あめ・つちの感想

花鳥風月さん
評価:☆☆☆☆☆☆
非常に胸がジリジリ痛む、でもしっとり雨が染み込んだ土のように心に染み込むお話でした。ハガレ病みたいなタイプ特有の病気があってもおかしくないよなぁって思いつつ、トレーナーではないのにチェリンボの思いを汲み取ろうとする深雪ちゃんの思いに感情移入しそうになりました。
照風めめさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
読み終わった時、こちらの(現実)世界に戻ってくるまでとても時間がかかるほど引力を持った、とても上質な作品でした。
ここまで正面から命と向き合えるのは凄いです。作者さんの強い覚悟を感じました。
今回七十二作集まった企画作品で、最もわたしの心を穿った作品であると思います。
何よりもすごいところは、
①生き物に対する丁寧な考察
チェリンボをはじめとした、群体で一匹のポケモンって扱いがとりわけ難しいと思います。あまりギャグ以外でなかなか見かけないのもあって、本作のようにそこに切り込んで書かれていたのはすごいと思いました。
また、草ポケモンに対する考察もすごいですね。動物の部分と植物の部分、ハガレ病、など一つ一つになるほどと頷きたくなるような丁寧な考察があったお陰で、より世界観にのめり込むことが出来ました。
②凝縮された世界観の書き込み
この作品を読んでいると、ふと本当にポケモンいるんじゃないか? と思ってしまいます。
そのくらい現実的で目一杯描かれた、この緻密な世界観が素晴らしいと思います。本コンテストでは一番世界観が好きだと思いました。
職場で初めてのポケモンの話を同僚としているところが、最も引き込まれた部分でもあります。みんなポケモンについていろいろ考えているんだなあって、そんなふうに思いました。
③深雪の結論
杏奈から切り出された、チェリンボを野生のままにしている理由は何かという疑問に対し、導き出した深雪の答えが凄く良いなと思いました。
一番怖い、直視できない感情。と前置きはしながらも、それに真摯に答える姿に感銘を受けました。
始まりはほんの偶然だったけど、深雪はそこに対して誠実に命と向き合っている。それがひしひしと伝わる問答で、とても良いなあ、と思いました。
この三点がこの作品において強く感じた部分となります。
正直なところ深雪の最後の行動にはディスアグリーでした。これはもう深雪とわたし個人の考えの違いなような気もします。
あるいは、もっと導入次第ではチェリンボをオボンの木のそばに置いたことに対して納得できたかもしれません。
もう作者さんごめんなさい、という気持ちで胸いっぱいになりながらも凄く評価に悩みました。
さて、わたしは7ptに相応しい作品は「ポケモン二次創作を知らない人にも読んでほしい、と思える作品」としています。そこに振り返って考えると、やはりこの作品は7ptに相応しい力を持っていると感じました。
この作品に出会えることで、また一つわたしの知見が拡がったような気がします。ありがとうございました。
水のミドリさん
評価:☆☆☆☆☆☆
草ポケモンの植物と動物が剥がれるハガレ病、最期は自分と同じ植物に寄り添うなど、ステキな設定がたしかな説得力とともに並べられていて、まさにポケモンの世界のリアリティでした。そんな世界観に下支えされたテーマはポケモンの終末医療。人間とは勝手が違うせいで分からないことだらけ、なのに動物よりも人間に身近な存在ゆえ迷い葛藤してしまう。出会った頃の暴れまわる元気な姿が、日曜日を経るごとに散歩もままならなくなっていく対比がもう……きっついですわあ。しかもその元気な姿も、ハガレ病の重篤な症状だったことが明かされるんですよね。どうしたってつらい。
『ゼリーを見て最初に思うのは、あの子達に流動食を飲ませる時のことだ。ストローから上がってくる、水で薄めた流動食を、時折彼らは飲み込みきれずに口の横から漏らしてしまう。私はそれをハンカチで拭く。あの時のたるんだ皮膚の感じだ。』
この表現きっついす……。口元のアップ、劇場版ポケモンのセレビィが枯れるみんなのトラウマシーンを思い出しました。摂食できない描写って生き物の死をありありと感じさせてくれます。ゼリーって土産物や子供のおやつであると同時に老人の介護医療品でもあるんですよね、目の付け所が鮮やか。
葉っぱがなくてサイズ揃いのチェリンボ、私たちからした奇形動物みたいな感覚なのですかね。双頭のヘビみたいな(そもそも顔ふたつありますけど)。作中主人公も『チェリンボという種族名で呼ぶことさえ少しの抵抗があった』って異物感を覚えていますし、それでも連れて帰っちゃうのは優しいんですねえ。私はとても手を差し伸べれらません……。ポケモンの食う食われるがふつうの世界観で野生のチェリンボを放っておけなかったり、預けている友人にきっちりお金払ってたり、主人公さんいろいろ自分ひとりで抱え込むタイプですね。きっと苦労ばかりしてきたんだろうな……。
