How many colors?の感想

あすぺふさん
評価:スキップ
(作者です)
一つだけ言いたいことがあります。
皆さまに熱く議論していただいた時代設定ですが、私の重大なミスにより、訳の分からないことになってしまっています。申し訳ありません。
内容そのものには関係ありませんので、ある方が仰っていたように、並行世界という見方をしていただけるとありがたいです。
あまもさん
評価:☆☆☆☆☆☆
読みながら、時代と語り手の知性を感じる文章に、変な声をあげてしまいそうなくらいどきどきしました。等身大の人間らしさを感じる主人公ですね、こういった文章の雰囲気、本当に好きです。淡々としながらも主人公がたくさんのものをみて熱くなったり悲しくなったり、たくさん思考していますね。ああもう好きです…。人間らしい弱さと、熱意と、知性を感じます。沢山の色が物語の中に出てくるのも好きでした…。
乃響じゅん。さん
評価:☆☆
色々な地方をめぐるお話、各町の描写が暮らしを感じられるものでよかったと思います。
物語としての主題を読み解くことができなかったので(申し訳ないです)、何か申し上げることはできないのですが、このなんとも言えない旅情が結構良かったなぁ、と思います。
水のミドリさん
評価:☆☆
破壊兵器が起こした衝撃波の描写がわかりやすかったです。ここ読んだだけでカロスの戦争が題材だってわかりました。爆発の衝撃波って建物びりびりするらしいですね。渡航にやけに日数がかかったり、時代背景をチラつかせてくれるのは楽しかったです。
伝説鳥フリーザーがふたご島を海に落とした卵に見て拾おうとしている、って表現すきです。でも具体的なポケモンがわきゃわきゃ活躍するシーンが読みたいナ〜〜〜って感じでした。淡白な地の文にポケモンすら出てこないとなると、ちょっと退屈してしまいます。主人公オトモにトリミアンくらい連れていてよかったじゃない。
作者様きっと慣れない設定・文体で書かれたんじゃないですか。ポケモンって単語が生まれる前の世界観にしたかったんでしょうけど冒頭あたりで『ポケモンスクールの卒業式の時のような――』って書いちゃってますよ。だいぶ馴染みのない「冥濛」って言葉3回くらい出て悪目立ちしてたし、「シナジー」ってマイナス効果のときにはあまり用いません。もっと日常使いなれた言葉で物語を紡いでみては?
照風めめさん
評価:☆☆
活動力のある主人公でしたね!
マスクネームも256の三乗だ、というのもとても面白いと思いました。
モンスターのMからミュー、であるなど随所に見られる設定も光ります。
やや難しめの語彙も丁寧に扱っているという印象も受けました。
ただ、この作品は少し欲張り過ぎたように思います。
戦争の悲しみを説くのか、生物としての面白さを説くのか、どちらを主として読めばいいのかわからず、どっちつかずであると思いました。
二つのテーマをもっと強くリンクさせるか、或いは片方に特化するべきだったのではないか、と思います。
葉穂々さん
評価:☆☆☆
数ヵ月掛る船旅を繰り返し、各地を渡る主人公。
何と、凄まじい行動力なのでしょうか……

好きポイント
・船旅描写
・ポケモン世界の用語で表現される例えの数々
・「根も葉もなさそうな自信にアゴジムシが姿を現しそうではあったが」
なるほど。
……なるほど……?
