風在りて幸福 の感想

照風めめさん
評価:☆☆
非常に難解な作品でした。
本当に申し訳ありまさんが、わたしの現在の技量では作者さんの意図を汲み取る事ができませんでした。
もし、作者さんの意図が「雰囲気を読ませたい」という作品である場合でしたら、以下の感想は見なかったことにしてください。

さて、この作品が難解であると感じた所以は二点あります。
①複雑すぎる人物構成
登場人物が文字数の割に多く、どのキャラとどのキャラがどういう関係性であるのかを曖昧にしか把握できませんでした。
誰がどういう属性で、どういう考えの元動いているキャラクターなのかがあまり分かりませんでした。
キャラクターが理解できないまま物語が進んでしまったので、物語を読むことよりもキャラクターの関係性がわからないもやもやがどうしても残ってしまいました。
②描写の不足
キャラクターの心情に対応する情景が見えてこないため、感情移入をする妨げとなっていると思いました。具体例を示します。
>だからきっと、住む人々の心の冷たさがここを凍えさせているのだ。
むしろ葬儀で歌っている描写から暖かさを感じました。エーテル財団が冷たい、としても少なくとも原作ではポケモンに対しては暖かい人が大多数のように思え、素直にアグリーとは言えませんでした。
>『じゃまもの』の意識はもうこの宇宙のどこにも残っていないから、世界は喜んでいるんだ。
じゃまもの、の候補があまりにも多すぎて、何を指しているのかわかりませんでした。
エーテル職員? じいさんの親族? 愛人? それともじいさんそのもの? 良ければ是非ご教授頂きたいです。
その他にも多々、明瞭でないが故に何か分からない事が多く、スムーズな作品の理解に至る事ができませんでした。
また、タイトルはすごい好きなんですが、作品との結びつきもピンと来なかったのか惜しいと思います。
この作品全体の雰囲気を保ちながら描写を細かくする方法ではいくらでもあると思います。締めの一文や全体の雰囲気は良いなぁ、と思いました。ポテンシャルは感じるので、またいつかパワーアップした作品とお会いする機会を楽しみにしてます。
あまもさん
評価:☆☆☆
華やかなアローラ式の葬儀とは裏腹、さまざまな感情が交錯するようで、葬儀の鮮やかさが一層やるせなさを感じさせる気がしました。
円山翔さん
評価:☆☆☆☆☆
現実世界のアローラは人口のるつぼ。様々な文化が息づいており、葬儀の様式もこれと決まったものはなく。アロハシャツ(作中ではアローラシャツ)は正装で、会議や葬儀なんかにも着ていける。現実世界の様式がたくさん反映されていましたね。この作品で国語の読解問題を作ったら面白いのではないかと思いました。正直、私も完全に理解したとは言い難いのですが、それでもしみじみと感じるところはあって。うまく言葉で説明できないのがもどかしいです……
水のミドリさん
評価:☆☆☆
残されたものの死との向き合い方。アローラって踊りつつ祈りつつの葬式で楽しく送り出しながらも島ごとに大きな霊園があるのでそのへん手厚いですよね。フワンテのバルーン葬なんてのもありそう。そういえば死にまつわるお話なのにゴーストタイプが出てこないのが意外でした。こういうテーマはもっとポケモンに託したほうがすんなり伝わる気がします。視点と時間軸と人間関係がちょっと複雑で2回読まないと理解できなかったかな……。
ドダイトスが周囲の白さから冬と勘違いして落葉する、って掴みおもしろいですが流石に無理あるのでは。視覚が落葉のトリガーになっているならシンオウにいる個体でも雪が降らない年は落葉しないことになりますし、万年雪の土地ではただのリクガメですよ。
コメットさん
評価:☆☆☆