出会ったときのチェリンボの描写、それを連れて帰ってよかったのかという主人公の自問自答、日々弱っていくチェリンボに対する無力感と葛藤。全文通してダメ押しのように書かれるこれらの表現、しんしんと降る夜の雪みたいに冷えた重みが読者の心へ浸透してきます。ふつうの小説なら、同じ表現が繰り返されるのってテーマを補強してくれる一方で、全体のメリハリがつけにくくなるもの。けれどこの作品はむしろ効果的で、重いテーマに長いプロセスをかけて単純な答えにたどり着くことを重視したんですね。
でもさすがに中盤ダレ気味だったかしら。ちゃんと整理して書けば2万字くらいでまとまったんじゃないかなあ。もしくは同じ分量でも、やけに元気なチェリンボを保護して、家の中で暴れるその子を捕まえようとしたらポロッと頭の葉っぱが取れた、くらいの演出は欲しくなってしまいました。
Ryoさん
評価:スキップ
自作です。
ギリギリのところで体調崩してしまったこともあり、マッサージ店にカチコミ入れるところからは時間がラスト金土日の三晩しか無かったため、マスクネームも思い浮かばず、ろくに見直しも校正もできていないので、だいぶ誤字脱字、文体がおかしいところがあると思いますが、それでも久しぶりに書ききることができました。
読了&感想どうもありがとうございます!
葉穂々さん
評価:☆☆☆☆☆☆
終末期医療というのでしょうか。
読み手が顔を背けたくなる、看護の苦しみと向き合った主人公。
ポケストカーニバル投稿作品で、最も読者の体力、そしてメンタルを必要とする作品でしょう。
……良かったです……!

好きポイント
・ハガレ病の描写。チェリンボの生態の設定。
・病に冒されたポケモンが死に行くまでを、書き切った点。
森羅さん
評価:☆☆☆☆☆☆
約束されたバッドエンド。なんてものを、なんてものを書かれる作者様なんだ……! いえ、すみません。正直めちゃくちゃレベル高いものを読まされたと思います。物語全体を覆う仄暗い雰囲気も、廃退的といえばいいのでしょうか、このエゴをぶちまけたようなリアルで救いのない描写もそして最後の結末も。非常に巧みで、心を抉られました。チェリンボ(たち?)が「死ぬとわかっている」のを最初から明言しているからこそだと思うのですが、深雪さんが悶々とした部分(チェリンボを元の場所に帰すのが正しいのでは、自分のやっていることはエゴでは、自分のやっていることはエゴ以外の何物でもない、死なせたくなかったのは私だ、などなど)に読者は掛ける言葉も見つからず、「そのとおり、貴方の行動はエゴである」と物語に押し切られてしまう感が、すさまじかったです。チェリンボが最後、自然(野生と書く方が正しいかもですが)の風景の中で、死んでいったこと。それさえもチェリンボの意思ではないこと。呑みこまれるような「自然はただあるだけ」という最後の描写は息を呑みました。
乃響じゅん。さん
評価:☆☆☆☆
死にゆくチェリンボを拾い、看病し、弔うまでのお話。
この話で雪ちゃんはチェリンボを看病することに対してひたすら迷っていますが、物語として葛藤と言うには優柔不断過ぎて、感情移入しにくくなってしまっているように感じました。
恐らく、地の文に雪ちゃんと思ったことを書く頻度が高すぎるせいなのかな、と思います。いっそ可能な限り描写は事実のみに徹した方が、この作品は映えるかもしれない、と思いました。
例えば、弔って、オボンが落ちてくるまでの間、できるだけ彼女の感情を悟らせないような構成だと良かったかな、と思います。行動はするし、状況描写もするし、他のポケモンや人間に対しては普通に感情を表す言葉を使うけど、チェリンボに対してだけは「緑色の代わり」以上の感情を決して読者にも語らない。そして最後の最後で数行だけ、今まで出会った人たちとの会話を思い出しながら、本当は自分がどんな思いでチェリンボを世話していたのかを語る。このような構成であれば、きっとこの作品は☆7をつけていただろうと思います。題材は滅茶苦茶良かったし、「緑色の代わり」といういいフレーズもあるので、あとは料理次第なのかな、と感じました。
やっぱりラストシーンでの涙はぐっとくるな、と思うところもあり。
感情を出す量で落差をつけると、より映えるだろうな、と感じました。
あまもさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
本当にぞくぞくしました。こんなことを言っていいのかわからないのですが、私だったら正直、ごめんなさい、この姿のチェリンボを見たら、怖いと、責任持てないと思ってしまうかもしれません。これは短命に違いないと思ってしまうかもしれません。それでも最後まで看取った雪さんは、本当に優しい方だし強い方だし、チェリンボを自然の中に生まれた一つの命として愛していた方だと思います。私にはこんなことできる覚悟はないかもしれません。自分のことをエゴだといったのも雪さんの優しさなのではないかなと思いました。常に自分の優しさと弱さと、社会と自然との狭間で葛藤を続けた雪さんに、お疲れ様と言いたいです。できれば、雪さんのことをまるごとひっくるめて、雪ちゃんは優しい子だ、と言ってくれる人が現れてほしいな、なんて思いました。