rairaibou(風)さん
評価:☆☆☆☆
・世界観設定と描いた時代がとても良かったです。
うにゃさん
評価:☆☆☆☆☆
ポケモンを道具としか考えない人もいれば、大切な友達と感じる人もいる。後者でありたいと思える作品です。
Pさん
評価:☆☆☆
タイトル通り、折に触れて出てくるたくさんの色を強く意識しながら読ませていただきました。
明け始める空の薄碧と朱のグラデーションに始まり、主人公が直面する灰色に変わり果てたカロスの大地、佇むAZらしき人物の全身真っ黒な風貌、それ自体が色名を冠するカントーの街々、主人公がポケモンへの意識を変えるきっかけを作ったコラッタの紫、カロスへ帰っていく主人公を360度包み込む空と海の碧、灰色だったカロスに芽吹いたクリーム色の花と各パートごとに必ず色の表現が伴っていて、全編にわたってこの色の表現を意識されたことと思います。
ただ進行していく話そのものに関しては独特な比喩と難解な語彙での表現が続き、その意味を図りかねたことも多かったです。
また、生まれ故郷であるカロスの滅亡、失意や怒りの中での異国カントーへの船出、そこで出会う新理論への感銘、ポケモンとの関わりによって得た新たな見方、死の大地と化したカロスに芽吹いた草木との出会いと、船旅で飛ばされた期間はありますが短期でのめまぐるしい変化が続くためかなり主人公の気持ちの起伏は激しいはずなのですが、それだけの緩急をあまり文章から感じ取れなかったように思いました。
ポケモンに関する革新的理論を打ち立てた人物、新聞等でも取り上げられる時の人にアポ無しですぐ会えてしまうというのも違和感があったので、ここをいくらか延ばしてその間にコラッタとのエピソードを挿入するなどで文章面と作中時間のすりあわせを図るなどの手が考えられると思います。
カロスの滅亡時ということで3000年前を思ったのですがタマムシ大学があったりするなど近年かと思わせる描写もあり、私の中で年代設定に関する答えは出ていないのですが、徹底して「モンスター」と呼ばれるポケモンの扱い、ポケモンの研究がまだあまり進んでいない作中の様子を見て、まだポケモンがモンスターボールに入る原理が解明されていない頃なのかなとは考えています。
モンスターがまだポケットに入るようになる前、というのを思うととても楽しかったです。それならまだただのモンスターに違いない。
終夜さん
評価:☆☆☆
タイトルは本文ラストと、作中出てきた「色」についてそのまま読者に尋ねているダブルミーニングが含まれていたりするのだろうか……?(全くの見当違いだったらすみません)
カロスの復興に向けて、主人公が奮起するところで締め括られていたのが良かったです。
円山翔さん
評価:☆☆☆☆☆
ゲームや白黒写真以外に、私は色のない世界を見たことがありません。例えば、原子爆弾が落とされた直後の広島や長崎は、この物語で描かれている、兵器により色を失ったカロスのようだったのかなと想像を巡らせています。……今思えば、初めてポケットモンスターシリーズのゲームが遊べたのはゲームボーイ。まだ画面が白黒の時でした。でも、その小さな箱の中に、製作者はいくつもの色を詰め込み、プレイヤーはその色をそうぞうした。今でこそ色があるのが当たり前のようになっていますが、少しずつ色が増えて今に至るのだと思うと、荒廃したカロスがこれからどんな風に色を取り戻していくのかが楽しみに思えます。色の使い方や比喩が面白いと思いました。
花鳥風月さん
評価:☆☆☆
カロスとイッシュの関係を「トリミアンとヤナッキー」って表現されたところに痺れました。こういう実在の動物による言い回しをポケモンに置き換えるのすごく好きです!
ミュウの名前の由来がモンスターの頭文字のMからというのは公式設定でしょうか?(知ったか)
いずれにしてもすごく納得のいく説明でした!
森羅さん
評価:☆☆
すみません、上手く読み取れませんでした。申し訳ありません。
主人公である「私」が故郷を離れ、海を渡ってそして結局復興のために故郷(カロス)に戻る話なのだと思うのですが、時代がいつなのかがまず良くわかりませんでした。「愛するモンスターを戦争で失った」男はゲームどおりであるのならAZさんでしょうが、それならば「私」も勿論3000年前の人間の話で、3000年前ってヨーロッパはギリシアが栄えてた辺りなんですよね。イッシュ(アメリカ)は未開の地だったでしょうし、カントー(縄文時代です)やらに船が渡るすべはないと思いますし、電灯やら新聞やら遺伝子の話もまだ到底できない頃の話でしょう。もしかして「愛するモンスターを戦争で失った」男がAZさんではなく第二、第三のAZさんなのでしょうか? パラレル世界なのだとしたらすみません。
カイさん
評価:☆☆☆☆
これ途中に出てくる男は、AZですかね。私はXYをやっていないのでよく知らないのですが、マジですかカロス吹っ飛ぶのですか……ひええ。とんでもない事態に立ち会いながらも、何もしてこなかった自分を顧みて、しっかりとカロスに帰ってきた主人公は、強いですね。きっと荒廃したカロスに、何かの色を見出してくれることと思います。
比喩表現の分かりづらい部分がいくつかあるように感じました。
Ryoさん
評価:☆☆☆
これは…いつのことなんだろう…最終兵器発動させた直後のAZっぽいの出てくるから三千年前…?でも文明のレベルとか見ていると現代っぽい感じもするんですよね…ポケモン世界の文明の発展レベルは全然わからないんですがさすがにタマムシ大学は三千年前に存在しないと思うし…似て非なる世界…?
