や人の性格がコロコロと入れ替わる作品でしたが、個々の特徴的な喋り方のおかげかあまり困惑せずに読み進めることができました。入れ替わったときに口調だけでなく心の中の語りまで変わるのはちょっと引っかかるものの、そこが読みやすさを加速させている要素だと思います。小説において、内容が読者に伝わっていないと元も子もないので、この選択は正解だったと思いました。『氷漬けにしてカーリングしようぜ』という台詞から感じられる強キャラ感もすきです。これ漫画で敵側の四天王とかが言いそうな台詞ですよね。
 名前が方角になぞられていたりしてそういうところも凝っていていい! 都合の良いときで妹と姉で上下関係を変えておねだり?する、っていうのは現実の双子でも結構ありそうですよね。そういうやり取りも良いと思いました。欲張りをいうと、主人公たちの心理推移だけでなく、その両親の反応も見たかったです。文字数的に厳しかったとは思いますが……。
 作品投稿、お疲れ様でした。
レイコさん
評価:☆☆☆
 生まれ持った性別で親からポケモン育成の方針を押しつけられるなんて、理不尽ですね。後日談で、今は性別に縛られずありのままの自分で好きなことを頑張っている、というめでたいめでたしなムードで幕が下りていますが、親御さんとの関係はどうなったのでしょう。うまく説得して、納得してもらえたのでしょうか。情報が少ないので毒親はちょっと言い過ぎな気もしますから、案外きちんと家族会議をすれば解決したのかもしれませんが。西汰が女装をあまり好んでいないことは台詞から明らかでしたが、東花は男装を好きでも嫌いでもなかったとしたら、精神的なデメリットが大きい西汰が気の毒です。メンタル丈夫でまだ学生だからだと思いますが、最後のほうの兄・西汰をいじめる発言は、東花は幼いなあと苦笑物でした。コンテストにポケモンバトル、双子にはそれぞれの道を頑張ってほしいですね。投稿、お疲れ様でした。
はやめさん
評価:☆☆☆
 最初、学園ものかな……と思ったら、途中であ、入れ替わりものだなと気付きました。
 視点の入れ替わりを効果的に使えているので、読んで混乱することはなかったです。
 「第二コンテストステージでステージに欠員が出ると、何処からかリーフィアを連れた謎のコーディネーターが参加してくる、と言う怪談にしか聞こえない噂」こういう学校七不思議的なのいいですねw 字面だけなら本当にホラーチックですが、実際の光景はロマンがあります。学園生活の魅力を堪能させていただきました。
 なのですが、もうちょい女装・男装の心理とか、葛藤とか、それを入れ込んでほしかった。もっと登場人物の内心に入り込んでほしかったです。
 せっかく途中まで入れ替わりの面白さを描いているのに、最後の方で「だって男だよ?」みたいな表現がパッと出てしまうのは、ちょっと悲しい。それまでの熱が冷めかねない、やや精彩を欠いた表現であるかもしれません。このお話を書くのであれば、そこは徹底した方がいいところだなと思いました。
早蕨さん
評価:☆☆☆
 強さをアピールするのに、強いエピソードを重ねて強い強いと書くと、強さが逆にボケてしまうことってあると思います。
 お話としては面白いですし、双子の入れ替わりっていうのを上手に使われていると思うのですが、ラストのその後の説明等、微妙に説明臭さが残っているところがあるなあと感じてしまいました。題材も面白いですし、展開も楽しい。なのでなおさらそこだけもったいないな、と思います。
浮線綾さん
評価:☆☆☆
 双子入れ替わりはロマンですね……そして以前も申し上げた通り私はこの作品を少女漫画で見てみたいなと願っています
春さん
評価:☆☆☆
 双子の男女入れ替えの話。
 いわゆるダブル主人公もの、ですね。ダブル主人公は必ず「どちらかをメイン主人公に据える」のが鉄則だといわれています。読者の視点が散らばり、混乱を招きやすく、話の筋が分かりにくくなることが理由だと思います。その意味で言うと、男女どちらかに比重が置けるとよかったかな、と思います。この話なら女の子の方がふさわしいでしょうか。
 二人称、一人称を男装・女装時に変更しているので若干の分かりづらさはありますが、わりに早い段階から「入れ替わりものか」とピンときました。テーマや話の筋が全体的にふわふわしているように感じます。作者さん自身、ストーリーラインという道に迷うように書かれたのではないでしょうか。この話だと主題を「入れ替わり」「性別の壁」のどちらかに絞り、メイン主人公も絞れるとまとまりが出たと思います。たとえば「入れ替わり」をメインにするなら、ネタばらしは本当に最後の最後に持ってくるのがふさわしいです。それか、群像劇風に見せかけて、シーンごとが最後につながるように持ってくるとか、この双子と入れ替わり後のすべてに共通して関わる人物の視点で書くとか。「性別の壁」をメインにするなら、双子はもっと悩んだり、性別を偽っていたことが劇的にばれたりするとおもしろいのかな、と思います。
