女流画家Fの生涯と最後の一枚の感想

水のミドリさん
評価:☆
身内ネタがほとんどで内容を理解できませんでした。「外部の方は参加しないで」と暗に突き放された感がして読んでてひたすら寂しかったです。知らない人に向けて伝えるやり方いくらでもありませんでしたか。F氏と運営に許可とって文中に絵を貼り付けるくらいの気概は見せていただきたかった。あと作中F氏亡くなられてますが、これはパロディとして失礼な作り方であることを認識してください。死者扱いしたことはもちろん、「あなたの作品はもう見たくない」と曲解して受け取られかねません。
乃響じゅん。さん
評価:☆☆☆
美術館の説明のような文体で描かれる女流作家F。
って思いっきりある人物を想定していますね。本人のネタを滅茶苦茶沢山拾っていますね。やっぱりこれは彼女に対して送られたファンレターのようなものだと言ってもいいかもしれません。
終夜さん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
美術館で販売されている図録に載せられていそうな文章で、冒頭から大変興味深く拝見させていただきました。
作者さんの発想がとってもツボです。めちゃめちゃ好きです!!
照風めめさん
評価:☆☆
総評にも書くつもりですが、わたしの評価基準は人にオススメ出来るかどうか、が大きな指標となっていることをご了承ください。
この作品の評価ポイントは、F氏が身内ネタであることを差し引いて面白いかどうかです。
イラストをそのまま絵画として扱う題材はお見事です。なるほど、と虚を突かれました。
絵の解説に専念した文章も、解説本のような雰囲気で味があると思いました。
ただ、どうも解説本である以上の面白さを見出すのは難しいと感じました。
というのも、一つ例を挙げると水族館が水族館のイラストを頼んだのに未来の水族館の姿を描くF、という設定の無理さがどうも祟ってしまいます。(さらに言うと水族館の姿は未来を予想したのに、描く人物は知人というちぐはぐさも納得はできませんでした。まあ、絵だものって言われたら納得せざるを得ませんが。もっとダヴィンチ的な、絵画以外にも学問に通じていて、とかそういう設定があれば良かったのですが)
キャラクターも投げっぱなしになっており、もっと絞るべきだったように思います。絵画を見せられているのであればまだ良いのですが、そうでなければ少し苦しいと思います。
かといって身内ネタに寄せているにしても、いくらなんでもF氏を作中で死なせてしまうのは如何なものでしょうか。
とても作品を読んでいて、死なせる必要があるとまでは感じませんでした。作者さんに悪意がなくとも、どうしても都合でしかないと感じてしまいます。
ということもあり、どちらにせよ効果が十分に現れていないと感じました。
作者さんのF氏に対する想いは感じない訳ではないのですが、以上のことからコンテストの作品として評価すると、この評価点となってしまいました。
Ryoさん
評価:☆☆
絵ではなく、描いた人を画家に見立てて物語の世界に登場させる、という発想自体は非常にユニークで、話としてもまとまっていますし、最も書きたかったのは最後の一文なのでしょう。最後にF氏があのようになったのも、現実と完全に切り離すためにそうしたのだと思います(あの展開が良かったのかどうかは私が判断してよいか分からないので、これだけしか言えません)。
ただ、第三者としてこの作品に感想を書いていいのか、あまつさえ他の作品と並べて評価していいものなのか、という悩みはどうしても出てきてしまうんですよね…上記のようにラスト一文の存在によって、他者に対して開かれた作品にはなっていますが、作品外のファクターがあまりにも強すぎて、評価という軸に乗せるにはギリギリの範疇です。
ただ、絵を描いた人に着目する、というアイデアが面白いのは事実なんですよね…何かを変えたら素直に凄く面白いと言えるような作品になりそうな予感はするんですが、何を変えたらいいのかまではちょっと思いつかないですね…惜しい、というかもどかしい。
葉穂々さん
評価:☆☆☆
画家のF氏の来歴もろもろ。
某F氏の絵、色使いが良いですよね。特に水の描き方が好きで、「鯨飲」「コウジン水族館の絵」は傑作だと思っています。
イラスト、否、絵画の説明はまるで展覧会での解説のようで、ふんふんふん……と楽しめました。