一葉さん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
好き!(挨拶)
登場人物やポケモンの死って基本的に好きではないですが、チェリンボ達は結果として迎えたのは死であったけれど、死んだと言うよりは「全力で生きた」のかなと言う印象でした
雪ちゃんの選択が正しかったのかとか、チェリンボがこんな苦しそうな病を抱えて幸せだったのかとか、そんな事を考えるより、チェリンボの雪ちゃんとの生活は幸せだったもと願いたいし、チェリンボを看取った雪ちゃんも自身の選択で悔やむ事もあるかもしれないけど自分を責めたりしないで救われて欲しい
そう願わざるを得ない素敵な話でした、大好きです
円山翔さん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
台詞の後の地の文が、一時下げをされていない箇所がいくつかあります。意図的でしたら申し訳ありません。

美しい。その一言に尽きます。色鮮やかな自然、それを取り巻く環境。一つ一つの描写を瞼の裏に浮かべながら拝読しました。そして、自然はやはり厳しいものなのだということも再確認できたように思います。そしてその中で、みんな精一杯足掻いているのだということも。エゴでもどうにかしないといけないと思った深雪さんの気持ちはわかるつもりです。傷ついた姿で倒れていたら、いくら人間よりも生命力の強いポケモンであっても助けなければ、あるいは助けを呼ばなければと思ってしまいます。でも、深雪さんのように家に連れ帰って自ら世話をすることは、できなかったと思うのです。それを成すだけの信念が、深雪さんにはあった。周りで支えてくれる人がいたのも大きかったと思います。だからこそ、深雪さんは気付けたのだと思うんです。自然の厳しさと、美しさに。
Pさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
凄まじい議論を巻き起こすことは予想できるものの、それでも絶対にポケモン世界に存在するはずの介護と看取り、ポケモンセンターでもどうにもならないほどの死に瀕したポケモンの死に方の決定という題材に制限字数のすべてを賭けて取り組んだ意欲作であると感じます。
現実世界における人間の弔い方ですら本人の意志が確認できなかったり残された人がそれを裏切ってしまったりということがある中、本人の意思確認ができないポケモンの弔われ方は最終的に側にいる人間の一存になるため、その中にこうしたスピリチュアルに救いを求め始める人がいても全くおかしくないという徹底して現実的な世界観が作れていること、そしてそうした考えに至るまでの主人公の苦しみ悩む姿をきちんと描けていて、その結論に至ることを納得できる点が非常に完成度が高いと思いました。
チェリンボの頬にこぼれてしまった流動食をぬぐう時のしぼんだ皮膚の感触、失禁を思わせる水滴を滴らせ預け先を移動しているチェリンボとそれを笑って許してもらうことに罪悪感を覚える主人公などとても生々しい介護描写は、その現実感の演出に大きな役割を果たしていると思います。
チェリンボが失った植物の部分が生きるため必要だった「雨」と「土」、「緑色の代わりになる」ことでそこに代わった主人公、そしてチェリンボの骸もそれを葬った主人公も葬られた先のオボンの樹も、あらゆる自然の総和として存在する「天地」をかけたこのタイトル、とても好きです。
「一緒に生き物をした」という言葉と「緑色の代わりになる」という表現が一つになった時、こうした流れの話になった理由が理解できたような錯覚を覚えました。元から双子のチェリンボに主人公が3玉目(あるいは緑色)として加わることで得た「別のものに加わることができる」「別々のものが一緒に生き物をやっていくことができる」という感覚をもって、チェリンボもまた自然の中にある「大きなめぐり」に加わることができるだろうという確信を得ているのかなと。
うにゃさん
評価:☆☆☆☆☆☆
人間でもポケモンでもきっと難しいと思われる、最後を看取る仕事。絶望ではなく希望を持たせたこの作品は私の心をひどく揺さぶりました。
rairaibou(風)さん
評価:☆☆☆☆☆
・文章がうますぎる、とてもリアル
・弱っていくチェリンボの描写にとてもリアリティがありました。それゆえにとても胸が痛かったです
猫村さん
評価:☆☆☆☆☆
ポケモンを知らないからこその葛藤、とても良くできてます。チェリンボについても色々と調べたのかな。好きです。