ちょっと作中での言及がなされてないのでそのへんわからないけど、少なくともこの世界にモンスターボールらしきものは存在しないようですし、人間が「モンスター」と呼ぶのも意味深です。よく見れば人間と「モンスター」との関係も、私達が「ポケモンの世界」と聞いて想像するものと違う、どこか一線を引いたものがあります。
多分話のテーマとしては、全てのモンスターが遺伝子上の共通点を持ち、協力しあっているように、人間たちも協力してカロスを復興させていこう!ということなんじゃないかなぁとは思うのですが、しかしながら大変申し訳無いことに、上に記したようなこの世界の設定というか、歴史というか、そういうものに興味を取られてしまって、そっちの設定もっと詳しく聞かせてくれ、という気持ちになってしまったんですね…
でも実際モンスターボールがないまま発展を遂げたポケモン世界っていうのがどうなるのかは実に気になるところなので、もし意図されてそういう世界にされているのなら、そのへん是非聞いてみたいなと思います。
砂糖水さん
評価:☆☆☆☆☆☆
この作品めっちゃ好きです。
これって三千年前の戦争が起きなくて、わりと現代に近い時代に起きた世界線だと思ってるんですが、合ってますかね?ポケモンのことモンスターって呼んでるし…。
原作からの設定の拾い方がうまいなあと思います。
リングさん
評価:☆☆
え、3000年前の話なの、現代の話なの? イッシュの開拓は200年前だし、そのころは先住民族くらいしかいないはずだよね? 
というか、地名が3000年も変わっていないって、割とありえないような……混乱してしまったんだが、考古学のお話? 時を超えてる? 私の理解力がないせいなのか…… 
ラプエルさん
評価:☆☆☆☆☆☆
「16777216」というマスクネーム、調べてみたらトゥルーカラー、平たく言えばフルカラーの色数を意味しているんですね。なるほど…

率直な感想ですが、素晴らしい語彙力をお持ちだなあと思いました。恥ずかしい話私はあまり読書をしないものですから、何度も難しい単語に行き当たって唸りました。文章力はトップクラスに高かったと思います。
トリミアンとヤナッキー、のようにポケモンの要素をうまく絡めながら表現していたところも凄いなあと思いました。語彙力とマッチして、これこそポケモンノベルだなあと思わされました。

文中では「ポケモンスクール」の一か所を除いてすべて「モンスター」で表記されているのが印象的でした。カロスのキカイはXYストーリーの時点で3000年前のAZの描写という解釈でよかったでしょうか、この頃はまだまだ世間一般では「ポケモン」じゃなくて「モンスター」と呼ばれているみたいですね。「モンスター以外の生物については…」という書き方がされているあたり、もしかして人間以外にもポケモンでない生き物がいる世界なのかも…?
「μ」の名付け方の解釈、とても好きです。一般的にはミュータントから取った説が有力ですが、Monsterの頭文字を取ってこの一文字に収めたという説も十分に説得力を持たせられていると思います。タマゴグループの概念も、メタフィクションに寄せずきれいにまとまっているなあと感じました。すごい。

カロスからカントーへ渡りまたカロスへ、といった展開が矢継ぎ早に起こり少し物足りないとも感じましたが、多分もっと深く深くこの世界観を読んでいたいからそう感じたのかなあと思います。
素敵な作品でした。ありがとうございました!