……ですが、この小説。
あまりにも内輪ネタが多く、小ネタで終わらせるどころか、その内輪ネタが主軸となっています。
この小説の本質を楽しめるのは、原作ポケモンとは関係のない内輪ネタを知っている読者のみ。
私は幸い某F氏のイラストや、創作キャラクターを知っていましたが、この小説は特定層以外の読者をおざなりにしており、向き合っていない、と言わざるを得ません。

内容は間違いなく面白く、雰囲気や、テーマの扱いも素敵な小説でした。
企画終了後の、某F氏へのプレゼント小説だったならば、最高だったのですが……

好きポイント
・展覧会のような雰囲気。絵画のタイトルセンス。
・現実をベースにした、画家F氏の生涯。
・「Fの彼らに対する愛はいっそ病的と言ってもよく、余人には理解し難い部分もある」
あまもさん
評価:スキップ
画家さんへのほんっとうに熱い思いを始終感じました!!ただ、ファンとしての思いに評価をつけるという勇気がなかった私でごめんなさい…感想のみで失礼します。画家さんのことだけでなくカロスのことにもとても詳しいようで圧倒されました!!どれだけ調べつくされたのでしょう、素晴らしいです…!
森羅さん
評価:☆☆
申し訳ありません。先に謝っておきます、申し訳ありません。
正直に申し上げて、僕はこの作品を正しく(コンテスト作品として順位を付けるという意味で)評価することが出来ませんでした。これは多分(作者様もそのつもりでしょうが)、一人の方に向けた『ファンレター』だと思っています。なので、『ファンレター』を宛てられた本人でない僕はこれをどう読んでいいのか正直わかりませんでした。内容的にもF(登場人物のFです)の生涯と題して、その作品が散りばめられ、それについての感想や総評が載せられています。登場人物としてのFの友人として『彼ら』が描かれ(ところで、彼らの子供が二男一女となってますが、確かもう二人いたはずです)、テーマである「イラスト」が描かれます。どなたかが仰られていましたが、「美術館の作品紹介・作家紹介のようである」というのが「まさに」という感じで、申し訳ないのですがそれ以上の評価が出来ませんでした。
また、この作品でどうしても受け入れができない部分があります。それは書かれた本人である作者様も重々承知の部分だと思いますが、なぜそうしなければならなかったのでしょうか。そう書かねばならなかった意図はあったのでしょうか。
秋桜さん
評価:☆
愛に溢れているなぁ。と思いました。しかし何故未婚で夭折させたのでしょう???
Pさん
評価:☆☆☆
小説よりもこのFという画家を取り上げた展覧会を控えた頃の新聞の記事のような印象を受ける作品でした。
絵画としてお題のイラストを取り上げた作品は他にもありましたが、作中で他の絵を作り上げて様々な解説を行うというのは素晴らしいアイデアだと思います。
しかし大量の絵を文章上でのみ解説しようという試みは斬新ではありますが難解になりやすく、解説されている絵についてうまく脳内で思い描けないこともありました。
おそらくはお題となったイラストと同じようにこの小説で取り上げられているたくさんのイラストが実在していることと思うのですが、それを知らない身では限界があるようです。終了後にこの小説に合わせてまとめられたりするようならぜひ拝見してみたい。
あすぺふさん
評価:☆☆☆☆
女流画家Fの絵だけでなく、生い立ちまで。
最後の問いかけも良かったです。
ラプエルさん
評価:☆☆☆☆☆
女流画家Fと某F様が同一人物なのかはさておき、勝手に同一人物とさせていただいてお話させていただきます。(Fという女性画家を調べてみましたがイマイチ確証が得られませんでした、モデルが別にいらっしゃったなら本当に申し訳ありません…)

凄いインパクトでした。これはすごい作品。この観点からの作品は思いつきませんでした。
カロスがモデルとしたフランスの要素が散りばめられていて、しかもその緻密さが素晴らしかったです。お調べになられたのか、はたまた作者様がお持ちの知識なのかはわかりませんが、まるで実在する女流画家Fについて書かれた記事を読んでいるかのような凄みのようなものを感じました。芸術には疎いのでそのようなものを読んだことはほとんどないのですが、この文章がそのまま雑誌や美術館に置かれていても遜色ないと思います。

某F様はこの企画を通じて知り合ったので過去の作品についてはわからないのですが、作中で語られている作品はすべて実在する過去のイラストなんですかね…マスクネームからして実在してそうにも思えますが。
文章だけでどんなイラストなのか連想させる、丁寧で客観的な文章がとても光ってました。