カイさん
評価:☆☆☆☆
ハガレ病恐ろしい……。そういう怖い病気に侵されたポケモンの姿なんて普段目にしないから、面白い発想だと思いました。確かに、あるタイプ特有の病気とか、色々ありそうですよね。
死の病に侵されたポケモンに手を差し伸べる人間のエゴに、丁寧に寄り添った作品だと感じました。
ラプエルさん
評価:☆☆☆☆☆
タイトルはどんな意図があるのでしょう。最近山陰を走り出した観光列車が同じ名前をしていると知っていたのでそこから調べたら、古事記第一章の書き出しが「天地」で「あめつち」みたいですね。
「天地」には「天と地」の他にも「人の内側の心の広がり」という意味合いが含まれているらしいですね…ただイマイチ確証がなかったので、ぜひ作者様からどういった意図でつけられたのか教えていただきたいです。

人間のエゴ、という言葉が重くのしかかってきました。放っておけば弱り死んでしまうであろうチェリンボを保護して、最期まで極力苦しまないようにしてやる…深雪さんの行動は決して間違ってないと思いますが、それでもこのチェリンボは自然の中で本来あるべき死に方をするのが正しかったのかもしれませんね。
自分が良かれと思ってやったことでも、所詮は自分の身勝手の域を出ない…解釈によっては、自然の一部であるポケモンと付き合っていくことは基本的に全部人間のエゴとなってしまうわけですし難しいなあ。

個人的には、深雪さんの行動はこれでよかったなと思いました。そのままそっとしておくことが本来の運命だとしても、それを放っておけなくて、トレーナーの資格も持ってないのに自分を犠牲に面倒を見てやって、法を犯してまで自分ができうる最善の行動をとったのだから。「かわいそうだから」で連れ帰って終わりならば結局自己満足の域を出ないわけですが、深雪さんは一生懸命チェリンボのために尽くしたわけです。チェリンボも深雪さんも報われているといいなあ…。

登場人物の優しさが光る、綺麗な作品でした。ありがとうございました!
終夜さん
評価:☆☆☆☆☆
『奪い合い、得る以上の消費を繰り返し、衰弱して死ぬ。』
この一文がとても重く、トレーナー資格が無いのならば尚更目を背けたくなりそうなところを、最後まで投げ出さずチェリンボを看取った主人公は本当にすごい方だと思います。
冒頭でムックルがいても逃げなかったのは、もしかすると葉が喪失した時点で先が長くないことをチェリンボ自身予感していたからなのかな……なんて、考えてしまいました。
あすぺふさん
評価:☆☆☆☆☆☆
「私」の初めてのポケモンは、偶然拾った、余命一ヶ月弱のチェリンボ。
なんとか延命を試みるも最後は命の灯が消えてしまう。
チェリンボの様子など、丁寧な描写が多く、良かったです。
春さん
評価:☆☆☆☆
 看取りのお話。
 ポケモンが死ぬ話は今回の企画で少し出てきましたが、最初から死ぬと分かっているポケモンを、お世話し続け、看取りまで終えたのはこれが初めてです。終末期医療を思わせるような、静かな短編だったと思います。
 チェリンボをどうするのか、迷いながらも最期まで看取りきった主人公は立派だと思います。トレーナーとしての資格がない、という言葉が繰り返し繰り返し現れたのが気になりました。彼女は過去に、何かあったのでしょうか。どっちかというと、これはトレーナー免許の事を表していたのかな? だんだんと弱っていくチェリンボの姿と、それを見続ける主人公の心の変化や迷いを、とても丁寧かつ繊細に書かれていたと思います。最期の結末、チェリンボが本当に死ぬのか、それとも奇跡の一つでも起きるのか、じっと見守りながら読みました。最期まで奇跡は起きず、劇的な事も起きず。ただ光合成のようなものをわずかにして、そしてチェリンボは逝きました。リアルに死んでいったなぁと思いました。でも、奇跡も何もないけど、この話はそれで良かったのでしょう。
 ポケモンたちが死に場所を選ぶ話を医師がする場面が、少し好きです。他のトレーナーたちも、自分のポケモンを看取る時はどんな気持ちになるのでしょうか。自作品のキャラクター達がポケモンを看取る時、どんな顔をするかしら。看取られるポケモンたちは、どんな場所を選ぶだろうか。そんな風に想いを馳せたくなりました。死の瞬間って、ポケモンの二次だと意識的に避けてきた問題な気がします。じっくりじっくりと、この短編は書かれていました。
 静かな短編を、ありがとうございました。
ポリゴ糖さん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
 小説を読んで泣いたのはいつ以来だろうか、と考えてしまいました。はい、泣きました。でもどうしてだか、何故泣いたのか、どこで泣けたのか、読み返して感想を書いている今でもまたジンと来ているのですが、正直よく分かっていないのです。