死を悼む物悲しい雰囲気の作品でしょうか。読解力不足もあるのですが、頭の中に散らばったピースを上手く組み合わせる事が出来ず、この物語を真に読み解く事は出来なかった気がします。時間ギリギリに投稿された事もあるので、願わくばもう少し文字数を取った完成版が見れればなと思う作品でした。
乃響じゅん。さん
評価:☆☆☆
投稿順、3000字弱という文字数から考えるに、恐らく書ききる時間が足りなかったのかな、と思います。
ただ、ものすごく面白くなる可能性を秘めた作品だな、と感じたので、下に自分の思うことを書き連ねさせていただきます。
恐らく作者さんがやりたかったことは二つあると思うんですよね。
1:葬式の様子を通しておじいちゃんの人物像が浮かび上がらせるという構図
2:幻想的なアローラの葬式の描写
以上を考えると、この話は全てモノ言わぬミク視点で描くのが良いかと考えました。周囲のセリフ周りから人間関係などが分かるようにすれば、一本筋の通った構成になるのではないかと思われます。
愛人の登場、と言うところを見ると、おじいちゃんの人間関係は意外と複雑だったことがうかがえます。これを活かさない手はないでしょう。遺産目当てと思われたけど、おじいちゃんを愛する気持ちは本当だったことが分かったりとか。その辺りでひと悶着起こしても面白かったかもしれません。
唄ったりといった明るいアローラらしい部分の登場は、最後の最後に取っておくと、演出としては効果的かな、と思います。もっとタメを作ると短編としてのカタルシスが増すと思います。
個人的にはどうすれば面白くなるのかを考えるのが楽しい作品ではあります。作者の意図からズレてしまったのなら申し訳ないです……。恐らくタイムアップだと思うので、ここで終わってしまうのは残念でした。フルバージョンがあれば、読んでみたいですね。
雪椿さん
評価:☆☆☆
大切な人とのお別れの話ですね。主人公の家の人間関係(?)がなかなかどうして複雑ですが、これは何を伝えたかったのでしょうか。いや、人の死とその別れの場という話の背景から「大切な人が死んだ時の寂しさや伝えられなかった思い」が鍵だと思うのですが、なぜ最初に主人公ではなく「ミク」視点だったのですかね……。
もしかして、あれでしょうか。おじいちゃんの相棒として長年寄り添っていた「ミク」が、アローラの風に乗って消えていった彼の魂を見送り、新たな幸せを見つけていく、という感じの……(全く違う方向だったらすみません)。
私のグダグダな解釈はともかく(え)、主人公達やミクが「幸福」を見つけられるよう願っています(これも微妙に外れていたらどうしよう……)!
Pさん
評価:☆☆
地方を転々とする冒険の末、ある街に腰を落ち着け家庭を築いたトレーナー。没した彼の遺族に遺されたのは各地で築かれた縁による複雑な親族関係と寿命の長すぎるポケモン。旅のトレーナーならあるかもしれないと確かに思わせる状況です。
そうした設定や冒頭のドダイトス視点から白いエーテル財団の建物を「白い雪」と例え、「住む人々の心の冷たさがここを凍えさせているのだ」と推測するシーン、拘束を解かれ動き出したドダイトスの巨躯の重厚感など、随所に見どころはあるのですがそれ以上に全編にわたる説明不足の点が否めません。
まず少年のパートに入っての第一声「なんでアイツが来ないんだよっ!」ここで言われている「アイツ」とは誰なのか? そもそもこの台詞を発したのは少年なのか、「おじさん」なのか?
「けどさ、僕知ってるんだよ。本当にじいちゃんを殺したのはミクじゃない。それだけは知ってる。」こう慰められているドダイトスはこの場に居合わせているのか?
それを「後ろで僕を呼びに来た」おじさんと少年の位置関係はどうなっているのか?
もし時系列がこの本編の記述順に進んでいないとしたら、本来それはどういう順番で起こったことなのか?