ただ肝心のオボンの画についての解説はもうちょっとほしかったなかなあと思いました。有名な作品から交友関係、その最期まで書かれているだけに、今回Aテーマで最も重視されるべきオボンの画についての記述が薄いのかなあという印象です。あくまでも私の個人的考えですが…。

「さまざまな作家がこの絵をもとに数多くの物語を書き上げた」とか、「さあ、あなたはこの絵に何を見出す?」とか、この文章はめちゃくちゃ好きです。言っても仕方ないことですが、Aテーマの1作品目として置かれていたらきっと参加者皆様のモチベーションがめちゃくちゃ燃えていたことでしょう。

作者様独特の視点と、独特さゆえに浮いてしまいがちな点をばっちりカバーする文章力が非常に魅力的でした。とても面白い作品でした!
花鳥風月さん
評価:☆☆
んんと……これは実在の方々をモデルにした作品なのでしょうか。ハンドルネームからも察するに。
まさかテーマイラストを『絵』として使うとは、そのアイディアがなかなか自分では思いつかなかったので驚きました。
カイさん
評価:☆☆☆☆
ふふっこれは……いやあ……すごいなあ……熱烈なファンですね。私もF氏とものすごくよく似た方を存じ上げているのですが、生きた時代と場所が違うからたぶん別人ですね……。
それはそれとして、例のオボンの絵に「人に何かを作らせる」不思議な力があるという表現が大変好きです。そうですよね。私もあなたもその力に魅せられてしまった一人。その力のもとにこのような邂逅があったこと、嬉しく思います。
この作品は欲を言うなら序盤で、さらに言えばテーマAの第一作目に飾られていれば、より含みのあるものになったかと思います。いやあくまでも欲を言えばの話。この位置でも十分ふふっとなりました。ありがとうございました。
円山翔さん
評価:☆☆☆☆☆
これは相当なファンですね。ここまで一枚一枚丁寧にF氏の絵を解説し、そしてそこに描かれた人物を彼女が公開している情報を元に膨らませてあるところに、作者の愛を感じます。本当にこういう伝記のようなドキュメンタリー本が出版されているのではないかと思いました。途中途中に登場する見覚えのある名前に頬を緩めつつ、最後の最後には…!まさに…!このコンテストのために書かれたような文章に、この作品をもっと早くに読んでいればよかったなぁと思わされました。
レイコさん
評価:☆☆☆☆
 私はこの女流作家Fという架空の人物に強い既視感がありまして、私の存じ上げる実在の人物がモデルではないかと気になって仕方がありません。そうするとこの作品はもしや、実在するF氏へのある種のファンサービスといった部類の作品なのでしょうか。私はそういう試みをしたことがないので、随分思い切った趣向だと感服いたします。実在のF氏をモデルにしたとするなら、作者様のF氏への情熱と尊敬の念は並外れているとお見受けします。一方でタイトルに「生涯」とある通り、架空のF氏は伝記や大河ドラマの幕引きにたがわず、明確な死を迎えております。これは読み手によって賛否両論なのではないでしょうか。ちなみに私はフィクションだと割り切って捉えることができたので、この表現を否定するつもりは特にありません。モデルになったと思われる実在のF氏のえがく一枚絵がもつ魅力を、視覚的効果に対してどうしても劣りがちな文章化するにあたって、作者様は一筋縄ではいかない苦労を味わわれたのかもしれません。テーマAの真骨頂を見せられた気がしました。投稿、お疲れ様でした。
はやめさん
評価:☆
 申し訳ないですがこの作品は評価がむずかしいです。というのは、御自身のネタで勝負されていない、というのが透けてしまうからです。ポケモン二次創作としての架空の存在として受け止めるにはやや具体的すぎる。これはきっとこの作品で描かれるF氏の魅力、いかに素晴らしい画家か、知っていただきたいという純粋な想いで書かれたのだと、私は信じたい。ですが結末によってその想いがいかなる意図で描かれたものか、私には真意を図りかねました。企画作品である以上、自分の頭を捻って絞り出したネタで勝負することが、やはり望ましいかと思われます。それにこれだけの文章を書かれるのだから、力のある人とお見受けします。
 この作品がオリジナリティに欠けることは、分かる人には分かってしまいます。F氏の説明だけではなく、キャラクターとして動かせばいいかというと、それもまた首をかしげる部分ではあります。ポケモン二次創作ですから、確かに作風幅広し許容範囲広しと言えども、限度はあるかなと。
 私は読んでいて、公の場に投下されたファンレターを覗き見させられているような気分になりました。これはそっと伝えて欲しい。そんな感じです。
フィッターRさん
評価:☆☆☆☆☆☆
 徹頭徹尾メタに走った面白い一作ですね。『テーマのイラストそのものに物語をつける』という発想が凄いです。
 テーマイラストのみならず、テーマイラストの作者である浮線綾さんの描いた他のイラストも題材にして、最後に"さまざまな作家がこの絵をもとに数多くの物語を書き上げた。"からの"あなたもまた、その一人かもしれない。 さあ、あなたはこの絵に何を見出す?"。まったくお見事としか言いようがないです。コンテストそのものを題材にした作品は他にもありましたが、こんな形でメタフィクションを形にしてくる作品は初めて見ました。
48095/坑さん
評価:☆☆
 女流画家のモデルって、テーマAのイラストの中の人なのですね。
 ファンですと名乗る人物が自作品の中でその画家を死なせている。作品の存在が大事件で、とてもドラマチックです。
 美術館で、解説のヘッドフォンを借りて絵を見て歩いているような気分でした。
ポリゴ糖さん
評価:☆
 大前提として、この「女流画家Fの生涯と最後の一枚」に対する感想であり、モデルとなった方々や作品への感想ではないということを特記させていただきたい。