48095/坑さん
評価:☆☆☆☆
 色の表現に力を注いでいて、作品の雰囲気や方向がそれでしっかりと定められている印象です。
 「マトマのような朱色」とか「明媚な世界」といったカラフルな世界が一転、「薄汚いモノクロームの世界」に。そこから、色の名前を持ったカントーに行くという流れ、すごく粋。
 そしてカロスに戻ると、苔の色、クリーム色、うっすらと見える虹という、パステルな世界が広がっている。まだまだごくごく薄いのだけど、確かにそれぞれの色が帰ってきている感じ。
 モノクロから、少しずつ色が増えていく感じ。
 カロスに再び満ち始めた色たちは、今、何色なんだろう。
 読んでいて色が思い浮かんでくるような、美しい作品でした!
逆行さん
評価:☆☆
 自分達にも何かできることはないだろうかと、主人公が凄く主体的に行動を考えている所がとっても好感を抱きました。ペテンもそうでしたが、世の中に対して、非力でもささやかな抵抗や革命を果たそうという意思が伝わってきました。国のために何かできないかっていう思考に到れる人はすごいなあって思います。いやでも最初他方に逃げたことに関しては全然正しかったと思います。自分だって日本が戦争始まったら他国に逃げますよ(逃げられるのか分からないけど) 
 主人公のAZに対する感想が結構厳しいなあと思いました。まあ実際の所彼はとんでもないことをしでかしている訳ですからなあ。ゲームでは彼が可哀想な存在だって描かれていましたが……。カロスを破壊してしまった訳ですし。 
 カロスでのAZのお話とカントーでのお話と、どっちをメインに書きたかったのは分からなくなってしまう所は正直ありました。正直教授の論文の所はあまり必要なかったかもしれません。お話のテーマ自体は割と明確に示せていると思うので、テーマに付随する情報を絞って欲しかったなあって思います。 
 3000年前のお話ということで、中々想像して書くのが難しかったと思われます。ましてやポケモンの世界ですし、3000年前にどのぐらい技術が発達していたのかってあんまり分からないですよね。 
 果たしてカロスは今何色なんでしょうね。この時代のカロスは恐らく灰色とかなのかもしれませんが、現在のカロスはもっと明るい色で包まれている気がします。 
 投稿お疲れ様でした!
はやめさん
評価:☆☆☆
 状況が状況ではありますが、かなりこの短い時間の中でも主人公の行動範囲が広くて、すごくフットワークの軽い人だなと思ってしまいました……笑
 モンスターもといポケモンたちの集団行動を見て、個人個人の本能や思惑で動く人間や自分との違いに気付かされた、というお話でしょうか。タイトルは『How many colors?』なのですが、虹……の七色なのかな……このタイトルである理由が読んでもちょっと分からなかったので、出来れば解説をお願いしたく思います。
雪椿さん
評価:☆☆☆
 戦争の話ですね。話の内容から3000年前の舞台かな、と思ったのですがよく見ると違うのでしょうか。ポケモンをモンスターと呼んでいることから古い時代のものだと思うのですが、チャット会であったようにパラレルワールドの話なのですかね?