 本作に登場するチェリンボに葉がなく、ハガレ病という不治の病であると分かった時点で、冒頭の描写の意味も分かりましたし、本作の結末も既にこのときに定められており、あとはそこへ向かうだけだったはずで、かなり現実に寄せた世界観の中で例えば神様の奇跡のようなものがあると期待するでもなく、予想した通りの結末に落ち着いたはずなのです。起伏がないとは言いませんが、全体的に見ればチェリンボの容態と同じく下り坂で、確かにそこにはどんでん返しを見せられたときの驚きや伏線を一気に回収するギミックもないのに、心の奥底にぐっさり刺さりました。
 確かに最初は些細な「助けたい」という気持ちだったのでしょう、けれど一度命を預かったからには最期まで面倒を見ないと、という自負もあり、「葉のない草ポケモンに無理矢理栄養をやって水を抜いて、それでも長くない命の先延ばしをしている私は、酷く残酷なことをしているのでは? あの時車を停めてあの子達を抱き上げた私は、間違っていたのでは?」と悩み……それを受けての、「家で過ごさせたのも「杏」に預けたのも、チェリンボのためを思ったのではない。これも「彼らには自由に生きて欲しい」という私のエゴだ。それがたまたま、彼らの「生きたい」という真っ直ぐなエゴと、どこかの部分で一致したんだと、限りなく確信に近い思い込みでそう思えた時があっただけだ。」この一文、痺れました。どんな美談だってその根底にあるのはただのエゴで、それゆえに深雪さんは自分を責めて羞恥して、悩んで、落ち込んで、感情を吐露して、泣いて……そうした「溜め」を、決意によって一気に力に変える、そんな様子にただただ打ちひしがれたのかもしれません。そこからはもう完全に感情移入ですよね……。バス停で抱いたバレやしないかというドキドキ、整備されていない坂道を上る辛さ、廃トンネルを見つけた時の安堵……そしてチェリンボの最期。序盤の元気の有り余った様子が徐々に衰弱していくところまで一気に思い出されたのもあり、最後に試みた光合成、というワードでぶわっと来ましたし、オボンの実もチェリンボも深雪さんの涙も自然の巡りの中をまた巡っていくのだと、そういったラストで何だかもう、尊い。無理……しんどい……好き……。
 「バッグの中でもがくチェリンボの、「休みの日とかに散歩に出て、この子達が歩いてるのを見ると、私、いつも何も言えなくなる」そしてそれを果たしたところで、この子達に明るい未来は待ってはいない。」ここは……ちょっと混乱しましたが、ミスですかね……。
 死ぬことに向き合い、死にゆくものに向き合い、死を見つめ、自分の中に刻み込む。そんな作品が好きな私にはどストライクだったのだと思います。遍く全ての生き物に訪れる死という最後の瞬間までを、これだけよく書き上げて下さったと、心からこの作品との出会いに感謝します。
雪椿さん
評価:☆☆☆☆
 ポケモンの「最期」を見届ける話。
 チェリンボの病気が本当にありそうだなと思いました。植物にとって光合成ができないのは、確かに致命的ですよね。タイトルの「あめ・つち」も「ひかり」がないことを表していることに気付いた時は「ああ、なるほど!」と思いました(違っていたらどうしよう)。
 アニメのような展開は一切なく、ある意味で本当にありそうな「日常」を切り取っていると思います。きっと、主人公はこの「日常」を胸にこれからも生きていくのでしょうね。
はやめさん
評価:☆☆☆☆☆
 ハガレ病の細部にわたる設定によって、チェリンボがもう生きられない、という刻々と差し迫る死への時間を丁寧に描いた作品だと思いました。奇跡的な天からの救いもなく、ただただ、終わりを迎える。その結末に、この作品の死に対して嘘をつかない姿勢が見えて、好感を抱いております。本当に何の他意もなく、純粋な好奇心で聞いてみたいのですが、この作品を着手するに至った理由というのはかなり気になりました。何せ、自分も病気を扱う作品を書いたものですから。その点、大変親近感というと変な言い方になりますが、シンパシーめいた感情を覚えております。
 安野深雪の言動を見ていて、確かに自分も読みながら少しエゴを感じた部分はどうしてもあります。でも自分がもし似たような状況に直面したとなったら、どうするだろうか。と考えると、怖くもなります。彼女は大変勇気ある人だと思いました。
 チェリンボが意思をはっきり示せるような状態ではないしそれを求めること自体もどれだけ酷かと想像をめぐらすと、深雪が主体的に動くことでしか、話を展開出来ませんものね。彼女の決断が正しかったのか、それとも間違っていたのか、二分することは簡単ですが、正直、かなりむずかしいと思うんですよ。でも杏奈たちを始めとして、色々な考え方があってもいいのではないか、と自分としては読んでいて感じた次第です。死という極限のテーマを取り扱う上で、人物の動きや死に対する心構えというものは、恐ろしいほど読者の印象を左右すると思います。特に今回は病気での死だったので、作者さんも書いていて苦労なさったのではないかと推察します。