 後少し気になったのは、化粧のシーン。炭酸ぶっかけられたくらいならたぶん大丈夫じゃないか……?化粧は基本的にオイルで落としますし、ここはカツラとかの方が違和感が少なかったのでは。
 美少年・美少女コンビの活躍もの+女装男装ものとして、設定は面白かったと思います。どっちかというと短編より長編で読みたい感じ。キャラも勢いがあって魅力がありますし、文章力もあります。あとは構成力やテーマの絞り込みなどだと思うので、頑張ってください。
逆行さん
評価:☆☆☆
 双子が入れ替わってドッタンバッタン大騒ぎするお話でしたが、話としては上手く纏まっている印象でした。 
 最後に二人の正体がバレてしまうものの、今後は誰かの仮面なんてかぶらずに、そのままの自分で生きていこうと決意して終わるのは良かったと思います。お題の一つである「マスク」も上手く活用できているし、素晴らしかったです。 
 気になったのは炭酸が吹き出しすぎなんじゃないかって所ですかね。意図的に振らない限りは炭酸ってあんなに勢いよく吹き出さないような気が……。化粧を落とすハプニングを起こすなら別のことの方が良かった気がします。バトルロイヤルの準備運動していたポケモンのみずてっぽうが当たってしまうとかでも良いかなあと。 
 入れ替わると地の文までガラッと変わるというのは面白い試みだと思いました。ちょっと二人共ノリノリだなあっては思ってしまいましたが(笑)。二人ともなんだかんだ楽しんでるなあっていうのが伝わってきましたね。 
 欲を言えばもう少し分かりやすくして欲しかったなあっていう印象はあります。どっちが兄でどっちが妹だか初読時は分かんなくなってきてしまいました。一層のこと「西汰side」とか「東花side」とか各段落冒頭に書いても良いかもしれません。(ちょっとダサいやり方ですが……) 
 西汰と東花。二人の成長が垣間見れた面白いお話でした。投稿お疲れ様でした。 
48095/坑さん
評価:☆☆☆☆☆
 企み、秘密を共有して一緒に実行する双子、いいですね。東花はもちろん、お兄ちゃんも案外ノリノリで別人格を演じているのがかわいらしいです。完全にイイトコのおじょうさまになりきってます。本人たちが楽しんでるせいか、読んでいるこちらもすっごく楽しかった!!
 背の高い東花が女の子にモテるのは宝塚的な感じでよきかな、と思いましたが、正体バレた西汰が尚も男にモテてるのはなかなかやばいですね。いいと思います。
 読んでて楽しい作品でした!
北埜とらさん
評価:☆☆☆☆
 ワーイ女装男子! 女装男子だ!! 双子が制服を入れ替えて互いに成り済ます、ではなく、制服を入れ替えてお互いが別の人格になりきって、性別の垣根を越えて活躍する、そして最後には偽らないそのままの自分でやりたいことができるようになる。やってることは異色ですが、内容はストレートな青春モノですね。自分を偽るものとしての『マスク』の扱い方が好きです。
 二人の入れ替わりについてですが、二つ目のまとまりの時点で、なるほど二人が入れ替わっているんだなと容易に察することができます。一読目の印象としては、「入れ替えトリックを見せたいなら、もっとバラさない方向で引っ張って終盤にバラす方が面白いんじゃないか?」という感想を抱きました。ただ前述のとおり、二周目を読み終えて、この作品が書きたいのは「入れ替えトリック」ではなく「青春成長モノ」としての部分なのだということが分かりました。すると疑問になってくるのは、最後の
> 今は別の誰かなんて仮面は被らずに、自分の事を偽らずに、あたしもお兄ちゃんも、そのままの自分で頑張ってる。
 この結論が、この物語的に正しかったのかな、ということです。「自分を偽ること」を悪、二人にとってよくないこと、仮面を外したことを二人の前進として描くにしては、二人があまりにもノリノリで男装・女装していた点が引っかかります。二人が嫌々仮面を被っていたならば理解できるのですが、二人とも楽しんでいた節があるので、少しズレているような(おそらく西汰くんの方は「楽しんでいない」と主張したがるでしょうが、女装中のノリノリな口調などを見る限り楽しんでいるとしか言いようがない……笑 そうでないなら別人格形成のプロすぎて逆に将来が心配ですww)。なんだか「偽っている」というよりは、「ホントの自分デビュー!」みたいな感じに見えるんですよね(性の問題ではなく、何を着てどう振舞うか、という意味で)。私としては、この二人にはホントの自分デビュー! という方向性を貫いてほしい気がしていましたので、そこはちょっと残念でした……あれこれ単なる私の性癖の押し付けかな?!笑 すいませんスルーしてください!!