 少々作者さんの解説が欲しいと思う話でした。
ポリゴ糖さん
評価:☆☆☆
 戦争の話が出てきたときに、また殺伐とした世界観か、と身構えてしまいましたが、さほど苦でもなく読み進められた印象があります。確かに作中のカロスの状況はかなり荒んだ状態ではありますが、前に進もうといった進歩を感じさせる締めで、そういった厳しい状況を乗り越えんとする強さのようなものを感じられたのは良かったところです。
 手帳にバツ印を付けたり、あとはμの設定とか、そういう光る要素は所々に見えて、その発想やさりげない描写に舌を巻くところはありました。野生のコラッタを助けたら恩返しされたくだり、微笑ましいものがあります。
 「カロスを守ろうとは一切せず、それを失ったらただその原因に腹を立てるだけである。」ここが物語の中での一番のポイントだという受け取り方をしました(解釈違いだったら申し訳ない)。昔はあんなに綺麗だったのに、なんて怒りや憂いを抱き続けても仕方がなく、結局はちっぽけな一人一人の人間は今現在の状況と向き合ってできることをするよりほかにない、そういったメッセージなのでしょうか。
 色彩に関係するタイトルとマスクネームであるという読む前の印象で読んだので、色という要素は情景描写以外の比喩などでもっと散りばめて活かして欲しいなと思ったところです。最後の締めとして使われる部分、私は悪くないとは思いますが、いかんせんそれが出てくるまでが長く、そこに至るまでに色の話がいまいち強調されていない印象だったので、いつになったら出てくるんだろう、と感じざるを得ませんでした。面白い発想だと思っていますので、もっと前面に押し出してほしかったところ。
 あとは、カントーへ旅立とうという決意とか、カロスに戻ろうというところとか、結構主人公の行動が唐突に見えて、混乱してしまう所がありました。心情描写を挟むことで、主人公の中での旅立ちを決意するきっかけの重みというものを感じさせる描写になると思います。
 発想であったり光る要素であったり、そういったところは好きになれる、そんな一作です。
フィッターRさん
評価:☆
 世界観に統一感がなくて、そのせいでよくわからないお話になってしまっていると思います。
 地名や施設がポケモン世界における現代のものと同じで、全体的に見ると近現代っぽい感じに見えるのですが、冒頭にカロスの3000年前の戦争と思しき描写があって、舞台になっている時代が超古代なのか近代なのか現代なのかさっぱりわかりません。カロスの超兵器が現代に起動したと考えるにしても、どう見てもAZそのものな人が作中に出てますし……
 正直に言いますと、この"AZそのものな人"の存在が蛇足だと思いました。物語の中で大した役割を果たしているわけではないのに、このひとの存在のために世界観がかき乱されてしまって、"μ"のこと、カントーの街の名前の色を使った演出など、目を見張る設定や描写が台無しになってしまっているように思えます。
春さん
評価:☆☆☆☆
 カロス地方の戦争の話。
 カロスの戦争の関係で、カロスを離れた主人公がその故郷を失う話?私は主人公の判断は正しかったんじゃないかな―とは思いました。故郷といえど、戦争が起きようという時に、なんとかしよう、故郷を守ろうと思ってとどまれる人は稀でしょう。私だって他地方に逃げようと思います。でも主人公はその後に、そう思えなかった事を後悔する。そして故郷へ戻る。主人公はこれから、故郷の復興に尽力しそうだなぁと思いました。それもまた、一つの選択なのでしょう。
 文章は読みやすかったです。ストーリーラインは淡々としていて、盛り上がりシーンに欠ける……かなと感じました。主人公の心情の変化が重要なポイントだと感じたので、そこをより丁寧に書けると良かったのでは。
 最終日投稿、お疲れ様でした。
レイコさん
評価:☆☆☆☆
 カロスとイッシュはしょっちゅう戦争が勃発していて、今もその最中とあるカロス出身者がイッシュに移り住むという理屈がよく分かりません。まったく別の関係ない地方ならともかく、移住先のイッシュも戦争中に他なりませんよね。これだと、カロスを離れた意味があまりないのないでしょうか。なぜ戦争をしている自地方は疎ましく、戦争相手の敵地方は疎ましくないのでしょう。移り住んだ町はカロス人と偏見の眼で見られることもなく住みやすいと説明されていますが、カロスに異変があったと知るとすぐに帰省するのも、地元愛が希薄に描写されていた割には態度の豹変が少々不自然に感じます。もう少し心境の変化にかかわず描写を拝読したかったです。セキタイで出会った男の正体ははっきり描写されていませんが、ゲーム版のカロスの三千年前の最終兵器とそれを使用した王を彷彿させます。しかし三千年も前からカントーにタマムシに大学や電化製品のテレビが存在していたとは思えないので、時系列が頭の中でこんがらがりました。作者様は公式設定を遵守しているわけではなく、オマージュ的に盛り込んでいるという解釈でよろしいでしょうか。最終的にポケモンたちに触発されてカロス復興を志すのは立派ですが、カロスの廃墟ぶりをまざまざを目に焼き付けた直後にもかかわらずあっさりコンセーについてカントーに渡航しているので、これだけ気まぐれの激しい主人公の心どこまで本気で火がついたのだろうという疑念はぬぐえません。でも主人公が行動に起こそうとしていることは素直に応援したいと思います。投稿お疲れ様でした。
北埜とらさん
評価:☆☆
 カロスとイッシュの戦争、永遠の命を与えるキカイ。破壊されたカロス。これらの要素から考えるに、本作の舞台はゲーム原作より3000年前の世界でしょうか。それにしてはテレビや大学が存在しているし、それなりに高度な文明を有する世界観である気はするのですが……いや、ポケモンの世界を現実の常識に当てはめて考えてはダメですね。途中で出てきた男性は、AZさん? 3000年前の姿だから髪が黒いのでしょうか……?