 本当に彼女は葛藤したと思いますし、作中の筆致から痛々しいほどその感情や迷いというものは伝わってきました。自分は作中で触れられていたように「ポケモンセンターに預けなかったのか」という深雪の半ば直感じみた心理描写に対して疑問を持ちながら読み進めたので、以下の台詞が大変響きました。
>「拾ってきた最初の日、この子達、私の家で凄く自由に跳ね回ってた。カーテンとか落ちちゃうくらい。あの時は手に負えないって思ったけど、でも、忘れられない。あれがこの子達の本当の姿なんだって」
>「散歩ももう長く保たなくて、さっきの杏里みたいに抱き上げちゃうけど、本当は自分の足で歩くの、邪魔したくない。一番治りたいのはこの子達自身で、私のためじゃなくてこの子達自身が自分のために良くなりたいって思ってること、受け止めたい。そう思うと、私の役目はこの子達のトレーナーじゃないんだと思う」
>「トレーナーとして出会ってたなら、また違ったんだろうけど、そうじゃなかったから、この子達は今でも人間よりポケモンが好きで、家の中より外が好きで、自分の力で生きて歩いてるって、思ってるんだと思う。全部私の思い込みかもしれないけど、私の見てきたこの子達の生き方を、最後まで通させてあげたい」
 この部分を読んで、エゴであってもなんであっても、確かにこの人は、中途半端ではなく自分の考えを持っているという芯を確認でき、納得して読み進めることが出来ました。
 ですので、最後が正しかったのかとか、間違っているとか、そういう観点で論じることはかなりむずかしいなと……。ひとつ感じられたのは「生き物をする」という独特な表現もそうですが、「大きな自然の一部になる」という循環的な命への認識を見出せた部分があり、そこが訴えたいテーマと直結しているのだろうかと考えました。途中、草ポケモンの死に方についても触れていましたが、自然に還る、組み込まれる、命の流れに加わる、そういったニュアンスを感じられました。
 どこか自然と調和する、より大きな目線で命をとらえる、そんな目線の広さというのは、深雪の言動からも少し感じました。私にはまだ広すぎる視野だと思い、自然よりも個人やポケモン自身の気持ち、立ち向かい方といった部分にフォーカスをあてながら読んでしまうため、最後はやや共感出来なかったポイントでしたが、そう考えると、このお話は大変スケールの大きな作品だったと思います。
フィッターRさん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
 テーマA個人的トップ3の一角です。
 ポケモンが"生命"であることをこんなに実感させてくれる二次創作作品に出会ったのは初めてかもしれません。死は生の対極ではなくその一部、といいますが、その言葉を強く実感させてくれる物語でした。
 余命幾ばくもないチェリンボに出会い、チェリンボの最期の1ヶ月をともに生きる、主人公の心情や彼女を取り巻く世界を描く文章が、時に残酷で、そしてとても美しい。
 厳しい現実に打ちひしがれて、自分のしていることは残酷なことなのではと悩んで、職場で扱うスイーツや同僚の会話が嫌でも闘病のことを思い起こさせ、杏ちゃんたちとの会話で自分の望みを明確にして、40cmある身体が握り拳ほどまでに縮んでしまったチェリンボを連れて、自分にできることをするために山に登る。その過程の文章がどれもこれも心に刺さるものばかりで。"この子達は遠くないうちに死ぬ。"と何度も繰り返したり、はじめてのポケモンがムックルに食われた同僚の話が耳に飛び込んできたり、容体の悪さを真剣に話す中で"「寝起きとか、梅干しみたいになってる」「梅干し!」"という笑いが挟まったり、タイトルも思い出せない本の内容だけが不意に思い出されたり。生き物の死というものに向き合うなかでの心の動きが、もう痛いくらいに突き刺さってくる心理描写。そして決意の果てに山へと入ったな中での、全てが繋がりあう秋の風景の描写。これらだけ取っても素晴らしいのですが、それらを経て、"この子の命を、この風景の、この景色を形作る物の一部にして下さい"という想いとともにチェリンボを見送り、その果てに虹を見て。そして"同じ雲から落ちる雨粒に打たれ、同じ太陽の光を受ければ、誰もがそうなるのだ。ばらばらに、自由に生きているはずの生き物が、大きな自然のめぐりの中で繋がり合う。この景色を一層ぼやかし、滲ませている私の涙も、この体も、いつかは大きなめぐりの一つになる。"という結末に行きつくわけですよ。
 もう、美しいというほかないです。この小説そのものが、チェリンボや主人公や杏ちゃんたちや、ハガレ病や職場や廃レジャー施設といったものを、最後の虹のかかる景色の中で、大きな自然のめぐりの中でつなぎ合わせているわけですよ。本当に美しい。この構成の見事さを表現する言葉を"美しい"という一言しか持ち合わせていない自分の表現力が恨めしいほどです。