 美術館や画集の解説のような印象を受けました。ああいうのは無粋だから嫌い、みたいな方はおられるでしょうし、私も実のところあんまり好きじゃなかったのですが、あれはあくまでも「解釈」と捉えると別の解釈を受け容れる素地になる、という記事を発見し、なるほど、と思いました。美術の世界にも権威みたいなのがあって、解説を読むのはそれに従うことであり考えることの放棄だ、みたいに考えてしまうのは、解説という語句に説明的な印象を抱いてしまうからだ、だとか。
 イラストを表現するにあたり、「日が沈む寸前の昼と夜の境の夜空がはっとするほど美しい。次の瞬間には大きな音を立ててホエルオーが海へ戻るのであろうが、この切り取られた一瞬だけは音の消えた世界のように感じられる。」こういった表現には舌を巻くところがあります。
 美術の知識が散りばめられているのは作者さんの専門分野だからでしょうか。もしそうであるならば作者さんらしいところになるのだと思いますし、その唯一性という面では他にない作品ではあったと思われます。
 さてこの下ちょっと厳しいことを書きます。
 本作で取り上げられている絵画やキャラクター、あるいは女流画家Fについて、特定の個人をモデルにし、そのご本人やご本人の作品を題材として用いられていると推測しますが、そのこと自体は、ご本人が問題ないとするのであれば問題ありませんし、仮にやってほしくなかったとかそういうことであっても、それに便乗して作者さんに物申すことは私個人としてはするつもりはありません。ただ本作をコンテストという場において評価するとき、読者側として過度な身内ネタや効果的でないメタに対して辛口にならざるを得ないということ、承知の上での投稿だと信じたいところであります。
 イラストを文字に変換する技術それ自体は評価できるところでしょうし、難しいことに挑戦なさったんだな、ということは分かりますし、設定も頑張って作られたんだろうと思うんですが……記事とかレポートとか、そういった物語を展開しない小説というものに関して、私はどこに面白さを見出しているかといいますと、作中に登場する人物や事物の設定そのものの興味深さもありますが、「その面白い設定からどういった新しい物語が生まれ得るだろうか」という、「広がり」を感じるところです(もちろんこれは人それぞれで、あくまでも私の場合です)。本作の場合、既に在る作品の解説に徹している点で、どこか「閉じた」ような印象を受けたと言いますか。その点で言えば本作と私とは相性が良くなかった、ということで。
 もう一つ、個人的にもやっとしたところですが、「この絵を見てあなたは何かを感じないだろうか。」とか、「さあ、あなたはこの絵に何を見出す?」とか、本企画のお題、イラストから得たインスピレーションで物語を書くという特性と繋げたいわゆる企画メタネタに分類されるものだろうと思います。作者さんは本作の読者に作品を書くことを誘発させる役割を持たせたいのだろうと解釈いたしましたが、こういうネタを活かすのなら、一番は言い過ぎにしてももっと早い段階で投稿していただきたかったですね。
 ファン魂が高じて書かれたのだと思われます。気持ちは理解しますし、素晴らしい絵を描かれる方であるというのには同意しますが、この作品を単体で評価するにあたっては、それとこれとは話は別、ということで。
早蕨さん
評価:☆☆
 ひたすら絵を解説していくお話ですね。失礼ながら、モデルとなっている絵を僕は存じ上げないのですが、実際にモデルとなっている絵があると、ストーリーを展開していくのが難しそうですね。どうしても評論のような形になってしまいそうですし、難しそうです。ファン熱がすばらしい作品でした……!
春さん
評価:☆☆☆
 これは……出来ればカーニバル作品Aの、最後を飾って欲しい作品ですね。ていうか、マスクネームが全開です色々と。ファンですか……ファンですね……こんだけ熱く語れるとは、作者さん、あなた間違いなく玄人でしょう。ファン的な意味で。「あれ私ってポケモン二次読んでたんじゃなかったっけ」と途中で自分を見失いそうになりましたよ。残念ながら私の知識ではモデルにした画家が分からなかったのですが、これだけ熱く語られる画家がちょっと気になりました。判明した暁には美術館で絵を探したいですね。
 ここまで感想を書いて気がついたのですが、あれこのFってもしかして浮線r……おや、誰か来たようだ?
逆行さん
評価:☆
 これは……Fって言うのは一体誰のこと何でしょうか。藤子・F・不二雄先生のことかな? あの人ポケモンのイラストなんか描いていたっけ? うーん一体誰だろう。Fかあ。森博嗣を思い出すなあ。全てがFになる。 