少年パートの冒頭600字、10行程度をとってもこの状態であり、読み進めても疑問が特に解消されるわけではないので、その先で語られる少年を取り巻く親族や血縁・地方の話の前に今この場面で何が起こっているのかが理解できません。
旅の習慣があるポケモントレーナーは複雑な家族関係が珍しくないだろう、とはよく言われるもののそれを葬儀という場で正面から扱った小説は非常に珍しく、葬儀というシチュエーションを利用して各地方の風習まで交えるなど、題材としては全体として非常に高い発展性とともにアイデアの目の付け所のすばらしさを感じます。
それだけに、設定のわかっている作者の脳内をそのまま出力するのではなく、その設定群に初めて触れる読者の視点からみてどうかを今一度考えていただきたく思いました。
森羅さん
評価:☆☆
元気なおじいちゃんだなあと思いました。亡くなった後にまで禍根を残すのはどうかと思ってしまいましたが。本筋としては文化と風習の話でしょうか。すみません、誰がどちらの系譜の人間で、誰が話しているのかなど展開が良くわかりませんでした。理解が及ばず申し訳ない限りです。ミクちゃんが「おじいさん」を殺した(葉っぱが全て落ちてしまったので)とのことで言い争っているということで良いでしょうか。そして最後ミクはシンオウ側(愛人)の家族の元へ行ったとのことで良いでしょうか。読み解けるとすごいしみじみと染みそうなお話だったのですが、本当に読み切れず申し訳ありません。
カイさん
評価:☆☆
一人の死を巡りうずまく感情のお話、というところまでは分かるのですが、場面や語り手の掴みにくさを終始感じました。扱おうとしたテーマは重みがあり良いと思うのですが、まずは読者に情景を伝えてほしかったので、申し訳ありませんが2ptです。
ラプエルさん
評価:☆☆☆☆
レヒレさんはおじいさんにとってどんな存在だったのでしょう。元おじいさんの手持ちで今はもうこの世にいないのか、はたまた島の人間たちみんなから彼岸の神として扱われているのか。中盤まで読み進めて、ミクが冬ごもりを終わらせるころには死んでしまう、ということを言っているのだと気づきましたが、それを語るおじいさんにミクはどんな思いだったのでしょう…それほど驚きはしなかったと語っていますが、ナエトルの頃からの付き合いなら何か思うところがあるのでしょうね。
ところで“分け入っても分け入っても白い雪”って、もしかして元ネタの句があるんでしょうか。私の故郷には自由律俳句で有名な俳人がいて、似たような句を残しているのですが…ぜひ教えていただきたいところ。

拙作もドロドロのアローラを描きましたが、この作品のアローラもなかなか…やはり独特の風習が色濃く残る土地では、なじめない人間が排斥されてしまうものですね。風習にも人間関係にもなじめないとそこで生きていくにはつらいなあ…
アローラスタイルの葬儀はとても好みですけどね、故人を送り出すのは湿っぽいより底抜けに陽気な方がいい。けれども事情が複雑なだけに大人たちの思惑や主人公の思いがドロドロと…短い文章の中にそれらが詰め込まれていて凄かったです。

「当のドダイトスは~」のところ以外、文頭の一文字空けがなかったのが違和感でした。すっきりとまとまっているスタイルがいいなあと思う一方で、もうちょっと掘り下げがあってもいいのかなあとも思いました。あちこち地方を回ってるだけあってカントー、シンオウ、カロスと名前が出てきたり人物が出て来たしますが、どんな経緯があるのか背景がもっと知りたかったなあと思います。
葉穂々さん
評価:☆☆☆
ポケモンと、"おや"と呼ばれるトレーナー。その死別に、ポケモンは何を想うのか。
冒頭のドダイトスのミクさんの独白が、大変味わい深かったです。
砂糖水さん
評価:☆☆
チャットでマスクネームの意味が判明したときめっちゃ感心しましたし、笑いました。桶屋www
それはそれとして、おそらく他の方も書いてるとは思いますが、なんというか言葉足らずすぎて読んでも内容が全然頭に入ってこないです…。一度、自分では少しくどいくらいに説明を書いてみてはいかがでしょう?いやこれお節介ですかね。
ドダイトスが真っ白な内装を見て冬と勘違いする…など、素晴らしい発想をお持ちのようなので色々ともったいないです。
ionさん
評価:スキップ
はい。みなさん、カーニバルに参加してくださり、どうもありがとうございました。
技術の拙さに関して陳謝致します。
今時間がないんで、のちの扱いちょっとどうしようね。
586さん
評価:☆☆
すみません。なんとなく意図するところがあるというところまでは分かったのですが、文章からはその意図までは読み取ることができませんでした。読解力不足を痛感しました。
秋桜さん
評価:☆☆
すいません。爺さんが死んで葬式が行われていて宴会が始まった以外何が起きているのかいまいち読み取れませんでした。『キュワワーが、何も知らないような顔で戻って来た。宴会が始まった。』という所がとても好みでした。
終夜さん
評価:☆☆
じいちゃん、恋多き人やったんやなあ……。
しかし残された家族(シンオウ側と、カロス側?もしくはアローラ側?)の皆さんは、何というか、こう……もはやドロドロな愛憎関係を構築してしまっている気がするんですが。
そんな親戚関係で大丈夫か?という私の突っ込みはさておき、ミク以外は特に名前が出てこなかったこともあり、この作品は登場人物の把握がやや難しい印象を受けました。
ミク、は冒頭に出てきたドダイトスのことですよね。独白からてっきり大人しそうな子に見えたんですが、なぜ彼女には身体的拘束が必要だったのでしょう。
また、主人公は「彼女を家族の元へ」送り出したそうですが、この場合の家族とは、そもそも誰のことを指していたのか?