 "「じゃあ、出会ってからずっと、雪ちゃんとこの子は全力で生き物だったんだね」"という杏奈さんの言葉が、まさにこの小説の神髄を表していると思います。本当に素晴らしい生命賛歌をありがとうございました。
早蕨さん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
 チェリンボを世話することが自分のエゴでしかない。その想いに苦しむ主人公の気持ちがずぶずぶと入り込んできて、良い意味で心を抉ってきますね……チェリンボが亡くなる間際に笑うだとか、なにか主人公との繋がりをみせるような描写がないことが、本当にいい部分だと思います。チェリンボは絶対的に野生の生き物であり、植物で、主人公は自分のエゴでただ助けただけ。
 >> 彼らの「生きたい」という真っ直ぐなエゴと、どこかの部分で一致したんだと、限りなく確信に近い思い込みでそう思えた時があっただけだ。
 という文章が好きで、本当にそうだったんだろうなと思えます。
 主人公はひと時だけ葉っぱを務めたことを忘れない。チェリンボを自然に還し最期の場所を目にやきつけ、その場所に二度とこないことを深く誓う。あくまで野生だったチェリンボへの、その精一杯の優しさがすごく沁みました。素晴らしかったです。
レイコさん
評価:☆☆☆☆☆
 チェリンボの図鑑説明によると、(/u\)の顔がついている小さな玉(実)は養分を溜めておく役割があるらしいですね。こういう指摘は水を差すようですが、ドードーのようにそっくりな双生児のうちのどちらか片方が、生存や進化のための犠牲になるという生態ではなさそうです。もちろん二次創作なので、オリジナルの解釈や設定でもなんら問題ないと思います。しかし先入観も手伝い、冒頭の「二匹」という表記に少々混乱してしまいました。一般的な二匹のチェリンボ(一匹ずつ玉つき)ではなく、のちに玉ではなくサイズにほとんど違いのない同体のチェリンボを二体と主人公が呼んでいたことが分かるのですけれど、物語にぐいっと入り込みたかったのでこの重要な特異性は文章のテンポと引き換えにしてでも前倒しにして説明して頂きたかったな、と思いました。ちなみに疲労困憊の仕事帰りならまだしも、のんびり買い物帰りの休日とおぼしき日曜日ですよね。葉っぱがないという、ひょっとしたらムックルにむしられた重傷という発想にいたらず、肌に痛々しい傷がついているのにすんなりポケモンセンターに連れて行かず、トレーナーではないのに傷薬を調達する手際の良さなど、主人公の行動がところどころかみ合わないように感じました。かみ合わないといえば、トレーナーになる・ならないの議論が展開されますが、縁あって面倒を見ることになった命を前に、トレーナーであるかどうかの立場はそれほど重要なのでしょうか。トレーナーでなければ責任のがれができるとか、トレーナーだから最後まで付き合わなくてはいけないとか、そういう次元の問題でしょうか。目の前の死にゆく命のために何かしてあげたいというエゴとも良心とも線引きできない雪の想いに対して、なんだか論点が小さいような気がしました。野生として生ききった、と雪は思っているようですが、それはトレーナーとして捕獲したかしなかったかの違いで、雪の中の緑の代わりという自負は飼い主の体裁の良い言い換えに過ぎず、チェリンボたちはごく短期間とはいえ飼いポケに等しい生活を送ったのではないでしょうか。チェリンボの死に涙を流すまでに至った雪が心に抱えていたさまざまな心の矛盾をエゴの一言で片づけず、もっと丁寧に掘り下げて欲しかったです。色々綴りましたが読了後の余韻が素晴らしかったです。投稿、お疲れ様でした。
48095/坑さん
評価:☆☆☆☆☆
 チェリンボが眠りにつくまでを、彼女がじっと見届けていたように。この作品も、彼女とチェリンボのほんのわずかな交流(という言葉が正しいか怪しいところですが)の時間がとても丁寧に、静かにじっと描かれているように思いました。思わず、次へ次へと読み進めていました。
 最初の一文で別れることがもうわかってて、だから奇跡が起こることなんてないのも知ってて、ようするに結末はわかってるのに、それでもこの字数を読み切らせる作者さんの力の正体、なんなんでしょう。この魅力を私はうまく言葉にできません。
逆行さん
評価:☆☆☆☆☆☆
 ひええええこれはすごい。圧倒されました。チェリンボとの出会い、そして生活を淡々と描写しているだけなのですが、描写の仕方がいちいち細かくてエグくて半端なかったです。よくここまて書き上げたなあと感心致しました。 
 キャタピーが直ぐに食われてしまったり(なんかキャタピー食われる話多いな)、割とあっけなく手持ちのポケモンが死んでしまう。ポケモンは儚い存在として描かれているなあという印象でした。別にポケモンが死ぬなんてそんな特別なことでもない。世界観の構築の仕方が上手いなあと思いました。 