 はい、冗談はこれぐらいにします。 
 Fさんの作品の紹介を細かくやっておられた感じでした。文章というか、説明の仕方は非常に上手だなあと思います。自分はFさんの作品を全て知っているという訳ではありませんが、いくつか知っているものもあり、「おお!」って思いました。 
 最後にオボンのイラストを取り出して、「さあ、あなたはこの絵に何を見出す?」と問いかけて終わったのはとても良かったと思います。このコンテスト自体の宣言にもなっていますね。 
 ただうーんなんて言ったら良いのでしょうか。これはどうやって評価したら良いのかすっごく迷う所です。言ってしまえば内輪ネタに近いものなんですよねえ。 小ネタとして内輪ネタが入っているとかでもなくて、最初から最後まで全部内輪ネタなんですよね。
 後Fさんが最後病気で死んじゃうって展開はどうなのかなあと……。まあ本人が特に気にしていないのなら良いのですが。 
 個人的な考えなんですけれども、内輪ネタっていうのは「評価されないことでオチが付く」ものだと思ってます。作品の良し悪しで評価を付けるというよりは、そういう扱いを自分はしてしまいます。 
 なので評価的にはちょっと難しい所もありますねえ。これは、Fだけに落単かなあ(すいません)。いやいやただですよ! この作品を通してFさんに興味を持った方もいるかもしれないし、そういう意味では全く無価値である作品ではないと思います。イラストを見返してみようと思った方もおられるでしょう。ちゃんと世の中に対して仕事をしている作品であると言えます。作品を産み出して公開すれば、誰かに必ず影響を与えていく。投稿お疲れ様でした! 
北埜とらさん
評価:☆
 ※最初に断っておきます。私はこの「女流画家Fの生涯と最後の一枚」という文章そのもののみに対して評価・感想をつけます。決して、モデルになっていると思われる方々や、イラスト・キャラクタ・小説等の題材元作品に対して、評価・感想をつけるのではありません。

 私もFさんのファンです! 読み進めつつ、ああ~あの絵だ~あのキャラだ~と殆どの部分でピンときました、魅力的なイラストの一枚一枚が瞼の裏に浮かんでくるようです。イラストとこの文章と一緒に掲載して見たらまた楽しいだろうなあと思います。
 この作品は初読の時、正直、めちゃくちゃ困りました。「Fさんの実在のイラストやキャラクタを紹介している」に等しいこの文章を、小説コンクールに投稿された短編作品として、他の小説たちとどう比較・評価していいものか全く分からなかったのです。作中の女流画家Fは私のフォロワーさんと同一人物ではないことは明白なので、当然「架空の女流画家F」を頭の中に置くとして、テーマイラスト以外のイラストも全く知らないことにして読めば、自分の持っている評価軸に入れられるかなあとも思いました。けれどそれは作者さんの意図する読み方ではありませんよね。よって、提示されているイラストは頭の中に残したうえで、作者さんがこの作品を通して何をやりたかったのか、考えてみました。
 作者さんのこの作品における試みとしては、「Fさんの作品を魅力的に紹介すること」そして「Fさんの作品を19世紀の西洋史・美術史の流れの中に組み込んで解釈すること」この二点なのではないかと思います。(ちなみに私は歴史系統はからきしダメなので、西洋史という言葉が正しいのかすら分かりません。ニュアンスは伝わると信じて……)
 一点目、作品を魅力的に紹介するという試み。これはうまくいっているのではないかと思います。おっ、と思うような表現が随所に見られまして、