 ポケモンの社会的な姿を見て、自分がやるべきことに気付かされる、というのがこのお話のメインテーマでしょうか? なかなかにはっとさせられるお話ですね。方や人間は一種族で、なのに恨みあい戦争を起こし世界を破壊し、それに腹を立て、怒るだけで何もしない。方や主人公の見たポケモンたちは、それぞれ別々の種族であるにもかかわらず、異なる種族同士も協力し、集団で物事を考え、集団のために行動している。ポケモンよりかは我々人間の方が社会的な生活を営んでいると考えてしまいがちですが、ポケモンにもそういう部分はあって、その姿や振る舞いから学ぶべき部分と言うのは、確かに大いにありそうです。
 この作品のテーマイラストは、この物語が終わった後の未来のカロスのイメージとして使われているのかなと感じました。焼き尽くされた街に一本立っている木。この木がさらに成長し、周りの自然も豊かに回復した『今』のカロス、つまり最後の一行の問いかけに対するアンサーとしてのテーマイラストなのかなと。なかなか面白い使い方だと思いました。
 情景や道中の心情や描写などは丁寧に描かれていると感じるのですが、全体として同じペース同じ密度で色々な要素が現れてきて、主人公が何をしようとしているのか、お話がどこを目指しているのかがよく分からない場面が長かったという印象を受けました。どこが要所だったのかを汲み取ることが個人的には難しかったです、申し訳ない。私は展開のあがりさがりのハッキリしているエンタメ作品が好きなので、単に好みが合わなかっただけなのかもしれません。非常に深いテーマを扱っておられる作品だと思いますので、出す情報や密度を精査していけば、より素晴らしい作品になるのではないかなと思いました……!
 投稿お疲れさまでした!
早蕨さん
評価:☆☆☆☆
 カロスが破壊し尽くされたのはもう覆らない事実としてあり、それに文句を言っていても仕方がない。集団のために行動する、自分たちが物としてる見てきたモンスターより自分が自分の故郷に何も貢献できていないことに気づかされ、少しでもカロスが元どおりに戻るよう頑張るため、帰りました。
まとめるとこんな感じでしょうか。もっとこの話の根幹に焦点をあてて話を展開していってもいいなと思います。周りを固める文章が多すぎて、主題が埋もれがちかなと感じます。文章は読みやすいですし読ませる力もすごいですし、お話自体面白いなあと思うので、展開がどうしても気になってしまいました。
伊雑アゴバルさん
評価:☆☆☆☆☆
ばすさん
評価:☆☆☆
わやさん
評価:☆☆☆
灰戸さん
評価:☆☆
シガラキさん
評価:☆☆☆☆☆☆
さねたかさん
評価:☆☆☆☆☆
ionさん
評価:☆☆☆☆
しろあんさん
評価:☆☆☆☆
ゾイシアさん
評価:☆☆☆☆☆☆
一葉さん
評価:☆☆☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆☆
猫村さん
評価:☆☆☆
BoBさん
評価:☆☆☆☆
秋桜さん
評価:☆☆
浮線綾さん
評価:☆☆☆☆
Lienさん
評価:☆☆☆☆☆☆
クーウィさん
評価:☆☆☆
586さん
評価:☆☆☆
まーむるさん
評価:☆☆☆
トビさん
評価:☆☆☆
じゅぺっとさん
評価:☆☆☆☆