 この話言ってしまえば、特に盛り上がる場面やどんでん返しがある訳ではありません。ただ只管チェリンボとの生活が描写されていきます。それこそがこの作品の良さなのだろうと思いました。「何も起こらない」んですよねこの話は。この坦々としている感じが自分は好きでした。 
 チェリンボのハガレ病の設定もかなりよく練り込まれていますね。ポケモンならではの病気って感じの設定で興味深いと感じました。 
 「何故野生のままにしておくのか」を語る場面で主人公が床を汚すぐらい泣いてしまうのはちょっとどうかなって自分はおもいました。っていうのも、このお話は強い感情の揺さぶりもなく淡々と進んでいく所が魅力だと思っていたので。さっき梅干しみたいって言って笑っていたのに、ちょっとここで泣いたりするのはブレていたかなあと。気持ちは勿論分かるんですけどね。もうちょっとドライでも良かったかなあと。ただ本当にここは好みの問題だと思います。 
 終わり方も凄く興味深いというか、果たしてこれで正解だったのか考えさせられます。チェリンボからしてみたら別にどうでも良かったことなんでしょう。主人公はただ本に書いてあった正しくか分からないことを実践しただけで、ある意味ただの自己満足で終わっています。でも動物を飼うのって所詮は人間のエゴなんですよね。別にそこに絆は生まれない。それでも、彼女の守りたいっていう欲求を一時でも満たせただけで十分価値のある一連の出来事であったと思います。 
 本当に完成度の高いお話であったと思います。なんか、ずっしりと来ますね。特にこのお話では良いことも悪いことも起きてないのだと思います。希望も絶望もないと思います。それがこの作品の魅力なんだと思います。なんかマスクネームが「とくになし」なのも作品に合ってますよねえ。
北埜とらさん
評価:☆☆☆☆☆☆
 この作品に対する感想としてはあまりにもスケールが小さくて恐縮なのですが、私カメ飼ってるんですよ。祖父が畑の側溝にいたのを拾ってきたのを、興味本位で引き取ったんですけれど。毎日同じ場所で同じ姿勢でこっちを見ているカメを見ていると、よかったんかなあ、とよく考えます。きっと凄く狭いだろうケースの内側という世界だけで、変わりばえのない日々を生き続けているカメの気持ちを思うと。あのまま逃がした方が幸せだったかなあ、自然で生きていた方が幸せだったんかなあ、きっとそうだよなあ……と。そう思っちゃうなら飼っちゃいけないとも思うし、そう思うからこそ責任もって飼わなきゃとも思うんですけどね。この作品を読んでからカメの水替えをしている時、脱走を試みているカメを見て、それは私のエゴなのだけど、きちんと育てなきゃなあと思いました。カメが幸せだと私が信じられるように。自分語りどうもすみません。
 何故カメの話をしたかというと、すみません、この大作を前にして、なかなか言葉が出てこず……。命、自然、というものと誠実に向き合い続けた作品。ひたすらに圧倒されました。チェリンボかわいかったとか、かわいそうだったとか、草ポケモンに対する考察の深さが凄いとか、そういう下手なことを言うことさえ憚られる、非常にセンシティブな作品として自分は受け取ったのだと思います。
 奇跡の回復を書かなくったって、トレーナーにならなくったって、チェリンボが深雪さんに懐くとか、助けてくれた感謝を示すとか、そういう流れにだってできたはずなんですよ、感動を演出するならば。私だったら絶対にそうしていた。でも、この作品が描き出したいこと、深雪さんが成し遂げたかったことは、断じてそうではなくて、ひたすらに、あくまで「野生」というものをチェリンボに貫かせようとしていたんですよね。だから、チェリンボは深雪さんに懐くよりもデンチュラに遊んでもらうことを喜んでいたし、最後まで深雪さんに感謝をするような素振りもなかった。だって、チェリンボは、「助けられている」という意識すらなかったかもしれない、深雪さんに生かされていることに気付いてさえいなかったかもしれない。……でも、この考えもすべて、本当なのかは分かりませんよね。チェリンボの気持ちは分からなかった、彼らが何を望んでいたのかは、何も。すべては人間のエゴ、願い、祈り。エゴ、エゴ、エゴ。だからせめて、彼らが幸せだったんだって、信じるしかない。何を思っていたんだろう。何が正しかったんだろう……。私が望んだような安易な演出、このテーマを描く上で雑味にしかなりえない安易な演出をしなかった、この作品の徹底された誠実さは、いやあ本当に凄いと思います。私には決して到達しえない場所に、この作品はあるのだと思いました。大変読み応えのある素晴らしい作品でした……!!
 投稿お疲れさまでした!
伊雑アゴバルさん
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