ラスト数行の愛人(シンオウ側)と主人公の会話も突飛で、お互いに噛み合わないまま宴会が始まったところで物語がばっさり締め括られてしまっているので、もう少し両者の和解……とまではいかずとも、ゆっくりとでも意思疎通をとってほしかったですね。
うにゃさん
評価:☆☆☆☆
さまざまな家族の形が垣間見れる作品でした~!アローラの悠長な雰囲気もいいですね!
逆行さん
評価:☆☆
 非常に申し訳ございません。自分はこのお話を殆ど理解することができませんでした。 
 細部の表現に関してはとても光るものがありました。『それは”おや”と呼ぶにふさわしい響きを持ってまだナエトルだった自分を包んでいたことだろう。』ここは非常に名文だったと思います。上手いです。とても文才を感じます。 
『宴会が始まった』という終わり方も余韻を残す終わり方で良いと思います。ただ、何故宴会が始まったのかがどうしても読み取れなかったのが残念ではありました。 
 自分の読解力不足を棚に上げてイチャモンを付けるのも心苦しいですが、いつくかこの小説で自分が改善すべきだと思った点を挙げていきます。ご気分が悪くなったら読み飛ばしてください。 
 まず視点をコロコロ移動するのを止めた方が良いかなあと思います。短いお話なのですから、一人の視点だけで成立させた方が纏まるし、分かりやすいと思われます。 
 後は話題を急に変えない方が良いです。最初の段落でも建物の話しが突然入っています。途中に入れるより、一番最初にまず建物の状況を書いておいた方がまだ分かりやすいかなあと。話題を出す順番も中々難しく、自分も課題としている所ですが。 
 最後にこれを一番やって欲しいなあと思ったんですが、誰が誰に何をしているのかを省かずに書いた方が良いです。誰が誰に何をしているのか、を明確に書いて頂かないと状況が読めにくくなってしまいます。 
 セリフ文の後には誰がそのそれを言ったのか書いて頂けると有り難いです。「○○が言った」とか簡単な感じでも良いので、とりあえず誰のセリフかを示す必要があるかなあと思います。正直脚本形式にしたほうがまだ分かりやすくて良いなあと思ってしまいました。 
 勿論誰のセリフかを全て示すのもおかしいです。ただそのあたりの塩梅は難しい所です。最初は全て示すぐらいでも良いと思います。 
 このお話は凄く名作になれる可能性を秘めていると思われます。 
 繰り返しになりますが、個々の表現からは作者さんの恐るべき才能を感じさせます。今後とも作者さんの作品に期待しております。
レイコさん
評価:☆☆☆
 読解力がなくて、すみません。文章が心理描写を中心に、感情的に途切れ途切れになりがちなためか、全体像が掴みづからったです。ドダイトスから僕への視点変更も唐突な印象を受けました。いる・いらないで判断するのも味気ないですが、物語の大部分が人間視点なので、ドダイトスのミクの心情が冒頭のそれっきりなのであれば、カットしても大丈夫ではなかったのでしょうか。肝心のストーリーにほとんど絡まなかったのは惜しいと思いました。ミクはいつか旅立つかもしれないという母の言葉と、行って来いよとミクを自由にして送り出した「僕」の気持ちやタイミングが今ひとつ、私の中で結びつきませんでした。それにしても突然まだ11歳の少年に感情をぶつけはじめる祖父の愛人とやら、あまりに大人げないのでは……ドロドロした人間模様が不思議と苦にならない作品でした。投稿、お疲れ様でした。
春さん
評価:☆☆☆
 見送る人、見送られる人。