 文章も随所に光るものが見られました。特に冒頭のシーンが好きで、
>俺の下でベンチフォルムになっているギルガルドも、
>「全部氷付けにしてカーリングみたいに滑らせて行けば楽そうだな」
>俺は素直に負け犬一から三号を保健室まで届ける事にした。
 端々の言い回しが面白いのなんの……! こういうセンス欲しい!! 軽快で、楽しくグイグイと読ませる、レベルの高い文章だったと感じました。これだけ視点が切り替わっていて話を混乱させない手腕もお見事だったと思います!
 投稿お疲れさまでした!
フィッターRさん
評価:☆
 このお話に1万字という字数制限は短すぎる気がします。それくらい、密度が高い上にカバーしきれていない情報が多い作品だと思いました。
 特に序盤、状況の説明もない時点で4つの一人称が混在しているのは非常にややこしかったですし、肝心のコンテストやバトルの内容がほとんど省略されてしまっていて、ふたりの実力がどれほどのものなのかが全くわからない。
 炭酸ジュースで化粧が落ちるというのも不自然に思いました。缶を開けたら顔に吹きかかるくらいの炭酸飲料って、どれだけ缶を振りまくったんだよと。
ポリゴ糖さん
評価:☆☆
 おてんば娘の東花ちゃんとちょっと気の弱い西汰君と、対照的な二人が動き回るストーリーは読み応えがありました。私自身、視点移動の多い話は書いてる自分が混乱してしまうのであまりできないのですが、この作品では破綻無く進められているかと。謎のグレイシア使いのトレーナー、謎のリーフィア使いのコーディネーター、みたいな噂、ポケモン世界の学校だと七不思議レベルでなくともちらほらありそうですね。
 男はポケモンバトルをするべき、女はコンテストに出るべき、という固定観念を持った親と、そうでなく自由でいたい双子の兄妹というところは、世代間の差異なんでしょうかね。親からの押し付けを押し返し認めさせたのだとしたら、それは確かに一歩前進なんじゃないでしょうか。
 東花ちゃんにとってはめでたしめでたしでしょうけれど、ちょっと西汰君の役回りが不憫すぎるかなあと。さほど乗り気でもない女装を皆の前でカミングアウト、という部分は他にやり方があったかと思います。例えばですが、二人が北斗と南として活動していることが親にバレて(化粧&変装でも親の目は誤魔化せないとかそういうきっかけで)、その流れで親と交渉して勝ち取る、とか。あと、前半の部分で北斗(男装の東花)と南(女装の西汰)という名前のアイデアはせっかくなのでもっと活かしてあげてほしいところです。
 私にはないものを持っていらっしゃると思います、勉強になりました。
586さん
評価:☆☆
10,000字の中に詰め込むことが可能な量を超えた要素が書かれていると感じて、全体的に消化不良感が否めなかったです。特に異性装の設定についてはもっと深く書けた/使えたのではと思ってしまいました。
小樽ミオさん
評価:☆☆☆☆
トビさん
評価:☆☆☆
Ryoさん
評価:☆☆☆☆☆
Lienさん
評価:☆☆☆☆☆
花鳥風月さん
評価:☆☆☆
BoBさん
評価:☆☆☆☆☆
伊雑アゴバルさん
評価:☆☆☆☆☆☆
風間深織さん
評価:☆☆☆☆
ゾイシアさん
評価:☆☆☆☆☆☆
灰戸さん
評価:☆☆
猫村さん
評価:☆☆
天波八次浪さん
評価:☆☆☆
クーウィさん
評価:☆☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆
さねたかさん
評価:☆☆☆☆
じゅぺっとさん
評価:☆☆☆
えびフライさん
評価:☆☆☆☆☆
ばすさん
評価:☆☆☆☆☆
あすぺふさん
評価:☆☆☆☆☆
まーむるさん
評価:☆☆☆☆☆