>次の瞬間には大きな音を立ててホエルオーが海へ戻るのであろうが、この切り取られた一瞬だけは音の消えた世界のように感じられる。
>梅の花とピィの体を同じ色で塗ることにより、画面に調和をもたらしている。また、背景の色は一色ではなく、左上は薄緑色、そして画面右下にかけて朝焼けのような薄紅色にすることにより、画面右下は梅の花と馴染み、自然と画面中央のピィへ目が行くようになっている。

 よく絵を観察しておられるし、よく想像力を働かせておられるなと思います。作品の内容や経緯についても、理解しやすい文章で丁寧に書かれているなあと感心します。だからこそ、

>片目だけを開いたグレイシアはまるでウインクをしているようで、その意味ありげな表情にあれこれ想像を巡らせずにはいられない。

 この部分には、もうちょっと……もうちょっと具体的に何か論じて……!! と思わざるをえませんでしたが笑、読みながら「ああそういうイラストだったなあ」と思い出すことが出来たことからも、全体として作品の特徴をうまく捉えておられるのではないかなと思いました。ただ、やや失礼な感想にはなってしまいますが、「Fさんのイラストを知らない人にイラストの魅力を文章を通して紹介する」という意図があったなら、う~ん、どうなんだろう、という気もします。やはりこの文章は「イラストと一緒に掲示する」という形が理想的で、そういう意味では企画作品向きではなかったのではないかなと。
 二点目、イラストを19世紀の西洋史・美術史の流れの中に組み込んで解釈すること。この点がこの作品の創造性・オリジナリティの最たるものではないかと考えています。現代に生まれ現代に生きておられる方の描かれた作品を、19世紀の流行や史実に当て嵌めて、再定義する。これは非常に斬新な試みだったのではないでしょうか。美術の世界には全く詳しくないのですが、イラストにこんな楽しみ方があるんだなあと目から鱗が落ちるような思いです。肝心の内容については、これが19世紀の美術史の流れを本当に汲んでいるのかも含めてボンヤリとした理解に留まってしまい、残念ながらなんともコメントできないのですが、詳しい人にとっては面白かったんじゃないかなと思いました。
 それで、こういった特徴を持つこの作品を、私が楽しめたか、という話です。結果から言えば、申し訳ない、私はこの作品をどういう風に楽しめばいいのか分からなかったというのが正直なところでした。「知らない知識(イラストではなく美術史等の話)をとりとめもなく並べられている」という印象が大きかったのですが、この作品が私に合わなかった一因として、この作品を楽しめるだけの教養がなかったというのが大きいと考えています。そこは大変申し訳なかったです。私みたいな知識のない人にもおっと思えるようなギミック(Fの集大成となるテーマイラストに繋がっていく伏線とか)があれば楽しめたかもしれませんが、わざわざ知識のない人に教養レベルを合わせると作品の教養高さが削がれて魅力が損なわれてしまうと思いますので笑、このままでもいいんじゃないかと思います。好みに合わなかったということで、すみませんがお願いします。
 ……さて、少し余計なことを言います。この作品は、ほとんど「生モノ」に近いジャンルの作品だったんじゃないかと思っています。とはいえ、題材元の方々が不快な思いをされないならば、こういう作品もあってもいいんじゃないかと私は思います。本作の随所から感じる題材元の方々へのリスペクトは、好ましく微笑ましいものでありました。
 よって、ご本人様方が許容するなら、私が口を出していいことは本当はなにもないんですよ。ただ、一点……どことは言いませんが、なぜ……この結末を描いてしまったんだ……と困惑が止まらなかったことだけは、すみません、どうしても伝えてさせてください。フィクションと言えどね、これだけモデルにされているならね。ご本人様が怒っておられないのにこういうことを言うのは筋違いも甚だしいんですが、ご本人様に仲良くしていただいている一人としては、ちょっとなあ、なんだかなあ……と思ってしまいました、私はね。私は、なんですけどね。すみません。