 葬儀の話ですね。色々な土地を巡って、色々な土地で愛人も拵えるとはなかなかハッスルなおじいさんだなぁと思いました。最初のシーンはドダイトス視点で、後は「僕」の視点での話ですね。一人称の話だと、視点変更を行うことで読み手が混乱しやすいです。基本的にはやらない方がよいでしょう。仮に行うとしたら、混乱しやすいという事を念頭に置いた上で、読み手がスムーズに視点変更できるように注意すると良いです。見送る立場の人間の色々な気持ちを書きたかった、のでしょうか?尺が足りない気がします。シーンが不足していると思うので、もう少し煮詰めて書けると良かったのでは。最終日投稿、お疲れ様でした。
フィッターRさん
評価:☆
 短いわりに登場人物が多く、セリフも誰が言っているのかわからない、ないしわかりにくいものが多くて、お話の筋がすごくつかみにくいお話だと思いました。
 アローラの葬儀の描写は鮮やかで面白かったのですが、それにお話の構成が追いついていないようなイメージがあります。
早蕨さん
評価:☆☆
 愛人達が顔を合わす泥沼の葬儀、なのでしょうか……。僕の理解が悪すぎるのか、うまく話を飲み込むことができませんでした。 
 ただ、作品全体の雰囲気は好きですし、各キャラクターもわかりやすささえもう少し意識すればとても良い作品になるだろうなと思っています。
 きちっと理解できれば、と思うばかりです。作品全体からあふれ出る荒んだというか、灰色の空気が出せるのは本当に凄いと感じています。
北埜とらさん
評価:☆☆
 大変申し訳ない、この作品は読解にまるで自信がないです。特に『この台詞を誰が喋っているのか』が非常に分かりづらかったのが苦しいところでした。どこをどうすればもっと理解しやすくなるか、考えようとしてみたのですが、私自身、かなり感覚的に文章を綴っているタイプで、理論的なことにはまるで自信がありません。きっと私のアドバイスでは、この文章の魅力である透明感を著しく損なう結果になると思います。よってアドバイス的なことは他の方々にお任せしようと思います。言うだけ言ってすいません……!
 断片的にのみの理解で恐縮なのですが、断片的に好きな部分がありましたので、好きポイントを列挙してみたいと思います。

・ドダイトスが部屋の内装の色を勘違いして冬籠りの準備をしはじめてしまったところ
 動物・植物両方の特性を加味したドダイトスの生態、「冬ごもりの準備をすると葉っぱが落ちる」ってとこがいいですよね。カメっぽいですもんね、育て方によっては冬眠するかも。シンオウのドダイトスたちは大変そうです。それを見たおじいさんが死期を悟って死んでしまうのもエモい……
・愛人とか愛人へのあてつけとか
 ポケモン小説って年齢層なのか趣味なのか、こういうドロドロしたの全然見ないですね、良いなあワクワクする。もっと読んでみたい感あります。
・アローラ特有の葬式
 葬儀、っていうテーマがまた興味深いのですが、この作品で描かれている葬儀の様子が凄く爽やかな寂寥感に満ちていてよいなと思いました。遺灰を乗せた草の小舟とともに蒼い海に出ていくキュワワー、想像するだけで美しい。
・「医者というのは、少しでも多くの命をこちらに留めておく罰当たりな仕事だから。じいさん個人に対して好きとか嫌いとか言ってられないんだ。ごめんな。」
 ↑この台詞良いです 深い……(でも「じいさん個人に対して~」というのが何を示しているのかはボンヤリとしか分かってないのですが……延命措置を終了したとかそういうことかな?)