 最後にもうひとつ。どうしてもこの作品に付け加えるべきだったのではないかと思うことがあります。女流画家Fさん、私が思うに、きっと小説を書くのもめっちゃ上手だったんじゃないかと思うんですよ!! 個人的には是非そこも組み込んでほしかったなあ~!!笑
 投稿お疲れさまでした!
雪椿さん
評価:☆☆☆☆
 Fさんへのファン魂溢れる話ですね。現実のFさんの情報を物語の中に入れつつ、現実とこの話のFさんは別人であることが書かれていてよかったと思います。かなり細かいところまで書かれているようで、ところどころに作者さんのファン魂がひしひしと感じられます(あの夫婦のことを入れているのもすごいと思いました)。
 最後の文章、というよりは文章全体が読者への語りのようになっていたので、これが作品の最後だったら更に効果があったのでは、と思いました。最後の最後をこちらへの問いかけで締める感じがいいですね。
砂糖水さん
評価:スキップ
(全方位土下座)
色々とすみませんでしたー!!!!
あの…はい…ごめんなさい…。感想チャットで色々言われた辺りから実はずっと胃が痛かった。今も痛い。
まあまずね、許可も取らずに何を書いているんだと言われると全くぐうの音も出ません。
TPOを考えろと言われたらごもっともですと返すしかございません。
あとそうですね、なぜあんな最期にしたのか、は完全にわたしの考えが浅いというか想像力が足りないよ案件です。誠に申し訳ございません。旅に出てその行方は誰も知らないエンドにすりゃよかったと、指摘されてから思いつきました。他作品とやや被りますが被っててもいいからもっとこうあやふやな感じにすればね、よかったですね…。すみませんすみません。
TPOに関してはね、まあ言われるだろうなあと思ってギリギリまでやっぱやめようかなあと思ってたのですが、まあ出してしまいましたね…。早めに出せてたら取り下げもあり得たのですが全然書けなくてその暇もなかったですね…。完全にわたしの不徳の致すところというやつです。
そもそも作品投稿するつもりはなかったんですが、お盆休みに西條奈加のごんたくれを読んだんですよ。実在した絵師をモデルにしたキャラの生き様を描いた作品なのですが、絵師を主人公としているからには彼らが描いた絵が作中には登場するんですね。でも挿絵がないんですよ。少なくともわたしが読んだ文庫版だと。挿絵がないのにありありとその絵が思い浮かぶような作品なんですよ。すごいなあと、こんな話書いてみたいなあと思ったんですよ…。ええ…。
そこでこう、結びついてしまった…。もし書いたら面白いだろうなと思いました。
このネタなら絶対ポケストカーニバルに出したら面白いよなあと。
他所に出した方が安全だし内輪ネタというか身内ネタに不快になる人もいなかったと思うんですよ。
でも、ごめんなさい。どうしても出したかった。
言い訳が長くてすみません。
あと最後にこれだけは。モデルにした方のイラストは本当に素晴らしいのですが、もしこの話で悪印象を与えてしまっていたらすみません…悪いのはわたしなので…あの方は悪くないです…わたしが勝手にしたことなので…。どうかどうか。それだけは!!!!!!
ということですみませんでしたー!!!(土下座)
伊雑アゴバルさん
評価:☆☆☆☆☆
ばすさん
評価:☆☆☆☆☆
リングさん
評価:☆☆
わやさん
評価:☆☆
灰戸さん
評価:☆☆☆
シガラキさん
評価:☆☆☆☆☆☆
さねたかさん
評価:☆☆☆☆
ionさん
評価:☆☆
ゾイシアさん
評価:☆☆☆☆☆☆
一葉さん
評価:☆☆☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆☆
猫村さん
評価:☆☆☆
BoBさん
評価:☆☆☆☆☆☆
コメットさん
評価:☆☆☆
浮線綾さん
評価:☆☆☆☆☆☆☆
Lienさん
評価:☆☆☆☆☆
クーウィさん
評価:☆☆☆☆☆☆
586さん
評価:☆☆☆
まーむるさん
評価:☆☆☆
トビさん
評価:☆☆☆
じゅぺっとさん
評価:☆