・歩き出そうとしているミクの、
>『じゃまもの』の意識はもうこの宇宙のどこにも残っていないから、世界は喜んでいるんだ。
>だから空は吸い込まれそうな海のように青いし、こんなに綺麗な虹が出ているのだ。
 すいませんこれ正直意味はよく分かってないのですが、なんかめっちゃ好きでした じゃまものって誰だ? おじいさんか? よく分んないけどめっちゃエモい……(エモい) 本当にミクがこれを伝えたがっていたのかも分かりませんよね、僕が感じただけですもんね。
・最後の「初めから、~」のくだり
 エモい!!!!!!!!! いやすいませんやはり愛人さんがなぜ「僕」にキレているのか正直分からないのですが、この言葉に「僕」が言い返す内容がとても好きでした。すいません、意味は、よく分からないのですが、好きでした……何言ってるか分からないと思いますが私も分かりません……なんかエモいんです!!エモかった!!!!!

 理解が及ばず申し訳ない! 投稿期間ギリギリ滑り込み作品なので詰め切れなかったのかな? とも思います、もし完成版があるならまた読んでみたいなと思える作品でした。
 投稿お疲れさまでした!
ポリゴ糖さん
評価:☆☆
 冬ごもりの準備をするミク――ドダイトスの姿を見て死期を悟るじいちゃん、というのが無常観を引き立たせるようで、全体的にしっとりとした雰囲気だという感想を抱きました。タイトルも私には持ちえないセンスを感じます。羨ましい。
 じいちゃんが死んだ後の寂寥感、その雰囲気というのを描き出したかったのだろうと解釈しています。愛も憎もあり、それをミクのせいだと罵る者もあり、そうでないと張り合う者もあり、そういった心の中の整理しきれない感情と、日本の葬式のように厳かなものではなく賑やかに死と向き合う場とのギャップというのを伝えようとした、そういう風に考えていますが、作者さんの考えやいかに。
 いかんせんこの作品、全体像を読み解くのが難しく……。じゃまものとは何か? 「医者というのは~」というセリフは誰の発言か? 愛人のいう「あの人に追いつく」とはいったいどういうことか? このあたり、もう少しヒントが欲しかったところであります。段落どうしの繋がりが薄く感じるところもありました。作者さんが描き出したいものというのはあったのだと推察しますし、それは私好みでもあるのかもしれませんが、伝えきれていないようなところがもったいないところです。
 最後の「宴会が始まった。」という一言がとてもいい雰囲気を醸し出しているように思いました。もしも全体的に情報や描写を補強したバージョンというものがあるのであれば、非常に楽しみにしたい作品であります。
rairaibou(風)さん
評価:☆☆☆
 個人的に、非常に惜しい作品だと思っています。
 世界観も、舞台設定も、キャラクターも面白く、それぞれの関係性は素晴らしいストーリを作る下地になるような気がします。
 ただ、文章と展開があまりにも独りよがりな印象でした、何を伝えたいのかあまりわからず、文章も分かりづらかったです。
 作者さんがもっと時間をかけて読む人のことを意識した文章を書くようにすれば、いつか素晴らしい作品が出来上がるのではないかと思いました。
シガラキさん
評価:☆☆☆☆☆
 何よりこの作品を読んで刺さったのが愛人の言葉でした。『あの人に追いつくために私は、私は――!』という台詞でもういたたまれない気分になりました。魂なんて信じていない。もうそこにおじいさんはいないのだと。もう追いつくことは永遠にできないのだと。ドダイトスのミクもいたたまれませんよね。白い部屋をアローラの人々が生んだ心の冷たさが南の地を凍土に変えてしまった、という解釈で冬籠りの準備を始めたことでおじいさんが死期を悟ってしまった……。ドダイトスの思ったことも見方を変えればあながち間違ってないような気がします。アローラの葬儀に黒い服もいらず、悲しみもない。確かにそれは故人を明るく励まし天に送ろうということで理にかなっているとも言えなくはないですが、見方さえ変わってしまえば全くの逆の意味も持つと思います。だからこそシンオウ出身のミクからすると、嘲笑しているようにしかみえず、冒頭の考えが皮肉にも正解になってしまう……。文化の違いというのは難しいものです。
 しかし難しい作品だなあ、と思いました。私の読解力では全貌を把握できてないです。でもカントーから葬儀に出張ってこないおじさん、そういう人は結構いますよね。葬儀中は泣いてたのに明日になると何事もなかったようになる人。そういうところが何ともリアルだなあ、と思いました。
 作品投稿、お疲れ様でした!
浮線綾さん
評価:☆☆
 アローラ式の葬儀の風景がなんだかいいなあ 視点がどなたなのかがよく分かりませんでした……! どういうお話だったのかはなんとなくわかったのですが読みこむのが難しい……ふしぎと静かな文章ですね
48095/坑さん
評価:☆☆☆☆
 これ、好きなやつだあ。
 故人を悼む場で、各人の思いや怒りや身勝手さやその他いろんなものが滲み出る。ここで愛人が出てくるのもお約束ですね。良い。葬式に愛人来ちゃったかあ。
 一時期愛人だの不倫だのでポケノベ書くのにはまっていたので、こういうのを書く方がほかにもいらっしゃるんだ、と一人勝手に嬉しくなりました。
はやめさん
評価:☆☆☆
 この作品はまだまだ名作になれる可能性を秘めているというのが、率直な印象です。素材ひとつひとつは宝石のように輝いていますが、ちょっと描写と説明が足りていないがために、文章しいては作品全体の意図が伝わりにくくなってしまっていると思いました。ですが作風としては、私の性癖ど真ん中ストライクを打ち抜いているので結構熱く語ります。
 私もこの作品の魅力を見出せたのはかなり読み直した後になります。もう少し文字数を割いていただけると、更に(私が)盛り上がりながら読めたと思います。これだけ言っても、ちゃんと意図を汲み取れているかどうかは自信がありません。ですので、内心高評価なんですけど、ちょっと★をつけにくいので、この評価ということで、すみません。
 ちなみに、一番読みにくいと感じた部分は情報の出し方でした。登場人物が一段落ごとに追加されるような勢いで増えるので、誰に重きを置いて読めばいいのか、今どのような状況なのか、把握することがむずかしかったです。でもこれは私もやりがちなので、あまり偉そうには言えないのですが……。ただ、情報の出し方や順番さえ整えば、登場人物が多少増えても充分読み取れると思います。
 と、お願いはここまでにして、面白かったところにも触れさせていただきますね。
 アローラ風の葬儀、いつだかテレビ番組で海外のとある国の葬儀で笑っている人が多く、取材に対して「死を悲しまないためです」と説明していたのを思い出します。
 また、ドダイトスの落葉を見て死期を悟るといった勘違い、という描写は感嘆しました。「けどさ、僕知ってるんだよ。本当にじいちゃんを殺したのはミクじゃない。それだけは知ってる。」という風に作中でも、あくまで間接的な原因として描かれていますし、ドダイトス(ミク)自身が悪いという風にはみなされていないですしね。
 「その父さんであるじいちゃんと過ごした地に縁のゆかりもないアローラ風の葬儀を選んだのは、愛人へのあてつけなのだろう」という着眼点にも驚きました。愛人という言葉をポケモン小説で見かけること自体が少ないですが、この作品は全体的に人間が人間らしい動きや台詞をしていて、好感が持てます。
 ぜひ、これらの要素をもっともっと掘り下げてほしかった……。完全版を読みたいという気持ちが湧きますね。
小樽ミオさん
評価:☆☆☆
リングさん
評価:☆☆
トビさん
評価:☆☆☆
Ryoさん
評価:☆☆
Lienさん
評価:☆☆☆☆
花鳥風月さん
評価:☆☆
BoBさん
評価:☆☆☆☆
伊雑アゴバルさん
評価:☆☆☆☆☆
風間深織さん
評価:☆☆☆
ゾイシアさん
評価:☆☆☆☆☆☆
灰戸さん
評価:☆☆
きとらさん
評価:☆☆☆
猫村さん
評価:☆☆
天波八次浪さん
評価:☆
クーウィさん
評価:☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆
さねたかさん
評価:☆☆☆☆
じゅぺっとさん
評価:☆☆
えびフライさん
評価:☆☆☆☆
ばすさん
評価:☆☆☆
あすぺふさん
評価:☆☆
まーむるさん
評価:☆☆☆